予告編のReaction Mashupが面白い
まずはこちらをご覧いただきたい。
2015年に公開された「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」の公式予告編だ。1983年の「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」から実に32年ぶりとなる続編の予告編には興奮した人も多かったことだろう。自分もその1人だ。
そんな中、当時からこのような動画をYouTubeで目にする機会が増えた。
「予告編を観ているリアクションの動画」を並べた動画だ。こうした動画は Reaction Mashup と呼ばれており、YouTubeではたくさんのマッシュアップ動画を見ることができる。(ちなみに上の動画の右下はエピソード7に出演しているジョン・ボイエガだ)
この記事を書いているまでに最も視聴されているReaction MashupはAvengers 3の予告編で、その数は207万回だ。YouTubeの人気コンテンツとしては爆発的というわけでもなく、そこそこといったところだろうか。(なおAvengers 3の予告編視聴回数は2.1億回)
映画の予告編に限らず、ゲームの新作発表のリアクションマッシュアップもある。最近ではNintendo Swirchの大乱闘スマッシュブラザーズがお気に入りだ。
自分はすっかりこのマッシュアップ動画が気に入ってしまったのだが、今日はその魅力がどこにあるかを考えてみたい。なお、この記事では映画予告編のリアクションマッシュアップだけに言及している。
Reaction Mashupの面白さ=3つの魅力の掛け算
Reaction Mashupの面白さは、1)題材となるコンテンツ、2)個性的なリアクション、3)みんなで共有する喜び、という3つの魅力の掛け算でできていると思う。それぞれに面白さを生む要因があり、それらが掛け合わされることによって視聴コンテンツとしての魅力が何倍にもなっているのだ。それでは1つずつ見ていこう。
1)題材となるコンテンツ
当然ながら、自分が興味ある内容でないと面白さは半減する。まずはリアクション動画と同じように、自分もその内容を心から楽しもう。
2)個性的なリアクション
次に、マッシュアップに並ぶリアクションには個性的なキャラクターがいて面白い。例えばこのLaurenStardustさん、スターウォーズ好きすぎて予告編中泣きっぱなし。もう見てないじゃん。笑
リアクションマッシュアップにやや似たものにこうしたリアクションをランキング形式にしている動画もあって、そっちも面白い。こちらはリアクションをまとめた動画のニコ動コメントつき。
3)みんなで共有する喜び
最後に、「自分と同じように興奮している人が世界中にいるんだ」と実感できること。これが最も重要なポイントで、何度も見てしまう要因だと思う。
他人と喜びを共有するシーンはたくさんある。
・家族や友人とテレビを見ながら同じ場面で笑う
・スポーツのパブリックビューイング
・ラジオで自分が好きな曲を誰かがリクエストしてくれた
・・・例を挙げればキリがないが、リアクションマッシュアップはこうしたポジティブな感情の共感を気軽に感じられる動画だ。それも、何度でも。
映画の予告編という題材は、もともと期待を煽るように作られているのでわかりやすく、著作権違反にならず(リアクション動画の著作権は別)、視聴時間としても程よいため人気があるものと思われる。
なお、今のマッシュアップ動画ではどれだけ視聴回数が伸びてもオリジナルのリアクション動画の視聴回数に反映されない(はず)。YouTubeが動画のURLだけでマッシュアップ動画を作れる機能と視聴回数の紐付けをサポートすれば、オリジナルのリアクション動画をアップした人が損をせずに済む。
みなさんも是非興味のある映画の予告編のリアクションマッシュアップを探して見てほしい。