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地方学生だからこそ地方にもたらせる「新たな価値」を、実体験をもとに解説

はじめまして。
山形の大学生で、株式会社FromToのインターン生の島内未来と申します。

これから、「地方」に関連したコラムや、社員インタビューを掲載していきます。

大学生、特に地方の学生は「今自分がいる環境ではできないことが多すぎる」とチャンスの少なさに不満を感じている人が多いのではないでしょうか。

都心部に比べて、交通機関での移動における費用や時間が大幅にかかることやコミュニティの少なさ、狭さがその所以といえるでしょう。

しかし、だからといって自分の将来の可能性を広げてみたいと思う気持ちは捨てたくない。そんな方のための地方でもできることを私の実体験をもとに紹介します。

学生の存在が地方に新たな関係性を生む

私自身、2020年2~3月の間に、ある地方都市のベンチャー企業でインターンシップをさせていただきました。その街は歴史ある観光地で、お土産屋さんや飲食店などが多くありますが、その経営者の方々の高齢化、後継者不足が深刻な問題になっています。さらに、大学が周辺にないため、「若者が街に定着しづらい」という問題も抱えています。

つまり、観光地としての機能はあるものの、時代に沿った新しいものが生み出されにくくなっているのです。

そこで、私がインターンシップの中で自治体の方に提案したのが、「若者が訪れたいと思える街にする」プロジェクト。

これには、自治体、企業、そして学生の3者の関係が重要だと考えています。つまり、この3者それぞれにメリットがあるものにする必要があるのです。
私は以下のように考えました。

・自治体のメリット
→若者が来てくれて知名度が上がり、観光客が増えるきっかけになること
・企業のメリット
→若者の斬新なアイデアを獲得し、人材不足を一時的に解消できること、そして将来の採用を見据えたインターン生の受け入れが可能であること
・学生のメリット
長期休暇を利用した単位の取得、就活に向けたインターンシップ=「学生版ワーケーション」ができること、そして他大学の学生と交流ができること
※ワーケーション=滞在しながら旅行感覚で仕事ができる仕組み

このように、3者それぞれがメリットを最大限発揮できるような関係をつくっていく必要があります。

学生目線のプロジェクト案を紹介

私が考えたプロジェクトを2つ紹介します。

1つ目は、空き店舗を活用して行う観光活性プロジェクトです。
学生が主体となり、店の商品、メニュー開発や店舗運営などを企業のサポートのもとで行うというもの。大学生は長期休暇を利用して参加し、期間限定のポップアップストアとして運営することできます。

2つ目は、地元お土産屋さんと学生のコラボ。
商品の包装、店舗の運営など、若者の力と共に今の時代にあった形を実現。経営者の高齢化による様々な問題を、若い力で乗り越えられると考えています。

このように、若者たちが集まれるようなプロジェクトが増えることで、まだまだ「観光のまち」として愛される存在になる。そんな未来をつくっていきたいという想いから生まれたプロジェクトなのです。

学生にとっては、長期休暇を利用した単位取得が可能で、インターンシップも経験できるという一石二鳥なプロジェクトです。他大学の学生との共同作業で新しい人間関係を形成し、自分にはない考えを得ることもできます。

さらに、自分が知らない街に行くことで、のちに思い出の場所となり、戻りたいと思える「ふるさと」が増えるかもしれません。日本国内であっても、未知の土地、文化、人柄を知ることは意外と新鮮なものです。

(笑顔が素敵な地元お土産店の店主)

長期休暇こそ、地方で挑戦する絶好のチャンス

今回、地方でインターンシップをしてみて感じたのですが、長期休暇は大学に縛られない幅広い活動ができる期間といえます。将来の自分の可能性、考え方を広げるにはこの期間に何をするかが大きく関わってくるのではないでしょうか。

自分を変えたい、成長したいという気持ちは、地方であっても形にすることができます。できないことはない。チャンスはたくさんあると私は実感したので、そのような機会を逃してほしくありません。思い切りをもって、地方でこそ自分の可能性を広げてもらいたいと思います。

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