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Minoru'nの宇宙船地球号

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こんにちは。未来のためにできることは何でしょう。愛が溢れる200年婚のために、3倍とんがる!モチベーションで四国八十八ヶ所歩き遍路で『あるべきようわ』を愉しむFPアセットドクター…
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#禅

おはようございます。

おはようございます。

雨の一週間が終わり、ホッと一息、楽しい一週間が始まりました。

「放てば手にみてり」

故スティーブ・ジョブズ氏を虜にした、曹洞宗の開祖、道元禅師の言葉です。

「一度手を放してごらん、もっと豊かな真実の宝が両手にあふれるほどやって来る」という意味です。

固定概念をなくせば宇宙人もやって来る。

見えないモノを見て、聞こえないモノを聞き、感じられないモノを感じ、考えられないことを考えて暮らすこと

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見えないものでもあるんだよ。

見えないものでもあるんだよ。

見えるものに、聞こえるものに、感じられるものに、考えられるものに、触っている世界を仏教では「世俗諦(せぞくたい)」といいます。

日常的な真理つまり言葉が通用する世界のことです。
現代ではワイドショー、新聞が好む世界ですね。但し、それらはいじくり回しているだけで、日常的な真理にすら達成しているとは思えませんが。
 

 
見えないものを、聞こえないものを、感じられないものを、考えられないものを触っ

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ステーキは苦手です。

ステーキは苦手です。

食べ物に上下なしと厳しく躾されたのが曹洞宗の開祖、道元禅師でした。

そうは言っても肉からじゃがいもまですべてに味の違いは実際にあります。ステーキの場合、その時々で当たりハズレがあるものです。前回、このレストランでは、良い肉だったので、今回も期待したら、予想に反したということがフツーに起こります。

そんなときに、道元禅師の教えが脳裏を走ります。
肉に良いも悪いもない、生き物にとって、どの肉も必要

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宇宙の借り物

宇宙の借り物

昔々、人間が誕生して以来、40億年になるといいます。
最初の10億年、人間は女性だけだったそうです。

自分の体を分裂させて、ウイルスのようにコピーして子孫を残していたそうですが、それだと全部同じ人になってしまいます。

病気にかかると都合が悪いということで、生存本能が働いて、女と男の行為によって誕生する方式になって以来30億年過ぎるそうです。
30億年も続いているのだから、もっとも理にかなってい

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自分ってなに?

自分ってなに?

自分ってなにと考えるとちょっと頭が痛いですね。
究極、自分とは言葉の上であるだけで、実体はありません。
下の図のように、これだけの縁起(因果)で出来上がっています。
すごい数とスケールですね。

しかも死んだら、構成も変わるので、これが自分と言える揺らぎのない自分はいなくて、いつも揺らいでいます。こうしている間にも細胞も増えたり減ったりしています。

自分だけではありません。スマホや椅子だっていく

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十牛図#2 見跡

十牛図#2 見跡

「十牛図」2枚目の絵は、「見跡(けんせき)」です。
牧人が探し回り、牛の足跡を発見しました。
ようやく手がかりつかんだ状態が描かれています。

牛の足跡とは、追いかける手がかりです。
本当の自分に出会うにはどうしたらいいのでしょう。

本来、人には仏心が備わっています。
しかし育て方の間違いや育った環境の影響で、歪んだ認知、歪んだ価値観を身にまとってしまいます。

これを本当の自分に戻す作業が仏道

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十牛図 #1 尋牛

十牛図 #1 尋牛

「十牛図」は十枚の絵で構成されています。
最初の絵は「尋牛(じんぎゅう)」といい、いなくなった牛を探しに出るところからはじまります。

ある日、飼っている一頭の牛が牛小屋から逃げ出したことに気づいた牧人は、ただ一人で、野を歩き、川を渡り、山を越えて、その牛を探し求めています。
結論をいうと彼は無知ゆえに、牛がいなくなった理由がわかりません。

いまでは人が宇宙に行く時代になりました。

だからとい

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十牛図#9 返本還源

十牛図#9 返本還源

「十牛図」9番目の絵は、返本還源(へんぽんげんげん)では、空の世界から自然が還ってきました。
牧人はすべてをあるがままに見ながら生きることができるようになりました。

「返本還源(へんぽんげんげん)」の問いは「自然とはなにか?」「あるがままとはなにか?」です。一緒に答えを見つけましょう。

「十牛図」は、中国・北宋時代の廓庵師遠(かくあんしおん)のアイデアと言われています。
日本には室町時代に伝わ

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十牛図#8 人牛倶忘

十牛図#8 人牛倶忘

私たち一人ひとりが140億光年の宇宙の果てで、2億の精子の内、たったひとつの精子が卵子に選ばれた末に、37兆の細胞ネットワークを使って生きていることに覚醒しましよう。

前回7枚目の「忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)」では牛が消えましたが、「人牛倶忘」では、うたた寝をしていた牧人も突然いなくなりました。真っ白い丸の一円だけになりました。

あるのは、ただ空白だけ。牧人になにが起こ

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十牛図#7 「忘牛存人」

十牛図#7 「忘牛存人」

十牛図、七枚目の「忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん)」では、牛が消えてしまいました。

牧人は牛を連れてとうとう自分の家に戻ることができました。
牛を小屋に入れて安心した牧人は庵の前でうたた寝してしまいました。
安堵からまどろんでいると、のんびり静かな時間が過ぎて牛は消えていなくなりました。

さて牛がいなくなったとは、どういうことでしょう。
「忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん)」の問いは、まどろんでいる

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十牛図#6 「騎牛帰家(きぎゅうきか)」

十牛図#6 「騎牛帰家(きぎゅうきか)」

人生100年時代をよりよく生きる本質を問う「十牛図」第六図は「騎牛帰家」です。

廓庵禅師が立案されたの禅の教科書「十牛図」は以下の10の項目から成り立っています。

尋牛(じんぎゅう)

見跡(けんせき)

見牛(けんぎゅう)

得牛(とくぎゅう)

牧牛(ぼくぎゅう)

騎牛帰家(きぎゅうきか)

忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)

人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)

返本還源(へんぽんげんげん)

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十牛図#5 牧牛

十牛図#5 牧牛

廓庵禅師の開発された禅の教科書「十牛図」の五番目の絵は「牧牛(ぼくぎゅう)」です。

牧牛は暴れる牛を綱と鞭で少しずつ手なずけながら帰途を進んで行きます。
牛はとうとう牧人の根気に負けておとなしくなっていきます。
もう牛は暴れて逃げだそうとは考えないようです。

「牧牛(ぼくぎゅう)」の問いは、牛を飼いならすとはどういうことか?では一緒に答えを見つけましょう。

「牧牛(ぼくぎゅう)」は十牛図、五

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見牛:対象になりきって観察する

見牛:対象になりきって観察する

無我は皆苦、無常と並んで仏教の根本教理で、以下の四つに要約されます。

諸行無常(しよぎようむじょう)・・・・・・すべてはうつり変わるもの

一切皆苦(いっさいかいく)・・・・人生は思い通りにならない

諸法無我(しょほうむが)・・・・すべては繋がりの中で変化している

涅槃寂静(ねはんじゃくじよう)・・・死んだ後の世界。静かで何もない。

これら教理の基本を一般に四法印あるいは三法印と呼んでい

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