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Minoru'nの宇宙船地球号

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こんにちは。未来のためにできることは何でしょう。愛が溢れる200年婚のために、3倍とんがる!モチベーションで四国八十八ヶ所歩き遍路で『あるべきようわ』を愉しむFPアセットドクター…
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2021年8月の記事一覧

十牛図#9 返本還源

十牛図#9 返本還源

「十牛図」9番目の絵は、返本還源(へんぽんげんげん)では、空の世界から自然が還ってきました。
牧人はすべてをあるがままに見ながら生きることができるようになりました。

「返本還源(へんぽんげんげん)」の問いは「自然とはなにか?」「あるがままとはなにか?」です。一緒に答えを見つけましょう。

「十牛図」は、中国・北宋時代の廓庵師遠(かくあんしおん)のアイデアと言われています。
日本には室町時代に伝わ

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十牛図#8 人牛倶忘

十牛図#8 人牛倶忘

私たち一人ひとりが140億光年の宇宙の果てで、2億の精子の内、たったひとつの精子が卵子に選ばれた末に、37兆の細胞ネットワークを使って生きていることに覚醒しましよう。

前回7枚目の「忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)」では牛が消えましたが、「人牛倶忘」では、うたた寝をしていた牧人も突然いなくなりました。真っ白い丸の一円だけになりました。

あるのは、ただ空白だけ。牧人になにが起こ

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十牛図#7 「忘牛存人」

十牛図#7 「忘牛存人」

十牛図、七枚目の「忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん)」では、牛が消えてしまいました。

牧人は牛を連れてとうとう自分の家に戻ることができました。
牛を小屋に入れて安心した牧人は庵の前でうたた寝してしまいました。
安堵からまどろんでいると、のんびり静かな時間が過ぎて牛は消えていなくなりました。

さて牛がいなくなったとは、どういうことでしょう。
「忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん)」の問いは、まどろんでいる

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十牛図#6 「騎牛帰家(きぎゅうきか)」

十牛図#6 「騎牛帰家(きぎゅうきか)」

人生100年時代をよりよく生きる本質を問う「十牛図」第六図は「騎牛帰家」です。

廓庵禅師が立案されたの禅の教科書「十牛図」は以下の10の項目から成り立っています。

尋牛(じんぎゅう)

見跡(けんせき)

見牛(けんぎゅう)

得牛(とくぎゅう)

牧牛(ぼくぎゅう)

騎牛帰家(きぎゅうきか)

忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)

人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)

返本還源(へんぽんげんげん)

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十牛図#5 牧牛

十牛図#5 牧牛

廓庵禅師の開発された禅の教科書「十牛図」の五番目の絵は「牧牛(ぼくぎゅう)」です。

牧牛は暴れる牛を綱と鞭で少しずつ手なずけながら帰途を進んで行きます。
牛はとうとう牧人の根気に負けておとなしくなっていきます。
もう牛は暴れて逃げだそうとは考えないようです。

「牧牛(ぼくぎゅう)」の問いは、牛を飼いならすとはどういうことか?では一緒に答えを見つけましょう。

「牧牛(ぼくぎゅう)」は十牛図、五

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見牛:対象になりきって観察する

見牛:対象になりきって観察する

無我は皆苦、無常と並んで仏教の根本教理で、以下の四つに要約されます。

諸行無常(しよぎようむじょう)・・・・・・すべてはうつり変わるもの

一切皆苦(いっさいかいく)・・・・人生は思い通りにならない

諸法無我(しょほうむが)・・・・すべては繋がりの中で変化している

涅槃寂静(ねはんじゃくじよう)・・・死んだ後の世界。静かで何もない。

これら教理の基本を一般に四法印あるいは三法印と呼んでい

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十牛図「得牛」牛を捕まえる綱とはなにか

十牛図「得牛」牛を捕まえる綱とはなにか

 禅の教科書「十牛図」(じゅうぎゅうず)」は、廓庵禅師の開発されたました。悟りに至るまでを10段階のプロセスを十枚の絵で表現したものです。
以下の10の項目から成り立っています。

