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「特性を軸に考える」きっかけづくり
はじめに
宮崎県都城市で療育支援を行っています放課後等デイサービスデイジーです。
今回は「特性を軸に考えるきっかけづくり」として「特性かるた」を使った勉強会の紹介をします。
新規スタッフに特性の話しをしたときにその時は「なるほどー」「面白いです」「はっとさせられました」などの反応はあるのですが、具体的に「この行動はこの特性が関連している」など現場で考えるのに最初ハードルを感じるようです。
そこでデイジーでは「特性かるた」を使うことにしました。
丁度先日デイジースタッフで特性かるたを使った勉強会をしましたので、その時の写真も入れながら紹介をさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
特性かるたを使った勉強会
特性かるたは自閉症の特性が関連した行動や状況が描かれたかるたになります。
特性かるたは水野敦之先生のHPでDLできます。
下記から水野先生の特性かるたのページにとべます。
この特性かるたはやわらかい雰囲気の絵が見る人の興味を惹きます。
書かれている行動や状況の文もユーモアがあります。
新人のスタッフは特に「特性」と聞くだけでも構えるところもあり、この絵やユーモラスな文のおかげでハードルがさがります。
実際に特性かるたを使った勉強会をする前に「特性の考え方」や「各特性の説明」はデイジー内で行いました。(特性の研修は改めて外部でも必ず受けるようにしています。しっかり専門家から学ぶことが大事だと考えています)
では特性かるたの研修当日です。
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事前にカードは作ってました。
デイジーはスタッフの数が少ないためHPにのっていた進め方とは違う進め方をしてます。(水野先生からアドバイスを受けて進めました)
下記の手順で進めました。
①特性かるたを並べる
②カードに各特性を書いていく
③カードをシャッフルして一番上のカードをめくる
④めくったカードの書いてある特性に関連があると思うとかるたをそれぞれ選ぶ
⑤全員選び終わったら1人ずつどうしてそのかるたを選んだのか説明をする
⑥それぞれが選んだ特性かるたを特性ごとに貼りだす
⓻③~⑥を繰り返し
①の各特性を書くところは新人スタッフを中心に調べながら書いてもらいました。
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全員が説明を終えた後はかるたの裏にある氷山モデルと解説文を確認しました。
裏の解説の特性に自分が選んだ特性は入っていないこともありましたが、そのことよりも「特性を軸に考えた」この経験が何よりも大切な学びだと思います。
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おわりに
特性かるたを使った勉強会にはたくさんのメリットを感じました。
・「特性を軸に考える」きっかけができる。
・たくさんの事例にふれることができる。
・特性ベースに説明をする経験ができる。
・スタッフ同士で説明しあうのが互いの考えを尊重しつつ自分の意見を言う健全なディスカッションの雰囲気づくりにもなる
などです。
この後は新人スタッフは実際にデイジーに来ている利用者を1人決めて観察し特性シートに記入してフィードバックをもらう研修に進みます。
今回この勉強会をするのにあたり新人スタッフの研修を全体的に整理していきました。
特性に関しては
①特性の解説の勉強会(基礎を学ぶ)
②特性かるたの勉強会(事例をふむ)
③実際の利用者を観察して特性シートにまとめる(応用する)
気付いたら般化のステップになっていました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
投稿者
長崎祐太