旧朝香宮邸の内装 ジャパニーズレトロモダン
アート系教科書で紹介されている日本のアールデコの代表選手の朝香宮邸を一度見たいという気持ちがあり、「1933の室内装飾」と銘打たれていて、学芸員による「壁紙」紹介のギャラリーを聞きがてらのナイトミュージアムの回顧
この建物自体、大規模な庭園に囲まれて、まさに、この建物のフランス内装デザイナー アンリ・ラパンが考えるコンセプト通り「森の中の邸宅」
ベースは、RCながら、木下地で壁紙が幾重にも張られ、室内自体、重厚感がある。
正客室には、森をイメージする緑と水をイメージする銀色で構成された壁紙が、大広間には、ラフコートよばれる質感のある左官技術が、各居室には、サルブラ社「テッコ」が施されている。
また、暖炉回りには、各部屋に合わせた大理石のマントルピース、そして、アールデコ様式で着飾ったラジエーターカバー、ペンダントライト。
色彩も、自然の素材との調和させるように、ダルトーン。
あと、やはり、緑の取り入れ方は、気持ちがいい。
調湿効果が組み合わされ、ヴォールト天井の持つこの空間は、猛暑が続く東京を少し忘れられるそんな一時が過ごせた。
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