仕事できない奴ほど暗記に頼る
かのアインシュタインは自宅の電話番号を覚えられなかったという。その理由を聞かれてこう答えた。
「手帳見たらわかるから」
そりゃそうだ。見たらわかることを覚えて脳の容量を使う必要は無い。そう考えると学校の試験勉強なんて意味ない暗記モノが多かったな。ググりゃわかることを覚えてなんになるんだ。ネットが無かった時代の名残りでしかない。将来的には理解力を試すテストしかなくなるんじゃないか。
前置きはさておき、バイト先での話。レジの脇の壁に各曜日にやることをリストアップした表が張り出されている。◯曜日ー発注、□曜日ー制服クリーニング、、といった具合で。ある日出勤したらそれがなくなっていた。疑問に思いつつも引き継ぎノートに何も書かれていないのでスルーしていた。
翌日出勤したら先輩から「やることリストの表を剥がしたのTさんらしいよ」と教えてもらった。
Tさんはバイトリーダーだ。
「最近スタッフが怠けてきてるのはこんな表に頼ってるからだって判断して剥がしたんだって。このぐらい暗記してて当然だって。聞いた話だけど」
どんなヘンピなバイト先でも誇り高き高潔なバイトリーダーはいるものだ。素晴らしいリーダー意識だ。
僭越ながらあえてちょっとだけささやかながらもしいて言わせてもらえるならば、剥がす前に今度剥がすよって教えてほしかった。アインシュタイン方式でやってたから何曜日に何するか全然覚えてない。毎日その表を見て確認してた。あともう一つだけ言わせてもらうと、普段から何か連絡事項あったら必ず引き継ぎノートに書けと口うるさく言ってる割に自分が発作的に何かやるとき全然書かねえじゃん。おれにその話教えてくれた先輩すら伝聞だし。
けどそのリーダー意識には感銘を受けたよ。そこまでお店のこと考えてたなんてあっぱれだね。付いて行きますよリーダー。