レジェンド 丹下健三
文化庁国立近現代建築資料館で開催されている「丹下健三1938-1970 戦前からオリンピック,万博まで」を見るために、湯島散策
丹下健三代表作のお出迎え
広島平和記念資料館
キャプションをみると、彫刻をイサム・ノグチに依頼したかったが、当時の反米のあおりで、それがかなわなかったことを後悔していた。
そういえば、東京都美術館のイサム・ノグチ展に行き損ねてしまった。残念
国立代々木競技場
構成として丹下健三の建築の世界観を5つのテーマにそって、第二次世界大戦から日本が立ち直り、世界に発信する場となった50年前の東京オリンピックと大阪万博までの取り組みを振りかえる流れ
まずは、戦争と平和
若き日の丹下健三が、戦争の体験を通じて感じ、新しい日本の息吹を感じさせる
戦没学徒若人の広場
大東亜建設忠霊神域計画
伝統と近代
丹下健三が学生時代に憧れたコルビジェ、グロビウスの世界観が垣間見れる
師匠の前川國男から透けてみえるコルビジェの世界観を追いかける様が感じられる
卒業設計 芸銃の館
日比谷公園内にコルビジェのソビィエトパレスを彷彿させる取り組み
手書きのタッチは、やはり、CGでは出せない気持ち良さがある
成城の自邸
手帳に書かれたメモ書き 味がある
戦後民主主義と庁舎建築
丹下健三にとって、市民にとって親しみのある市庁舎を目指す、人間味を感じられる考え方
香川県庁
師匠の前川国男の名作
弘前市民会館
内部、外部とも考え抜かれた作品で、今の時代でも、その建築美は色褪せていない。
本当に、桜の咲く季節にもう一度訪れたい場所
丹下ワールドにもどって
大空間への挑戦
構造家坪井善勝とのパートナーシップ
代々木競技場を始め、多くの構造美をもつ建物達が作られるための礎。サーリネンのMITオーディトリアムを超える建物を目指していたということに驚きを感じた。
確かに、あのオーディトリアムは美しい。
私自身、学生時代、スペースフレームの研究に携わり、レンゾ・ピアノとピーター・ライスの連携に憧れ、夢は構造家と息巻いていた頃を思い出してしまった。
名作ポンピドゥー・センターは、実物をみれていなく、是非足を運んでみたい。
愛媛県民会館 球形
東京カテドラル
この教会、先だって「新・美の巨人」で、HPシェルの難易度の高い施工が紹介されていたが、ふと、ライトの晩年の教会を思い出した。
ベス・ショールム
SEPTA Elkins park stationで下車して、住宅街を15分程度歩くと、その教会は現れる。
ライトがグッゲンハイムと同時期に手掛け、遺作となったユダヤ系の教会で、彼は完成をみることなくこの世を去った.。
内部、外部とも彼のこだわりである幾何学的でシンメトリーが余すところなく散りばめられている。六角形の意味がここにくれば理解できる。
建築家の根底にあり大切にしているフイロソフィーが何かを考えさせられる。
高度成長経済と情報化社会への応答
山梨文化会館
5つのキーワードの統合
国立代々木競技場
辰野金吾が、東京駅を作った時、恩師ショサイアコンドルと競争し、そして、近代日本の礎を作ったように、丹下健三も、多くのライバルと切磋琢磨しながら、戦後の日本からの復興を経て、新しい東京像を構築して、国立代々木競技場で、その大華が咲き誇った。
丹下健三は、東京に何を抱いたのだろうか?
彼の晩年の作品、東京ドームホテルをみながら、彼の心の声がきこえないかと、秋空に目をむけた。
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