尋牛(じんぎゅう)

見跡(けんせき)

見牛(けんぎゅう)

得牛(とくぎゅう)

牧牛(ぼくぎゅう)

騎牛帰家(きぎゅうきか)

忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)

人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)

返本還源(へんぽ

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十牛図「得牛」牛を捕まえるプロセス

十牛図「得牛」牛を捕まえるプロセス

廓庵禅師の開発された「十牛図(じゅうぎゅうず)」は、禅の教えで、悟りに至るまでを10段階のプロセスで表現したものです。
以下の10の項目から成り立っています。

尋牛(じんぎゅう)

見跡(けんせき)

見牛(けんぎゅう)

得牛(とくぎゅう)

牧牛(ぼくぎゅう)

騎牛帰家(きぎゅうきか)

忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)

人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)

返本還源(へんぽんげんげん)

入鄽

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十牛図#3 見牛

十牛図#3 見牛

廓庵禅師の開発された「十牛図(じゅうぎゅうず)」は、禅の教えで、悟りに至るまでを10段階のプロセスで表現したものです。
以下の10の項目から成り立っています。

尋牛(じんぎゅう)

見跡(けんせき)

見牛(けんぎゅう)

得牛(とくぎゅう)

牧牛(ぼくぎゅう)

騎牛帰家(きぎゅうきか)

忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)

人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)

返本還源(へんぽんげんげん)

入鄽

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S.ジョブズ 「十牛図」を歩いた56年(10)〜入鄽垂手

S.ジョブズ 「十牛図」を歩いた56年(10)〜入鄽垂手

「十牛図」10枚目の絵は最後の絵「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」です。

「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」;これまでの9枚と全く違うので驚かれるでしょう。
牛を追いかけていた牧人の体は、なぜか、太って大きくなっています。
しかも、だらしなく見えます。手には禁止されている酒を持っているようです。

「入鄽垂手」で、牧人はなぜ、こんなに大きくなり、道行く人と楽しく会話をしているのでしょう?「入鄽垂手」

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100年カレンダー

100年カレンダー

エンドレスにワンダフルを現実にすることを考えていますか?

「100年後の世の中なんて判らない」と思っていませんか?

人間の幸せは過去からずっと同じです。
安心して不安なく暮らしたい。
人は自分の外側ばかりを追いかけますが、いつの時代も幸せは自分の内側にしかありません。

だから「100年後の世の中なんて判らない」なんてことはないのです。
すでにみんな知っています。

エンドレスにワンダフルを現

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空(くう)

空(くう)

「ある」でもなく、「ない」でもなく、「あるとない」でもなく。。。

これが「空(くう)」です。

空とは空っぽ、なにもないではありません。
よく誤解されますが「無我」ではありません。

「空(くう)」は、仏教の究極の答えとなっています。

そもそも仏教は、ブッダ(お釈迦様)が「四苦八苦」に対する根本的な解決方法を求めて開かれた教義です。

四苦とは、生・老・病・死(しょう・ろう・びょう・し)の避け

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五蘊(ごうん)と空(くう)

五蘊(ごうん)と空(くう)

空(くう)は重要な概念ですが、人生100年時代を生きる私たちにとっても、いま考えるべきテーマです。
なぜなら金融資産と無形資産に間接的に影響がありライフスキルを育む上で重要な概念だからです。金融資産をマネジメントできるのは相互依存の関係にある無形資産(変身資産・活力資産・生産性資産)です。

さらに無形資産は、ライフプランを達成するライフスキルと相互依存の関係にあります。
正しい相互依存の関係が成

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自利利他と利他自利

自利利他と利他自利

自利利他の考え方が新型コロナウイルスのマスク問題で世界に広まっています。つまり自己防衛をすることで他者を守ることになるという考えです。

一方、利他自利という考えもあります。
自利利他と利他自利、どう違うのでしょう?
仏教から誕生した言葉なので、仏教に聞いてみましょう。

日本人の仏教とはなんでしょうか?

自分は親を送るまで、関心がありませんでしたが、葬式、戒名、お墓と続いていく仏教とのかかわり

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