私が結婚を選んだ理由

付き合って4年。
プロポーズを受けて丁度1年。
入籍して半年。

今、私達は大きな金銭トラブルに合っている。詳細はまた改めてnoteに書こうと思うのだけれど、彼のGoogleアカウントのパスワードが流出してインターネットバンキングにアクセスされて不正な送金をされてしまうというもの。被害金額は3桁を超えてしまった。

結婚式を4ヶ月後に控えた私達。親戚から貰ったお祝い金もなくなってしまった。警察にも銀行にも相談しているけれど、お金が戻ってくることも犯人が特定されることも、可能性としてはほぼ低い。

彼は自分の不甲斐なさで相当落ち込んでいるところに警察や銀行の対応に追われて次から次へと入ってくる情報の処理と各方面への謝罪で、普段は肝が据わっていて頭が良く動じない人なのにパニック状態というか冷静な判断が出来ない程 憔悴していた。

私はなぜかすごく冷静だった。

彼が憔悴していたから助けなければいけない、私がしっかりしなくては、という気持ちもある。仕事で大きなトラブルにも何回も立ち向かっているからちょっとやそっとじゃ動じないよう鍛えられてきた。自己責任で痛い目も見てるし、他の人のミスで何度も頭を下げた。

とは言え、自分でも驚くぐらい全く動じず情報過多になる中で彼の聞いた情報を整理し、警察や銀行との交渉において何が重要かを確認し、追加調査を諦めさせようと促す警察の担当者を逃がすまいと打診し続けていた。(警察の担当はいい人なんですけど案件沢山抱えているようなので)

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台風翌日の荒川。いつも少年野球をしているグラウンドの木が半分以上水に漬かっていた

この対応の真っただ中、「台風でもっと大きな被害にあった人や家族を亡くした人も沢山いる中で身体が無事だっただけでもすごく幸せなことだよ。お金は何とでもなるよ。ふたりで取り戻そう!」と伝えたら、「なんでそんなに強いの?」と聞かれた。

何故か考えてたどり着いた答えが「結婚にお金や安定を求めていないから」だろうなということだった。決して私は強いわけではない。

結婚する直前まで「いずれ結婚したいけど今すぐじゃなくてもいいし、キャリアアップもガンガンしたい派」のため、専業主婦になる気はサラサラない。結婚したから幸せになるとも運命の人がいるとも思っていない。

結婚するということは、目の前に居る人と一緒に居続ける覚悟を持ち、努力をすることであって、それが出来なくなった・する気がなくなった時は離婚してもいいと思う。あくまで、個人が幸せであり続ける選択をする中で一緒に居る方が幸せだと思ったから結婚した。
だから、彼に起きたことは暮らしを共にするパートナーとして対応すべき範囲できちんと対応する(彼自身に失望しない限りは)。問題が起きればどう解決するべきかを一緒に考えて行動する。彼が倒れたら私が生活費を稼ぐ。

私は自分の好きなように生きていくために自立していたいし、その上でより人生を彩るために彼と一緒に生きていくことを今選んでいる。

今、パートナーシップに対して改めて注目が集まっている気がする。
尊敬するオア明奈さんの「結婚更新制」は賛成派。

ふたり会議をリリースしたあつたさんも同じような主張をされている。

どんどん個人の時代になっていく中で、「結婚」という仕組みアップデートの余地があると思う。夫婦別姓や同性婚のような仕組みだけではなく、個人が「なぜ自分は結婚するのか」を自分やパートナーと問いながら生きていくことが普通になる世の中に出来るのではないだろうか。

今回のことは、どう夫婦の形を作っていくのかを考えるいい機会だったと思って、、、、前向きに捉えていきます。

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かなおかみのり
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