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凄い椅子 Yチェア

ちょっと前に書いた記事をリバイス

仕事帰りに東大弥生講堂にて、デンマーク家具・カールハンセンの「Yチェア」のペーパーコードの張り替え(元カールハンセンの木工職人、坂元茂さん)の実演のセミナーに参加。

Yチェア(オーク)は、ハンス・J・ウェグナーの不朽の作品(1960年代)で、座席のアールのフォルム、また、座面をペーパーコード(針葉樹を素材として紙3枚をよって織り込んだ素材)を三層構造で織り込んだハンドメイドのチェア。

ペーパーコードは、デンマーク、日本、台湾とあるようだか、やはり、デンマーク物は、撚りがよく、Yチェアに適しているとのこと。

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ハンス・J・ウェグナーが亡くなってから、模倣品(ジェネリックというらしい、この言葉、薬の特許切れだけでなく汎用的な言葉なんだなーと再認識)が多く、立体商標獲得するために、特許庁相手に奮闘した応用美術品として、認められた。

家具購入の時、見た目などで決めがちだが、この椅子、脚のフレームは、全分解でき、フレームのたわみを調整した上で、ペーパーコード(ペーパーコードの寿命は、15年~20年程度)を張りなおせば、恒久的に使用でき、張り替え費用は、1万5000円程度。

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坂元さんの張り替え作業の実演を見ていると、テニスのガット張りを思い浮かべるのは、私だけだろうか。また、デンマークのテキスタイルも頭をよぎる。

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椅子ひとつ、されど椅子。機械加工では、決してできない、ハンドメイドの素晴らしさを感じられる機会であった。

あと、女子中学生2名が、Yチェアの製作方法について、熱心に質問している光景をみて、AI・IOTで突き進むデジタル社会とは、逆張りとして、ハンドメイドの味わいが脚光を浴びる(オタクこそ、世界に誇るクールJAPAN)、そんな瞬間もあるのではと感じた。

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