【プロ野球】福岡ソフトバンクホークス振り返り Game73-88 (6/25-7/14)
8/2-4の間にコツコツ書きました.色々現在の状況とは違うことも書かれていますが,当時の状況を尊重すると言うことで.
vs 東北楽天ゴールデンイーグルス@楽天生命パーク(6/25-6/27)
Game 73 相手先発投手:則本昂大
試合前に田中正義と佐藤直樹が登録され,不調の泉とバレンティンが抹消された.
先発の石川がピリッとしない.浅村のホームランなどで5回4失点.昇格から2登板目の尾形がいい投球を見せた.泉の代わりとは言わないまでも,Bチームリリーフでいい味を出して欲しい.打線は則本相手にあっさり完投負けしました.
Game 74 相手先発投手:高田孝一
楽天先発の高田は真砂の頭部にぶつけて危険球退場,変わった西口から初回に先制したものの,裏の回に先発のマルティネスが3失点.マルティネスは与四球5としながらも6回3失点のQS.しかしながら,打線が援護できず敗戦.
Game 75 相手先発投手:瀧中瞭太
この日の試合前,工藤監督が開幕投手を務めた石川をリリーフへ配置転換することを示唆した.
先発投手は和田,6回無死までは投げたが9被安打3失点で降板.後をついた田浦,松本,田中正義は無失点に抑えたことが光明か.しかし,楽天戦は3連敗.
vs 埼玉西武ライオンズ@京セラドーム大阪,北九州市民球場,PayPayドーム(6/28,6/30-7/1)
Game 76 相手先発投手:松本航
この日の試合前に牧原大成が昇格,和田と川瀬が抹消.
初回に栗原のタイムリーで先制も,先発のレイがコツコツと失点して6回までに5失点(自責4).来日して初めてQSを達成できない試合となった.打線は相手先発の松本を打てずに敗戦.
Game 77 相手先発投手:平井克典
前日29日に千賀が3軍戦で登板.5回1/3,1失点で最速156キロとのこと.この登板が最終チェックとなり,30日の試合前に千賀が一軍合流.千賀は7/6のロッテ戦に一軍登板する予定となった.また,この試合は野球日本代表,侍ジャパンの建山義紀投手コーチが視察している.このタイミングで巨人の中川皓太が五輪代表を辞退しており,千賀の追加召集が有力視され始めた.
相手の先発の平井プロから序盤に得点を重ねる.初回2点,3回4点,4回1点,5回に2点を挙げる.松田,栗原,甲斐にHRが出た.投手では東浜が7回1失点で2勝目.余裕のあるゲーム運びで連敗を4で止めた.
Game 78 相手先発投手:高橋光成
試合前に足に故障が発生した牧原大成が抹消,野村大樹が昇格.
相手先発投手の高橋と武田翔太の投げ合い.しかし,7回にスパンジェンバーグがHRを放ち失点.この失点が決勝点となり敗戦.9回は平良を相手にランナーを出すと,代走に送られた佐藤直樹が続く中村のヒットで三塁を狙うも勢い余ってオーバーランしてしまいスパンジェンバーグにタッチされアウトとなるなど流れの悪さも目立った.
vs 北海道日本ハムファイターズ@沖縄セルラースタジアム那覇(7/3-7/4)
Game 79 相手先発投手:上沢直之
この日の前日に千賀が代表に召集されることが決定.噂はされていたが4月中に提出した代表候補リストからしか選手が選考できないことは事実であったようだ.この時は不安だったが,後日さらに不安になる出来事が発生する.
日本ハムとの沖縄シリーズ初戦,先発のマルティネスが9回の先頭打者高濱にHRを浴びるまで投げてくれた.打線は相手先発の上沢相手に早々に6点を奪い決着をつけた.マルティネスはこれで6勝目.
Game 80 相手先発投手:池田隆英
2試合続けて栗原がサードで先発.オリンピックを見据えているのだろうか.その割には柳田がセンターを守っていない...レイが2登板連続中5日で先発.先発陣が苦しい時に間隔を詰めて投げてくれる先発投手は頼もしい.4四死球を与えながらも5回無失点に抑える好投.2番点は石川,2回1/3のロングリリーフ.
vs 千葉ロッテマリーズ@ZOZOマリンスタジアム(7/6-7/8)
この試合前に千賀が昇格.オリンピック前の調整登板感が非常に強いが,満を辞してエースが帰還した,はずだった.
