家島に出会えたから
新潟で生まれ育ち、姫路市の家島で就職。
大学4年生の時、「どこか遠くへ行ってしまいたい」という不健全な動機で、学生の頃に一度行ったことのあった家島へ移住しました。
コロナ禍の家島で、未経験の介護の仕事を始めました。
辛いことも楽しいことも沢山あった、濃厚な泣き笑いの毎日。
初めは、新潟と全然違う明るくて青い空を見るだけで涙が出てしまう時もありました。
でも職場の先輩たちに励ましてもらい、美味しい料理や新鮮なお魚を食べさせてもらい、温かいお風呂に入れてもらい…
不器用で頑固で経験の少ない私に、仕事だけじゃなく、思いやりや、人生で大切なことが何かを教えていただきました。
それでも心細い時や、嬉しい時、頑張った時は、よく一人で原付に乗って家島神社までお詣りに行きました。
家島神社の静かな、瀬戸内海に守られている雰囲気が私のお気に入りでした。
家島に来て3年目の夏に結婚し、夫婦生活が始まりました。
家島の名物、毎年7月に家島町宮地区の家島神社の麓で行われる家島天神祭。
獅子が舞うだんじり船を背景に、たまたま通りかかった顔馴染みの駐在さんが夫とのツーショットを撮ってくださいました。
初めての一人暮らしも就職も結婚も経験した、22歳からの家島での3年間は、私の宝物。
おばあちゃんになったら私はこの時の話を繰り返し語るんだろうなと思います。
家島に出会えたから、私は強く生きていけます。
#あなたのまちのパビリオン
#ひょうごフィールドパビリオン