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笑ってはいけないの偉大なるマンネリ論

先日、バイト場で賄いを作ろうと思ってオリジナル料理の味噌汁丼を作ろうとしました
味噌、挽肉に豆腐、そしてわかめとネギを入れたとです
美味しいは美味しいけどこれ麻婆豆腐じゃね?
しかも辛くない麻婆豆腐じゃね?
しかも富士そばのクオリティじゃね?
これやねん
結局奇を衒ったものをつくろうにも段々と普通のものになってってしまうねん


そんなわけでモノローグが長くなりましたが今回のテーマはマンネリ化を多く指摘される「笑ってはいけないシリーズ」について語ります
僕がこのシリーズを初めて見たのは2009年の「ホテルマン」、それ以来「スパイ」「空港」と見ていきそして「熱血教師」以来は6時間ぶっ通しで見るようになった
笑いの刺客のトラップやメンバーの潰し合いによる笑いに耐えながらその舞台となる場所で24時間過ごしてもし笑ってしまえばお尻にキツいお仕置きが執行される人気シリーズで大晦日の風物詩となった本作
2020年の「大貧民GOTOラスベガス」まで15年に渡り放送され続けた今作だが
2021年より「コロナウィルス拡大」など様々な理由から放送が見送られるようになったが
現在でも多くのファンに復活を望まれており
ガキのレギュラー放送やダウンタウンの番組を見てない人もこの企画だけは毎年見ている人も存在する

コロナが明けた昨年、ダウンタウン生誕60周年、結成40周年、シリーズ放送20周年を祝して満を辞して復活するのかと思われたが
結局見送りが行われた
コロナ以外のやらない理由としては
メンバーの体力的な事もあるが毎年事あるごとに体を張ってきたガキメンバーが年1の1番キツい仕事とはいえこれを断るとは少々考えにくい
2番目に考えられるのはBPO団体が体を張った痛みを伴う笑いに対して苦言を呈した事で
一時ほぼ全てのバラエティ番組から体を張った痛い罰ゲームが消えてしまった事である

しかし、BPOはその後「痛みを予期できる場合はこれに該当しないので笑ってはいけないはこれに含まれない」と発言した
その後も数々のバラエティ番組で痛みを伴うであろう罰ゲームは行われつつある
ではそれ以外に笑ってはいけないの復活を困難にさせているものは一体なんなんだろうか

