スタッフ自己紹介①望月編〜バリバリの仕事人間が子どもや教育に舵を切った背景#05
皆さん、こんにちは。
子どもサポーター部会、代表の望月です。
これから、スタッフの自己紹介や、秘密基地に寄せる想いなどを紹介していきたいと思います。
ではまず今回は、私の自己紹介と秘密基地を立ち上げた背景をお伝えします。
出身は静岡県静岡市。金沢美術工芸大学でデザインを学び、東京を経て、株式会社ローレル(現:シロ)への転職をきっかけに、砂川に住んで18年が経ちます。
2019年にシロを退職した後は、小中学校の支援員を経験させてもらい、
今は、みんなのすながわプロジェクトや秘密基地の運営に従事しています。
もともとは、ローレルでのものづくりが楽しくて楽しくて、バリバリの仕事人間。
SHIROの前身であるLAURELを立ち上げ、自分のすべてをそれに賭けるように生きてきましたので、会社から離れるなんて、想像もしていませんでした。
そんな私が、なんで今、子どもや教育、学校、地域、、そのようなテーマに舵を切り換えて生きているのか。
整理してお伝えするのは、なかなか難しいのですが、ユースセンター起業塾に応募した時の[子どもに対する想い、背景、ビジョン ]を引用して、お伝えできればと思います。
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[子どもに対する想い、背景、ビジョン /代表 望月亜希子]
十数年前、株式会社ローレル時代に、工場見学に来てくれる子どもたちとのふれあいや、子どものお祭り「ジャリボリー」を10年間開催する中で、それまで興味が薄かった、人や子どもに興味が湧き大好きになっていきました。みんなのキラキラした姿に惹かれると同時に、自分自身が学校大好きで好奇心旺盛だった子ども時代とは違う、自信の無さや意志の弱さがずっと心に引っかかったままでした。
その後、当プロジェクトのメンバーでもある奈井江小学校の長谷川校長に、木村泰子先生や工藤勇一先生を紹介され衝撃を受けました。心から共感すると共に、自分が歩んできた教育と現在&未来の社会との違いに気付かされ、自分の娘も小学校間近になったこともあり、今の学校や子どもたちはどうなっているんだろう?どうしたら良いんだろう?そんな思いが終始胸に居座り続けるようになりました。
会社を退職し、大阪の大空小や、長沼に開校予定の「まおい学びのさと」が目指す「きのくに子どもの村学園」を訪問。特に大空小では、教室を出ていく子がいても、みんな受け入れていて学びは止まらず、保護者であるサポーターさんが多くの子どもを温かく見守る姿、玄関いっぱいに貼られた子どもたち作の学校紹介から本当に子どもたちが作る学校を感じ、もっとこんな学校を増やしたい!と強く思うように。
過去の自分も最優先だと信じてきた「見える学力」より、「見えない学力」=「4つの力」(人を大切にする力、自分の考えを持つ力、自分を表現する力、チャレンジする力)が、今までのシロでの社会人経験で大事にしてきたこととも合致し、これらこそが多様性に満ちた想定できない未来を生きる力であると気付かされました。
そんな時に、教育委員会から特別支援教育支援員のお話をいただき、小学校の中で働けることに。ちょうどコロナ禍で休校になり、オンライン授業など前例がないことは実現できない学校の風土と、その中でも頑張る先生方の現実を知りました。
そして、私にもできることを実行したいと思い、砂川市内で大空小の映画「みんなの学校」の上映会と木村泰子さんのオンライン講演会を実施。
翌年は中学校に異動になり、特別支援学級や、学習面や生活面で困っている子たち、不登校の子たちの別室個別支援など、多様な子どもたちと毎日を過ごさせてもらっています。しかし学習内容は「やる」ことを重視し、本当に力を発揮できることを探して取り組むこともできていません。学校に来れず別室登校を希望してもなかなか認められず、家にいるしかない子もいますが、私の立場で何かを変えることはできません。
すながわプロジェクト発足時に、この私の思いを実現しようと、みなさんに後押しももらい学校作りも模索しましたが、ハードルはとても高く時間もかかってしまいます。その間にも、困っている子を助けたい。そこで、学校作りの夢も持ち続けながら、まずは子どもの居場所づくりから始めるように舵を切り直しました。そこで子どもたちやご家族の事実から、何が必要かを把握して、ニーズも掴み、行政との連携も深めながら次のステップを見極めたいと思います。
奇しくも、私の娘も不登校になり、親の苦しさも知ることができ、日々学びを実感しています。子どもたちが安心して行けて、何かを決めつけられることもなく、点数で評価されず、自分で選んだことに取り組み、失敗してもやり直せる。そして自分を大好きなまま、多様な他者と混ざり合いながら対話して学び、生きる力を自分で育てる。そんな場所を子どもたちと作り、そのエネルギーを義務教育学校や街全体にも伝えていくような活動をしていきたいと思っています。
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プロジェクト名にも、秘密基地にも込めた「みんなの」という想い。
自分だけでもなく、同志や仲間だけでもなく、
キラキラした子たちだけでもなく、支援が必要な子たちだけでもなく
誰もが安心してつながり合いながら生きる社会、が、私の胸の中にあります。
10年でもきっと短い。
30年後に、この積み重ねが実ったな、と思えたらいいな。
失敗しながら、問い直しながら、みんなで進んで行きたいなと思っています。
文責:望月
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