2024シーズン ツエーゲン金沢総括

はじめに

シーズン終了から1ヶ月が経過し、大移籍やら契約満了やら話題となってますね。

我がツエーゲン金沢も大型移籍があった(パトリック!!)ものの、まだ契約が確定してない選手も多くサポーターはヤキモキしている事でしょう。

そんな中、今更ですが今季のチームの総括をつらつら書いて行きます。自分の感想の備忘みたいなものなんで、皆さんの印象と違う所はあると思いますので、気になったらコメント頂ければ幸いです。

総括

3バックの是非

4バックでスタートした金沢でしたが、開幕3試合で12失点と守備崩壊を起こしてしまいました。攻撃に比重を置いたチームだったため、前線に人数を増やした所でバックラインのスペースができてしまってましたね。ボランチもアンカーシステムでしたのでその傾向は顕著でした。

そこで3バックに変更。

守備時は5-4-1もしくは5-3-2でスペースを埋める事ができ、失点が劇的に減少。また攻撃時はサイドバック(ウイングバック)に高いポジションを取らせやすくなり、前線の人数不足も起こさせないようにしてました。

ただ、課題も多かったですね。

攻撃時は後ろに張り付き気味になる所と、幅が狭くなりがちな所。幅が狭くなるとプレスがかけられやすくなり、ウイングバックも上げられなくなます。

また、守備時はクロス対応に不安が残りました。サイドの人数が少なくなりがちなせいか、クロスをフリーで上げられる場面が多く見られました。

決め事でクロス時にクロッサーにいかないようにしてたように見えましたが、流石に今季の状況を鑑みるとやめた方が良いと思いました。うちのCB陣ですが、空中戦のスタッツが割と良いんですね。ただその割に相手がロングボールを出して来ていたんですね。それを考えると、セカンドを拾われるとかなどのその後の対応に課題があると分析されているように感じました。

この辺り、サイドの人数を増やすかどうかで変わってきそうな気はします。伊藤監督が目指してるのは多分攻撃時2-4-4か2-3-5だと思うので。

セットプレーからの失点

クロス対応もそうなのですが、セットプレーの守備は明らかにウィークポイントになっていましたね。ニアを固めるとファーを狙われ、ファーを固めるとニアを狙われるという。ゾーン故なんでしょうけど、守り方に工夫が必要と感じました。場合によっては数人マンマークにしても良いと思いますね。

あと、キーパーの前に立つ相手選手とかの対策もして欲しいですね。明らかに邪魔になってますんで、対応用に誰か1人配置すべきです。

1トップか2トップか

今季のFWの陣容的に純粋な1トップ適性は土信田くらいしかいなかったですね。田口も杉浦もマリソンもやれはしますが、どちらかといえば2トップが得意な面々。

もし1トップを続けるなら2シャドーの片方をフォワードの選手にした方が良いです。終盤の西谷和は1トップと補完関係ができていていい感じでした。

西谷優希に頼りっぱなし問題

守備時で強さを発揮してました。大山は攻撃で強みがあるが守備は少し軽め、熊谷は読みやタックルは良いがスピードで負けるので、西谷優が獅子奮迅の活躍でした。逆にいうと、代えが効かないポジションでもあります。

熊谷と大山がいない時は毛利が上手くやっていましたね。ただ、毛利はボランチというより石原のバックアップの1番手の印象。なので西谷優のバックアップは来季に向けての補強ポイントだと思います。

ちなみに、左ウイングバックは石原が通常やっているタスクが多いため、仮に欠場となると攻め方を変えないといけなくなります。そんな左サイドとボランチを埋めてくれた毛利のユーティリティ性の高さは個人的には今季の影のMVPです。

大谷を活かす

過去イチで大谷を活かせたシーズンでしたね。縦突破、クロス、切り返してシュート、タスクをシンプルにすればするほど生き生きとしていきます。

終盤にウイングバック起用もありましたが、ディフェンスとしての守備面の不安とゴールまでの距離が遠い事でシュートにまで行きにくい事を考えると、今季1番使われていたウイング気味のシャドーが良いように思いました。ウイングバックは隠し玉みたいなもんですね。あくまでもフォワードとして使うべきです。

最後に

いろいろ書きましたが、チームにもサポーターにも閉塞感のあった昨シーズンに比べると劇的に変わったなという事で個人的には高く評価したいシーズンでした。もちろん、昇格できなかったのは悲しいですが、それでも来季を期待できる戦いだったのではないかと思います。

ですので、その期待が現実になるのかを確認すべく来年も試合感想を続けますので、お読み下さいますよう何卒よろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!