「東京医大等入試問題当事者と支援者の会」 記者会見のお知らせ
「東京医大だけじゃない」
とは当事者の誰もが言っていたこと。でも、「明かになることはないのではないか」と半分諦めていたこと。そして「だからこそ、東京医大にしっかりと抗議したい」と声をあげてくれた当事者たちと共に、8月から動いてきました。彼女・彼らの思いは、ただ「事実を知りたい」ということ。事実が明かになれば、何を求めるべきかが自ずと分かる。事実が分かれば、当然責任の問題になる。もう、二度と起きない道を拓ける。
でも、その事実を明かにするために、どのように動けばいいのだろう。この声は、本当に届くのだろうか。とても不安な思いに駆られながらも、この間、文科省にもしっかり調査してほしいと、二度、面談の機会を求めて当事者の方々の視点から対話をしてきました。福島みずほさんのご尽力をいただきました。当事者と、そして河合弘之弁護士をはじめとする弁護団とも定期的にミーティングを行ってきました。(写真は先日、東京医大の第三者委員会への要望書を提出した日の様子です)
そういう中で、ようやく、医学部入試の大きな闇が少しずつ明かになってきました。
被害は私たちが思っていた以上に、いや思っていた通りに、甚大だった。だけど、被害者の顔は、同じ。女性と多浪生だ。しっかりと怒りの声をあげていきたいという思いを深めています。
来週23日、「東京医大等入試差別問題当事者と支援者の会」の記者会見します。当事者も登壇予定です。
この会には、多浪男性も参加しています。
昭和医大の記者会見でも、「多浪差別は不正と思わなかった」などと言っていましたが、確かに多浪生は不利であることは、医学部受験生には常識と言われていたそうです。
だからこそ、不安を抱えながらも誰よりも点数取るために、多浪生は勉強してきた。女性であれば、なおさら。女はである上に、多浪であることでさらに厳しさを強いられてきました。
女は体力がないから、多浪は伸びないから、、、など、差別や不正を正当化する内向きの理屈を恥ずかしげもなく公にし、人一人の人生を軽んじた意識すらない。そのような組織のあり方は、この国の差別構造の根幹を象徴していると言えます。多様性を排除し、同じ顔をした人だけを受け入れる狭量さで、平気で人の人生をないがしろにする暴力。
女性差別問題とは、社会構造の問題である。
女性差別は、日々構造上、再生産されるものである。
そのことを明確に示したのが、今回の事件でした。だからこそ、多浪生への差別も含んだ問題として、声をあげてきました。
今、この問題に関連し、三つの団体が立ち上がっています。
1 消費者機構日本
2 女性差別問題に取り組む弁護団
3 東京医大等差別入試問題を考える当事者の支援者の会(思いを共有する友人と当事者と立ち上げました)です。
1 消費者機構日本の取り組みは、この不正を受験生という消費者として集団で交渉していくもの。受験料の変換を求めています。
2 女性弁護団はホットラインを設け、女性被害者中心に当事者のヒヤリングを続けています。
3 私たちの「東京医大等差別入試問題を考える当事者のと支援者の会」は、現在110名を超える当事者たちと、最低でも受験料返還と、個々人の賠償、また今後の防止を求め、具体的に声をあげる準備をしています。
第三者委員への要望書提出を当時者の名前でだしました。また文科省に対しこれまで二度と面談し、当時者の視点での提言をしてきました。
どの団体も思いは共通しており、情報交換しながら協力関係をもって前進しています。
東京医大に端を発した不正が、これからどんどん明らかになっていくでしょう。
これを機に。これまでの活動の報告、今後の活動について、被害を受けた当事者たちも同席して、会見します。
*取材ご希望の方は、下記連絡先まで、ご連絡ください。
日時:10月23日(火)午後5時30分〜
場所:衆議院第一議員会館第5会議室
出席:医学部受験当事者、ご家族(予定)
河合弘之弁護士を始め弁護団
東京医大等入試差別問題当事者と支援者の会
問い合わせ先:kaese0802@gmail.com
8月9日に東京医大等入試差別問題当事者と支援者の会を立ち上げました。サポートいただいた場合は当事者支援のための活動と弁護士費用に全てあてます。よろしくお願いします。