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「チワッス!シワっす!と牛タンコロッケ」

「チワッス!シワっす!と牛タンコロッケ」

冷たい風が吹き始め、師走が近づく12月の夜。みの太家では常連客たちがいつものように集まり、温かな料理とお酒を楽しんでいた。店主のおっつぁんがカウンターの中で黙々と牛タンコロッケを揚げていると、入り口の暖簾が勢いよくかき分けられた。

「チワッス!シワっす!」
元気な声とともに、サブローが勢いよく入ってきた。その奇妙な挨拶に店内が一瞬静まり返り、次の瞬間、隣で飲んでいたミツルが吹き出した。

「なんだよ、その挨拶…!新しいギャグか?」
「おうよ!」とサブローは胸を張る。「師走だからよ、『チワッス』と『シワっす』をかけてみたんだ!どうだ、面白いだろ?」

ミツルは呆れ顔で、「いや、それ、全然面白くねえから!」と突っ込むが、サブローは気にせずカウンターに座り、「おっつぁん、俺にも牛タンコロッケくれよ!」と元気よく注文を入れた。

おっつぁんは「はいはい」と言いながら、揚げたての牛タンコロッケを皿に盛り付け、サブローの前に出した。「外はカリッと、中はジューシーだぞ。これがうちの自慢の一品だ。」
サブローは一口かじると目を輝かせ、「これ、めちゃくちゃうめえな!熱々で牛タンの旨味がたまらねえ!」と大声を上げる。

隣でミツルもコロッケを一口。「おい、これ本当にうまいな。これなら『チワッス!シワっす!』を連呼しても許されるかもな」と冗談交じりに言うと、サブローは調子に乗って再び叫んだ。
「チワッス!シワっす!みの太家、最高っす!」

その様子を見ていたムーニンが「面白い奴なんだムー。でも、もっと寒いギャグも聞いてみたいムー」と悪ノリを始めると、サブローはさらに得意げになり、「次は年明けのギャグも考えるぜ!」と張り切り出した。

おっつぁんは笑いながら「いいけど、客が逃げないようにな」とハンチング帽を直し、温かいお茶をサブローに差し出した。「さあ、これでも飲んで一息つけよ。」

店内は笑い声とコロッケを頬張る音で賑わい続け、師走の夜はみの太家らしい温かさと活気に包まれていった。


今日のおすすめメニュー
「牛タンコロッケ」はみの太家自慢の一品!
サクサクの衣の中にジューシーな牛タンがたっぷり。
価格は500円

葛飾区鎌倉-もうひとつの我が家-
居酒屋・ご飯処 みの太家
https://minotaya.jimdofree.com/

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