炎の画家ゴッホ
9月18日から東京都美術館にて、「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が間もなく開催
この展示会では、ヘレーネが初代館長を務めたクレラーミュラー美術館のコレクションから、選りすぐりのファン・ゴッホの油彩画28点と素描・版画20点を展示予定
特に今回は、糸杉を中心に、うねるような筆触で描かれたサン・レミ時代の傑作
夜のプロヴァンスの田舎道
が、16年ぶりに日本で見られる
ゴッホといえば、アムステルダム市内にあるゴッホ美術館がすぐに頭に浮かぶ。
かなり多くの人が訪れ、様々なゴッホ特集が組まれているが、落ち着いて観賞する感じではない。
それに対して、クレラーミュラー美術館は、郊外(アムステルダムから車で80分程度)のデホーゲヴェルウェ国立公園の中央部の位置にあり、閑静な環境で、写真撮影もでき、ゆっくり美術観賞ができる。
4年前訪れた時は、御一緒した方が油絵で模写した「夜のカフェテラス」の実物を見たいという希望で、クレラーミュラー美術館へ。
この公園に訪れる時には、是非、ホワイトバイク(オランダの自転車)を使って、公園入口から美術館まで小旅行を楽しんでほしい。
この時は、フンデルロー入口(博物館まで4 km)から公園内の風を感じながら、キコキコ。
森を抜けると、遠方から射撃音が聞こえる。ガイドに聞くと、公園内に射撃練習場があるとのこと、海外にいるんだなーと改めて実感。
ホワイトバイクは、美術館近くの駐輪場に駐車。なぜか、無邪気な気持ちになるのは、私だけでしょうか?
いよいよ、美術館へ。
閑静な森の中の美術館。箱根の森美術館のモデルになったと言われてる美術館、納得。
さて、お目当てのゴッホの作品。
御一緒した知人の方は、御自身の模写された画像を横にしながら、ご満悦。
夜のカフェテラス
アルルの跳ね橋
4本の切ったひまわり
ゴッホと言えば、花瓶にいけられた躍動感の、ある7枚のひまわり。
この絵は、「喪失」と「犠牲」の象徴として描かれたひまわり。パリからアルルへの移動前に描かれたもので、生の意味を改めて考えさせられる
今回、東京都美術館でメインとなる「夜のプロヴァンスの田舎道」でも、糸杉をひまわりに描きたい気持ちがあったようだ。
海外の美術館で原画を見るといつも思うことは、その文化の背景を、また、どういった環境で描かれたものかは、現地を訪れると、より強く感じられる。
炎の画家、ゴッホ。彼の命をこめた作品を、改めて東京都美術館で観賞したい。