2024/6/30 J3 ツエーゲン金沢 第19節 FC琉球戦(アウェイ)
前節、大雨の中のホームゲームで引き分けに終わったツエーゲン金沢、前半戦最後の試合はFC琉球とのアウェイゲームです。
フォーメーション
ツエーゲン金沢
3-4-2-1
GK上田。DFは左から井上、山本、庄司。MFはボランチが大山、西谷、ウイングバックが左が石原、右が小島、シャドーが塚元、梶浦。FWがマリソン。
FC琉球
4-4-2
GK東。DFは左から藤春、鈴木、森、上原。MFは左から佐藤、富所、岡澤、平松。FWが白井、高木。
概要
開始早々の5分、金沢は右サイドでのパス交換からペナルティエリアに侵入した梶浦のクロスに石原が合わせて先制します。
その後22分に左サイドを抜け出した石原が中央に折り返し、西谷がシュートして2点目。前半は0-2で折り返します。
後半、琉球が押し込み始め60分に琉球のゴール前のパスが金沢DF井上の足に当たりオウンゴールとなります。そこから更に攻められ続けましたが、何とか耐え切り、1-2で試合終了。金沢は2試合ぶりに勝利しました。
考察
先制シーン
先制点は右サイドでキープしながら後ろから飛び出した選手が絡み、抜け出した梶浦がポケットへ、そこからのグラウンダークロスに更に2人走り込むという流れでした。
一方のサイドでディフェンダーを密集させて空いた逆サイドを狙う、クロスもキーパーとディフェンダーの間に上げるという基本に忠実で良いゴールでした。
また暑いので早いうちに人数をかけて決め切ろうという戦術もあったと思います。見事にハマりましたね。
守り方の変化
金沢は前半5-4-1から後半5-3-2気味に守り方を変えていました。相手の深い位置からのビルドアップやクロスに対応しようとしてだと思いますが、前プレがあまり効果的ではなかったですね。
前半は2ボランチが中央へのパスに対して強く当たれたのでサイド誘導が上手く機能していました。ただ、暑さによる消耗からか、ボランチが前に行けなくなっていましたね。また、ラインも下がり気味になり。中へのパスコースを切りきれない事が多くなりました。
ただ、中央の枚数が多いので琉球のシンプルなクロスには対応できていました。高身長のCBを3人並べてる強みですね。まあ、こういう時はWBが対応せざるを得ないファーへのクロスから失点しがちなので、ファーを執拗に狙われていたら危なかったかもしれません。
何とか逃げ切れたという試合でしたが、危なげなく勝ち切れるチームになって欲しいなぁと思いました。
ワイドCBのポジション問題
この試合はワイドCBの所でビルドアップが詰まってロングボールという展開が多く見られました。そこまで繋げない方針だったかもしれませんが、幅が取れてないのであまり効果的な攻撃には至っていませんでした。
幅を取れない時は自信のなさが出ていますね。この試合は大山が降りてくるシーンも少なかったので余計に狭さを感じられました。
相手は4-4-2なので4と4の間にこちらのWBを配置させたいのですね。CBは広く位置取って上がりを促すのと、相手の前プレを引き付けたい所です。
ロングボール主体と言っても中央にパスコースがあれば入れていけば良いんです。それでロングボールも活きますからね。
MVP
毛利ですね。
途中出場でしたが後半の押し込まれた展開で気の利いたポジショニングでボール奪取を何度もしてました。後半、追いつかれなかったのは毛利の活躍があったからだと思います。
これから暑い夏、交代が重要になってくる季節ですのでポリバレントな選手は大事ですね。今後も期待できます。
次節
後半戦最初の試合は7/6のAC長野パルセイロとの北信越ダービーです。ゴースタ初のナイトゲーム、勝って連勝としたいですね。