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問題作絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時を語る‼️

2017年、ガキの使いでは大きなリニューアルが始まった。ダウンタウン結成35周年・菅さん、大沼さんなどお馴染みのスタッフさんの卒業・オープニング、タイトルの!が一つ減るなどのタイトル、テロップなどの演出が従来のものと大きく異なった。

そしてダウンタウン2人の2Sトークなど人気企画が復活し、演出の変化とアベコベに昔のような企画が多く再始動した。
そんな中で初めて行われた「笑ってはいけない」には期待が集まっていた。
だれが菅さんの代わりに創設者になるのか?今までの当たり前が色々変わるんじゃないか?
また、その年は出演者の1人田中直樹さんが電撃離婚を経験しさらにビンタでお馴染みだった蝶野正洋氏もある事件をきっかけに様々なメディアで「今年はビンタをしない」と表明(後にリップサービス)し変化に注目が集まっていた。

今年の笑ってはいけないはどうなるの!?みんなそう思ってる中で撮影が終了後、ガキでメンバー全員による5Sトークが行われてそこで「今年はいろんなことが変わった」とメンバーが口を揃えて述べていた。
期待が集まる中で始まった「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス 24時!」
日本に設立されたアメリカの警察署を舞台に5人がアメリカンポリス に扮して平和を守る!というもの。

警察は既にやっている。アメリカじゃない。千葉だし、そもそもポリスでもなかったと始まる前から既に不満たらたらだった今作。
しかーし!問題はこれだけではなかった。
放送後、たくさんの苦情が日本テレビに集まった。

その①出演者女性をドッキリにハメ、お尻にタイキックを喰らわせた。
これは刺客として現れたベッキーさんに、その前の「不倫報道の禊」としてタイキックをされるというドッキリを行い、「女性に体を張らせるなんて」という意見が多数浴びせられた。
この方々がなんと言われても暴力は暴力だ!と主張してしまうと終わりだけども、この仕事は不倫のイメージでかつてより仕事の減ったベッキーさんからしたら、初めての大きな仕事だった。そしてこの頑張りで次の仕事に繋げてほしいという意味合いもありそしてベッキーさん自身もそれを感じ、番組に対する感謝を述べた後でも番組へのバッシングは変わらなかった。

ベッキーさんへの気遣いでもなく苦情だけが一人歩きしてしまったということ。
インタレスティングたけしさんというピン芸人が水曜日のダウンタウンに出演した際も、これと同じことが起きていて。
こういった苦情は完全に気遣いのつもりで言ってないで単なる批判で言ってしまうと、タレントは仕事を失う可能性がある事を視聴者にご理解いただきたい。。。

そしてこの放送前に番組でお馴染みだった「出川さんと上島さんがお尻に空気を入れて、腕相撲をして先に屁をこいた方が負けや」というお馴染みの件があったがこれが廃止になってしまった。
オンエアの不自然なカットや大きなオチがなかった事を踏まえると実際にはそれは行われていたが、放送前にカットになってしまった。
これは、放送を真似た?一般の人がこれに近い事を行い死亡事故が起きた事による処置であった。
上島竜兵さんの軍団員である、土田晃之は「マネするからダメなんて言ったら、ドラマで人が死ぬシーンはダメだし、映画でドンパチやるのもマネしちゃ困る。そしたら何もできない。面白いものだから、全然やってほしいですけどね」とコメントした。
実際、番組の体張りのほとんどは専門家の監修が入っていて更に現場には何かあった時のためのサポーターも付いている。
そんな中で番組を真似てはいけないというのはテロップでもよーく説明されている。
たとえ上島さんと出川さんのする伝説がカッコよくても。
これがやりたいなら芸人の世界に来るしかないのだ。。。
しかし事故被害に遭われた方にはご冥福を祈りたい。そして上島竜兵さんにも🙏
あんな事は二度と起きてはならない。
そしてこの回を語る上で1番の問題を語りたい。
それはオープニングにてお馴染みだった着替えネタ。最後の1人がピチピチ、半袖、ボロボロ、女装などのハズレ衣装を着替えさせられる件で浜田さんがエディーマーフィーの黒塗りコスプレをさせられた。
これには海外のメディアが大激怒。
これはガキの使いをはじめダウンタウンさんの番組が世界的である証拠の一つでもあるが、日本の番組はこんな笑いをやっているのかると疑問視されてしまった。
ガキの使いは二度海外の番組で紹介されたり、サイレント図書館やドキュメンタルなど海外に購入された松本さんの企画もある。そして笑ってはいけないや、リンカーンの動画は外国語字幕がつく程人気である。
しかし今回はそれが悪い形で影響してしまった。
僕自身はこのシーンで大爆笑したし、なんならこのシーンにはマンネリ打破が感じられて感動すら覚えたものだった。だからこのような反響になるのは、悲しかった。違う意味で涙が出た。
これは浜田さん自身も不本意な形でやらされたメイクだっだが、この批判は浜田さん自身にも及んだ。あんだけお尻を叩かれたのに、まーだ叩かれるのか!?
僕はなぜ海外の人たちがこのように激怒しているのかわからなかった。こんなの差別ではない!差別差別という人の方が差別と考えていたが、そこで当時大学のプログラムでアメリカに留学する事が決まっていた僕は、そこの授業でアメリカの社会問題について調べる事になり差別や偏見について調査し、この事件について現地の人に質問してみた。
アメリカはダイバーシティといっていろんな人種の人がいて、僕が質問した人の中にはアフリカ系の人種の人や、アジア系の人などがいた。
そして問題のシーンを見せるとみんな爆笑していた。意外にも黒人系の人ほどこのシーンで笑っていた。
「ほらやっぱりメディアの批判したがりだよ!」そう思っていたが、1人の日本人系のアメリカ人がこう語ってくれた。
「僕は小さい頃に日本人の血が入ってる事でいじめにあった。だからこういうのを笑われるのは嫌だし、海外風メイクも好きじゃない」と話してくれた。
そう、ガキ使スタッフもそのつもりは100なくてもそう感じる人はいる。
それを大きく伝えてくれたのはこの経験だった。
ベッキーさんのソレにしても、上島さん達の体張りにしても不快に思う人はいるのだ。
しかーーーーし!!!
そういった問題をなくす事が


果たして




問題解決になるのだろうか。。。

こちらの回がDVDに収録された際、オンエアされた上記該当シーンは全て含まれていた。
この番組の判断はとても正しいものであったと思う。
番組はこれらのシーンを入れる事でバッシング対象になるがこの出来事を日に日に思い出す事で、差別がいかに悪いことかというのが思い出せるからだ。
そして僕はこの出来事からアメリカの差別問題について大きく学ぶ事ができた。
そしてこれらをなくすために本当に必要なのは、理解と議論なのである。
松本人志さんもワイドナショーにて、「マイメロディママの名言集が時代に合わないので商品から除外した」というニュースに対し、「これをいいか悪いか?早く判断してそれを除外するよりも議論させる事が大事」と述べていた。
これなんですよ。。。
番組がよくない事をしていた!だからこの番組を打ち切りにしよう!!
違うねん!!!
この番組を残して、なぜこれがよくない事なのかを伝える事、そしてその問題がある事を世間に伝えてみんなでその問題が解決に進むように努めていく。
これが本当にやるべき事だと思うんですよ。。。

差別と、表現の不自由がなくなりますように🙏

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