幸せなフルートアンサンブル会に参加!
表題と写真の不一致。
でも、これが今回の象徴的なことだから。
某フルーティストさん主催のフルートアンサンブル会に参加した。
Instagramでフォローさせてもらっていて開催を知った。
そのフルーティストさんとしても初の開催で、何が起こるか分からない。
午前中の上級者クラスの練習が始まる。
私は午後の初球クラスだが、上級クラスの聴講をさせてもらう。
課題曲はかなりテンポ良く軽快で、音の跳躍やら臨時記号も満載。
さすが上級クラス!
初顔合わせのカルテットのはずが、みなさんの息がぴったり。
早いパッセージやら、シンコペーション、罠のような16分休符など、お互いの入る箇所を間違えそうなもの。
皆さん迷子にならないどころか、しっかり曲として仕上がっている。
しかもあれだけ音を動かしているのに、息がフルートの芯を外していないので、しっかりフルートらしい美しく艶のある響きを失わない。
よくあんなに吹けるものだ。
私は最初の1小節だけで10年かかっても無理。
皆さん音大ではなく、一般大学のオケなどで吹いていたそう。
K大卒の人が多かったかな。
就職先でも優秀なようで、会社の経費で来春からフランスに留学する人も。
会社からお金をかけて育ててもらえる人もいるのですね!
完璧な演奏に見えるのに、先生からは次々と指摘が飛ぶ。
「3rdのAはフラット落としてたね」
「この箇所の構成音レファラは大切。もっと調和させて」など。
フルート以外ではおっとりした雰囲気のフルーティストさんが、まるで別人のように凛とした雰囲気に変わっていた。
さすがプロ👏
2時間の練習があっという間だった。
聴講していて見応えがあった。
午後の初球クラス。
午前中の演奏を聴いた私はすっかりびびってしまった。
「午後も聴講だけでお願いしたいです😅」
おずおずと申し出たが、先生からあっさり却下。
「美女と野獣」の3rdなので、ほとんどがドなどの刻み。
たまにメロディがまわって来るが、無理なので上級者の応援を求めた。
私は下手くそすぎて、自分の音を聴くと嫌な気分になる。
聴講で綺麗な演奏を聴いている方が精神衛生上も良い。
ホントは自分が吹いて気持ち良い気分を味わいたいけど仕方ない。
なんとかならんものだろうか?
☆☆☆☆☆
最後に発表会。
私の出番もヨロヨロしながら何とか終えた。
上級クラスの曲は長い上に、人数の関係で複数回演奏した。
何度聴いても良い曲だし、演奏も上手い。
先生は時間を気にしていたが、ついに退出時刻!
管理人さんが「もう時間ですよ!」と声をかけてきた。
先生が15分ほどの延長交渉に成功。
無事に全員が自分の演奏を終えることができた。
☆☆☆☆☆
そして、先生のお声がけで冒頭写真のお茶タイム!
他のフルートイベントでは、「解散です!」でおしまいが多かった。
せっかくフルートという共通項があるのに、終わったら解散は寂しい。
でも、今日の先生は違った。
先生は「こうして集まったフルート愛好者さん達がお互いに結びついて欲しいです。一緒にアンサンブルしたり、コンサートに行ったり。」と。
☆☆☆☆☆
楽器の先生は、所詮はレッスン料というお金で結びついているだけで、人間的な関係はとてもドライに一線を引く人が多い気がする。
それは理解できるし、そうしないと疲れ切ってしまうかも知れない。
でも、今日の先生は全く違う対応を見せてくれた。
参加費の対象外の時間を使って、初対面の参加者1人ずつ、しっかりと目を見て話をしてくださった。
Instagramライブを拝見している時にも思ったが、お若いのに人間ができていらっしゃる。
どんな人も尊重して丁寧に接するという、大多数の大人ができそうでできないことを自然に実行している。
先生の温かいお人柄に触れられて感激した。
フルートを学びたい人がいたら、私はこの先生を勧めたい!
中学高校の吹奏楽部の講師としてもぴったり。
フルートの技術だけでなく、人としての在り方を教えてくださる。
先生の目の前の席に座れたので、いろいろなお話を聞くことができた。
事務的なことは所属事務所がやってくれる…
わけもなく、何でもご自分でやっておられるそう。
Instagramも宣伝広告の「仕事」なので、手を抜けないという。
毎晩遅くまで仕事に追われて、十分な睡眠時間が取れないらしい。
演奏会のドレス姿など優雅で華やかなイメージが強いけれど、白鳥も水中では脚をバタバタ動かしている。
先生お若いし、人生これからだからお身体大切にして欲しい。
☆☆☆☆☆
帰宅時間は太陽が落ちて夜になっていたが、私の心の中は温かかった。
また機会があれば参加してみたい。