Game 81 相手先発投手:二木康太
先発の千賀が2回2/3,被安打9,与四死球3,奪三振0,失点10の大炎上.速球,変化球共に甘く入り打たれまくる悪循環であった.この時はオリンピック代表に選ばれたことを恨んだものである(今でも完全には晴れていないが).ここまで失点を重ねると多少得点しても焼け石に水だった.千賀が先発した登板で奪三振0となったのは9年ぶりだというが,確かに記憶がない.
Game 82 相手先発投手:河村説人
前日にファームでキューバ代表から帰国し,2週間の隔離期間を終えたモイネロが復帰した.
先発の東浜が4回に集中打を浴びて4失点.打線は相手先発の河村(この日がプロ初先発)に5回無失点,さらにロッテのリリーフ陣にも無失点リレーで敗戦.石川が2試合連続でリリーフ登板2試合連続で2イニング以上を投げる好リリーフ.ちょっと酷使しすぎじゃない?
vs オリックスバファローズ@PayPayドーム(7/9-7/11)
Game 83 相手先発投手:山本由伸
この試合前にモイネロが昇格し,千賀が降格.オールスター前にもう1試合登板する予定だったが,登板自体が白紙に.
先発の武田翔太が序盤からオリックス打線に捕まる.4回1/3を4失点KO,後続のリリーフ陣も打たれて都合3回から5イニング連続失点.相手が山本由伸ではどうしようもない.
Game 84 相手先発投手:山崎福也
オールスター前で登板がないため,武田が抹消.川瀬が昇格.
左腕の山崎福也対策なのか,4番川島という大胆なオーダーを組んできた.先発のマルティネスは球数が多く苦しむも,6回で116球も投げてくれ,1失点で降板.後をついだリリーフも無失点に抑えて勝利.モイネロが復帰登板したものの,制球がばらつく場面があった.
Game 85 相手先発投手:宮城大弥
これもオールスター前なのでマルティネスが抹消され,和田が昇格.マルティネスはこの後アメリカ代表に合流.
先発和田は4回途中2失点で左足攣り降板.4番手で投げた津森が2失点するも,相手の宮城,ヒギンスから柳田が2打席連発で逆転,他にも野村がプロ初タイムリーで得点した.徐々に柳田が神モードに入ってきたと感じる.終盤は,モイネロー岩嵜の新勝利の方程式で勝利した.
vs 東北楽天ゴールデンイーグルス@PayPayドーム(7/12-7/14)
Game 86 相手先発投手:則本昂大
試合前に和田が抹消.
相手先発の則本を打ち込み3回までに6得点.こちらの先発レイは8回2死までノーヒットノーランの快投を見せ,9回を完封して勝利.人生初めての完封勝利らしい.投球数は135,オールスター休み前で投球数を投げてくれたとはいえ外国人投手にとっては異例の投球数だ.2登板連続の中5日や,この日の完投など成績に現れない貢献も大きい投手.後半戦も期待したい戦力の1人だ.
Game 87 相手先発投手:田中将大
試合前レイが抹消.この日の試合前には千賀が2軍で調整登板した.6回1失点の内容.このまま代表合宿に合流する模様.
千賀が抹消されたことにより,石川が約3週間ぶりの先発.しかし,4回途中で4失点KO,一方で打線は相手先発の田中将大に7回まで1失点で抑え込まれて敗戦.柳田に1発出たことくらいしか救いがない試合であった.
Game 88 相手先発投手:岸孝之
高橋礼と甲斐野が昇格し,田中,石川,尾形,大関が抹消された.特に甲斐野は2シーズンぶりの一軍だ.
先発東浜が4回4失点(自責3),早めの継投で反撃を待つも岸をはじめとした楽天投手陣を打ち崩せず連敗.接戦で敗れたため,昇格した甲斐野や高橋を試す展開にならなかったのは残念.
前半戦まとめ
これで前半戦の全ての試合が終了.88試合37勝37敗14引分の4位でオールスター+五輪休みに突入.千賀や森の故障と石川の不調をマルティネス,レイ,岩嵜が補った投手陣はいいとして,序盤に不調だった今宮や柳田の影響,グラシアルが故障離脱したことで破壊力を失った打撃陣が弱点となった.
新戦力としては投手陣で津森,尾形,田中正義,板東,不調で抹消されてしまったが泉,野手陣では三森がサプライズプレイヤーとなった.やはりこちらも野手の台頭が少なく感じる.故障のデスパイネやグラシアル,周東も五輪休み後に復帰してほしい.