それは視聴者が幾度となく指摘しているマンネリ化である
笑ってはいけないは
・5人が24時間過酷な研修・生活を送る
・その間何があっても絶対に笑ってはいけない
・もしも笑うとその場でキッツイお仕置きが執行される(ブラックアーミーによるケツシバキ)
という基本ルールのもとでさまざまなテーマ(温泉旅行、学校、病院、ホテル、空港、研究所、警察署)で行われるが
その間で起こる笑いのトラップは年々ワンパターンになりつつあり
衣装替え(1人が女装やピチピチ衣装に着替えさせられる)→バス(停留所で刺客によるコントが行われる)→到着し所長や教官に挨拶(大物俳優)→待機部屋(机の引き出しから笑わせるアイテムやメンバーが何かしらの酷い目に合うアイテムが出てくる)→お昼ご飯(ゲームに挑戦し勝った人からお腹いっぱいご飯が食べれる)→レクリエーション大会(笑ってもいいが負けると何かしらの罰ゲームまたは恥をかかされる)→鬼ごっこ(笑ってもいいが捕まれば鬼からお仕置きが執行される)→引き出しネタ②→ジミー大西VTR→体張り(上島チームと出川チームによる体張り)→緊急集会(蝶野正洋氏による方正ビンタ)→驚いてはいけない(笑ってもいいが恐怖のトラップが襲いかかる)→エンディング(豪華アーティストによる替え歌)と決まってこれらが毎年行われている
そしてゲストもジミー大西、板尾創路、蝶野正洋と常連ゲストといってこれもまた定番となっていった
これらは毎年どんな形でこれらが行われるのか、そしてどんな形で出てくるのか
など視聴者の楽しみでもあったがやはり「またこれか…」「飽きた…」という声は拭えなかった
しかしいつも毎年同じだったかと言われるとそうでもなく
常連ゲストでも出ない回があったりジミーさんや皆勤賞だった板尾さんですら終盤は出ない事もあった(過去VTRシーンには出演)
そして引き出しネタやバスなど回によって完結的に縮小されていたり、蝶野ビンタも標的が方正さん以外に回る事(ビンタ自体は一回だけ田中さんが受けたのを除いてほぼ方正さん)もあった。
かつてヤッターマンをはじめとするタイムボカンシリーズ という人気アニメ作品がありその中で、お決まりのパターンをほぼ毎週、毎作品続けており三悪やメカ戦やお仕置きという同じことをタイトル名やキャラデザインを変えながら8年(あとの作品を入れると約10年くらい)続いた。しかしこの作品の魅力は毎週ゆるく続いといてクライマックスに意外などんでん返しを用意する事やパターン崩しで正義の味方が敗れる展開で視聴者を驚かせる事が多々ある。
そして脚本の小山高生氏はこの作品に対して「偉大なるマンネリ」という言葉を残した
僕に言わせると日本の国民的ものには全てこれが含まれており
「それいけ!アンパンマン 」しかり「水戸黄門」しかりワンパターンが含まれていて
それは老若男女に親しまれている
笑ってはいけないもそれなのだ。
しかし毎年見てて面白くないと感じる視聴者の為に笑ってはいけないをより面白く見る方法を伝授すると
僕は放送が近づくと番組詳細やCMや直前スペシャルをあえて見ないでいたりする
何故かというとそこに本編の映像が流れてしまうと番組の流れがわかってしまい
どんな場所で蝶野さんが出るのか?どんな大掛かりな仕掛け(バンジー、スタントカー、爆発、落とし穴など)が行われるのか?どんな罰を誰が受けるのかわかってしまうからである
これはガキ使だけでなく日本のバラエティ全てに言える事なのだがダイジェストシーンで本編の映像を流しすぎて本編がバレバレな事が多々ある
僕は冒頭の映像も見ないようにしていたが近年では、番組後半にも突如ダイジェスト映像が流れたりひどい時はCMに行くたびに流れる事もあった
日本テレビさんお得意の引っ張りではあるが
これは悪いことばかりでなく視聴者を引き止めたり流れがわかったりするので
実際これのおかげで視聴率を伸ばせたり裏番組に回さないでいられるらしいのだが
予期せぬハプニングや展開を楽しみたい当企画には相性がとても良くなかったりもする
もし今年もやるなら某宮崎駿監督作品みたいに
予告や事前情報も特に無しで放送するのもありだろうが
多分それは不可能だ
何故なら笑ってはいけないにはこれらよりさらに恐ろしき存在がいるからだ
それは写真週刊誌である
それはおよそ8年前の「笑ってはいけない名探偵」にてとある雑誌社が笑ってはいけないにスーパースターの中居正広が出演すると報じた
10周年記念作品とはいえ流石に嘘だろうと思った僕だったがオンエアを見ると本当に出演されていた
それでも驚きはしたが
いやいや!
それならオンエアで情報無しで見た方がもっと驚いたでしょうが!と思ってしまった
そしてそれから3年後「笑ってはいけない青春ハイスクール」にて今度はあたらしい地図の3人、つまり元SMAPメンバーの香取さん・稲垣さん・草なぎさんが出演される事を報じやがった
それで「元SMAP出演も振るわず…」じゃねんだよ
ふざけるな…
番組の一大サプライズを妨害してほしくない

そして一年後、アンジャッシュ渡部さんが出る事を報じ
それは上記二つとは違う意味で話題になってしまい松本さんは大激怒
ワイドナショーにて「笑ってはいけないはドッキリであるのだから、それが収録前に内容がバレるなんて事あってはならんやろ!」とコメント
メンバーと同じ気持ちでオンエアを毎年見ている僕としても松本さんと同意見だった
そしてオンエアではそのシーンはカット

噂によると(あくまでネットの噂)それを機に松本さんと日本テレビの関係は悪化してしまったそうだが
近年その関係は修復されそしてダウンタウンvsZ世代という番組が制作された(←というのをオンエアー前に報じられていました
「何やってんだお前!!!」)

そして「松本、情報がバレてしまい日本テレビと関係悪化か?」じゃねんだよ
原因はそれをオンエアー前に報じる方でしょうが
大体オンエアーで全て明るみになる事をその前に報じる必要はあったのか…
そう結局こういったところでも松本さんは週刊誌による妨害を受けていたのである

最後に僕はこのシリーズが大好きなのは
いくらこのシリーズが過酷でも
みなさんが楽しそうだったからです
引き出しに笑わせるアイテムが入っていると相手を悪意で笑わせるより俺も俺もとその姿を見て仕掛けてる自分も笑っていたり
そして方正さんも田中さんもいくらタイキックやビンタを嫌がっていてもそれを受けている姿を見て1番自分達が笑っている姿
そして松本さんも「笑ってはいけないは自分が生み出したコンテンツの中でもいちばんの発明」と称していました
完成されたコンテンツでもまだやってないテーマやパターンもたくさんあります
終わらせるのが勿体無いくらいだと思ってます
松本さんが復帰されたら是非もう一度やってほしいです

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