【岡山さんに学ぶシリーズ】おら、ドア型人材になるべ。
勝手に心の師、と仰いでいる、岡山さん。
そうです、私は「ドア型」人材になりたい。
わたし、数秘で見ても、その性質がめちゃくちゃドア感あるんですよね。
コミュニティは、もはやドアの時代。少し年齢が上の人のコミュニティに行くと、それは箱であり、囲い込みであり、というところをよく目にするんだけど、なんかしっくりこないんだよね。
わたくし、根っからのアイドルオタク(お茶の間)なんですけど、年代が変わってくると、アイドルにとってのグループも、箱→ドアへと変わってくるんですよね。
かつて、私と同世代1986年生まれくらいまでは、グループを脱退するとき、頭を下げて「ごめんなさい」ってするのが普通でした。でも、ある時から、脱退は、健やかな「卒業」になり、例えば病気なんかで休業するとしても、残されたメンバーは、「アイツが帰ってきたくなるような場所に、切磋琢磨しておくよ」っていうようになったんですね。これは私にとって、大きな衝撃でした。
有名アイドルグループとは、所属していて当然の、称賛に値するの価値ある地位、という認識から、人生の他の選択肢と同等に、選ぶ事のできる場所、ということに世の中が変わってきたのだと。
それは、アイドルに限ったことではありません。
私達の農園での求人でも、同じような感覚を感じることがあったんです。
わたしたちは、農家3年目。高齢化する農業界で、初年度から、急な人手不足に見舞われました。町は過疎化が進んで人がいない、意を決して、広く求人活動をしてみると、県内、県外から1~2時間も時間をかけて、定期的に通ってくれる方が増えたんです。
私達は、栽培の関係上、通年雇用ができないこともあって、集まった方は副業やボランティアの方が多かった。それもあってか、「お金のために農業をする」という方はほぼいませんでした。
面白そうだから、レジャーのついでに、地元の人と話したくて。なんか園主がおもしろそうだしやさしそうだったから。といって、趣味の延長?でもないですが、楽しみながら通ってくれる人がほとんどでした。
日銭を稼ぐための重労働だったはずの農業は、おもしろくて、日々を豊かにする営みの一つ、になった様子。
だから、わたしたちに、スタッフさんを管理するとか、強制する、という発想はそもそもありません。いかに、個人の興味によりそい、空き時間を邪魔せず、働きやすくするか。そんな形での、求人活動をしています。
農業の働き手も、箱からドアの時代へ。
どんなふうに繋がりをつくれるのか、「つかむ」「つくる」「うごく」を、試行錯誤の毎日です。