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【日記】220410 日曜日 佐々木朗希完全試合!!

ことの発端

15時ごろ,昼寝している間に14時開始のロッテ対オリックス戦で先発のロッテ先発の佐々木朗希が5回まで13奪三振(1回3人目の吉田 正尚から13者連続奪三振),完全試合という内容を続けていた.ちなみにこれまでの記録が10者連続である.20歳の若者がこれだけのパフィーマンスを続けているのに何を昼寝していたのだろうかと自分に残念な気持ちすら覚えた.とりあえず配信をつけて試合を見始めた.

その後の佐々木朗希

その後,佐々木は常時160キロ前後,最速164キロの速球に150キロ前後のスプリットとスライダーを交えてオリックス打線に付け入るスキを与えない.正直何を投げても打たれない状態.その後も三振,凡打を続けて完全試合を継続.8回は3者連続三振.このころだろうか,福岡ソフトバンクホークスが埼玉西武ライオンズに敗れたと報が入ったが正直どうでもいい.

9回もサードゴロ,ショートゴロ,代打に出てきたラオウ杉本をあっさり三球三振に仕留めて完全試合達成.1994年の槙原寛己以来28年ぶりの達成である.105球,奪三振19ということで,NPBの1試合奪三振記録タイに並んだ.

特筆すべきことは三振をしないことで有名な吉田(通算2739打席で260三振,2021年455打席で26三振,今期58打席1三振)を3打席連続三振に抑え込んだ.

ちなみに,本日の佐々木は9回105球を投げて平均球速が159.8キロだそうだ.ソースはおなじみaozora (@aozora__nico2)さん.

しかも,回が深まっても160キロ近い速球を維持していた.

今日に関しては非の打ち所がない投球である.MLBが現状で最も高く評価している日本人投手は山本由伸と佐々木だと思うが,既に佐々木の方が評価は上かもしれない.今日の投球はそれだけのクオリティだった.

捕手についても注目しよう

また,受けていた捕手が高卒ルーキーの松川 虎生であることも忘れてはいけない.これは完全試合と並ぶくらいの快挙である.しかも,6回には2アウト満塁の場面でセンターオーバーフェンス直撃の3点タイムリー,あわやホームランの当たりだった.

この打球を見た佐々木の表情が忘れられない.完全試合の緊張感もないようなこの表情,末恐ろしい投手である.

佐々木の今後は?

すでに佐々木の周囲は「いつMLB行くの?」という話題で包まれている.私も「さっさとMLB行ったらいいじゃん」という気持ちは持っていないといえば嘘になるが,できる限り日本で投げている姿は見ていたい.たとえが適切かは分からないが,MLBに定着できない外国人選手を「助っ人新外国人候補」と呼ぶ風潮に遺憾の意を示す人がいるように,すぐMLBと言うのは私も好きではない.

しかしながら,MLBに行ったとしてどのような投手になるだろう?という想像は1シーズン投げた経験があるわけではないので,現時点でダルビッシュ有や同郷の先輩である大谷翔平,菊池雄星と比較することはできない.ただし,常時160キロ前後の速球に鋭いスライダーとフォークを交えた投球は大げさではなくJacob deGromMax Scherzerを思い起させる.現状の故障続きのdeGromを考えたら,佐々木の将来は心配にはなるが.体の線が細いことや,オフスピードピッチの質に少し不安があるが,25歳以上で渡米するのであれば,契約時には田中将大を超える日本人最高の条件で迎え入れられても不思議ではない.

本日が連続して中6日で投げた最初の日,というくらい大切に育成されている佐々木.まだまだNPBでやることは多いと思うので,少なくともある程度実績を残してから移籍した方がいいとは思う.でもNPBで200でも300勝でもしてくれてもいいですよ.

いずれにしても歴史的な一戦を見せてもらったことは間違いない.佐々木と松川のバッテリーに感謝申し上げたい.

最後に今日佐々木が達成した記録を並べてみよう.

・プロ野球史上最年少完全試合達成
・13者連続奪三振日本新記録
・1試合19奪三振日本タイ記録達成
・34イニング連続奪三振リーグ単独2位記録
・プロ通算100奪三振
・プロ初完投初完封

余談

高校3年夏,甲子園をかけた決勝戦に当時の監督が登板させなかったことが物議をかもした.プロ1年目もファームですら投げなかった.プロ2年目のキャンプでも調整の遅さに苦言を呈する解説者が多くいた.このような逆風を結果で黙らせた佐々木は尊敬できる存在だし,これからも応援したい選手となりました.

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