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足立実の『ひと言』第7回 「みんなへの呼びかけと個別の組織活動」 1983年12月10日

 寒風が吹きつける工場の朝ビラ。星空の下の駅頭や各戸ビラ。極めて重要な活動だ。ビラは企業主の貪欲をバクロし、労働者の生きる権利を主張し、どう闘えばよいかを示している。大衆集会も同様に、参加者をふるい立たす。
 こういうみんなへの呼びかけがなければ、労働者が確信をもって闘いを起し、勝利して自らの利益を守ることはできない。
 だが、これだけでは半分である。労働者のグループや個人に対し、忍耐づよい個別的組織活動をやり、かれらが立ち上ることを妨げている障害を取り除かなければ、労働者の積極性は発揮できない。
 進歩を望まない人はいないし、不正を憎まない人もいない。生活と権利の向上を願わない人は一人もいない。誰でも御用組合はダメで、東部労組のようにやらなければ労働者の地位は守れないと感じている。
 組合結成にしても、少数派から多数派へにしても、婦人・青年部も、みんなへの呼びかけと個別の組織活動を結びつければ成功する。
 広はんな仲間に目を向け情熱を燃やして取りくもう。

(画像はイメージ)

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組合活動における「みんなへの呼びかけ」=情宣活動=ビラ配りの重要性と、「個別的組織活動」=オルグについて述べている。

この両者を結びつけることにより、より広範な組織化を勝ち取ることができると呼び掛けている。

筆者のこの「ひと言」も組合内における「情宣」と「オルグ」の武器として広く活用されていた。

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