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戦争が起こった日のおぼえ書き

日本がこの先戦争に巻き込まれたとしても、わたしは演劇を続けようと思う。

2000km先でミサイルが飛び交っているとは、ちょっと信じがたいくらいスイスの空は平和だ。日本の空だって、きっとそうだろう。
だけれど、いずれ必ず、わたしたちにとっての問題として降りかかってくるだろうと思う。

ウクライナへの爆撃が、第三次世界大戦の始まりだとは思わない。だけれど、少なくとも、第二次世界大戦後のパックスアメリカーナが完全に終わったということは示されていると思う。

これから、ポピュリズムはますます世界中に跋扈するだろう。民主主義であることも自明の前提ではなくなってきてしまうかもしれない。
中国が台湾や尖閣諸島に武力を持って攻撃してくることもあるかもしれない。長い目で見たら、日本もどうなるかわからない。

防衛を口実に、日本の中でも、軍拡を目指す動きは必ず強くなるだろう。

それでも、わたしは、絶対に戦争に反対し続けたい。
隣人への不信ではなく、信頼によってしか、世界は良くならない。
私は、右の頬を打たれたなら、左の頬を差し出す人間でありたいと思う。
人間であるというのは、そういうことだ。

わたしたちは、上演を自粛してはいけない。
演劇を続けよう。



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みなと
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