コーヒーの香り
今日もコーヒーを淹れる
昨日もコーヒーを淹れた
明日もきっと、コーヒーを淹れる
毎日、同じ場所
毎日、同じ水
毎日、同じ人
毎日、同じ豆で
今日もコーヒーを淹れる
コーヒーには、その日の自分の全部がうつる
コーヒー豆(粉)にお湯を注ぐと
ふくふくと膨らんで、泡が出てくる
クリーム状のきめ細やかな
なめらかな泡が出てくる
みているだけで、オイシソウ
急いだり、慌てたり
イライラしたりしている時は
泡はなんだか粗くなる
のんびりと
ゆっくりと
飲む人の笑顔を思い浮かべながら
コーヒーを淹れた時は
泡がふわふわで、虹が見える
香りは不思議
まるで、私の心を知っているみたいに
離れたところに座っているあの人のもとへ
一足先に
私の想いを運んでくれる
コーヒーを淹れる
誰かに語り掛けるように