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将棋倶楽部24 対局振り返り 2023/01/27

Twitterのとある方がnoteを始めていたので自分もノリで始めてみました。とりあえず将棋倶楽部24の対局振り返り用に使っていこうと思います。

三間飛車vs右四間飛車

さて、私の後手番となり相手が3手目▲2六歩と居飛車を志向してきたので、こちらは角道を閉じ三間飛車に。相手は▲2五歩を決めずに▲4八銀~▲4六歩。なんだか怪しいですね…。そして▲4八飛と周り右四間飛車へ。

▲2六歩からの右四間飛車は割と珍しい印象ですが、対振り右四間は強力なので気は抜けません。こちらとしては何とか▲2六歩を咎めたいところです。具体的には△3五歩と伸ばし△3六歩~△3六同飛~△2六飛と一歩かすめとりつつ飛車成を狙いたい。

いきなり開戦!

そして相手は▲5六銀と腰掛け銀にした後、居玉のまま▲4五歩と仕掛けを敢行!右四間にした後elmo囲いに組み、そして仕掛けるのが一般的ですが、居玉で仕掛けるのもたま~に遭遇します。美濃囲いに組めず、振り飛車党的には大変嫌味な仕掛けです。

△4五同歩は▲2二角成や▲4五同銀があり、こちらとしては気に食わないところ。そこで△3四歩とこちらも仕掛けていきました。大乱戦不可避ですね。

手筋のたたき

その後こちらは狙い通り△2六飛と回ることができましたが、相手は▲4三歩成とと金作りに成功。△5一銀には▲5三とが厳しいと金の活用となります。そこで、本譜の△4七歩のたたきが手筋です。▲同飛にはさらに△4六歩とたたき▲2八歩には△4七歩成と、飛車を取り合っての攻め合いを想定していました。本譜は▲4七同銀と銀で取ったので、こちらは△4三銀とと金を払うことに成功。自陣を安全にして好感触でした。

ここで手番は相手に。こちらの△2九飛成が残っていましたが、相手は▲3五角の攻め合いを選択。しかし、手順に△2九飛成とし有利を意識しました。

金に狙いをつける

▲5三角成には一旦△5二銀とし、手順に自陣を整備。馬を切るわけにもいかないため▲5四馬と間接的に玉を狙う位置に引きますが、手番を握ったため△3七桂と要の金に狙いをつけました。

玉の早逃げ

金をはがすことに成功しどんどん攻めていきたいところですが、相手の金と交換したのは桂馬。馬と連携しての▲6四桂が残ります。この筋を食らってもまだ自陣は大丈夫な気もしますが、自分の棋風的には受ける一手。そこで△8二玉と早逃げしました。

居玉を咎める角打ち

手番を得た相手は▲5三桂と金の両取りをかけますが、強く△同銀とくいちぎり、▲同馬に△3七角と打ちました。▲4一飛成を防ぎつつの間接王手飛車で、相手は居玉が非常にたたっています。


鬼より怖い二枚飛車

相手は銀を投入し受けに回るも、角で飛車を取り桂を打ち攻めが繋がります。▲4七玉には龍を逃げず△2七飛と打ちました。▲同銀は△同龍が一間龍で厳しいです。▲3六玉と桂を取りつつ逃げたため、△2五飛成から龍を活用しての寄せを図りました。


一石二鳥の受け

その後、龍を切ったり金を投入したりして寄せようとするも攻めあぐねてしまい、相手に攻防の▲2五角を打たれました。要の△6一金を狙われているため受ける必要がありますが、美濃囲いを作る△7二銀のような手では、▲6一角成~▲7一金などの強襲があります。そこで△5二歩と低く打ちました。▲2五の角の利きを遮断しつつ▲5三の馬に働きかける一石二鳥の手となり好感触でした。


危うく頓死

上記の受けでペースを握り快調でしたが、実は頓死しかけていました()▲3六角・▲6三馬と同じラインに並んでいたため、▲8一馬までの一手詰が隠れています。何とか見落とさずに済み、手堅く△7二銀打と受けました。自陣に投資しましたが、盤上の龍とと金、持ち駒の銀1枚で攻めは繋がりそうです。


一間龍の実現

さて、ここからはどう相手玉を寄せるかです。相手も盤上の角と馬、さらに持ち駒の飛車を活用し寄せを狙いますが、結果的に囲いの差がものをいうことに。と金を活用して一間龍が実現し、寄せ切るまであと少しとなりました。


決め手あり

さて、苦し紛れか相手は▲4二歩成と成り捨ててきました。本譜は素直に△同金と取ったのですが、決め手がありました。そう、△4五龍(あるいは△1八龍)ですね。▲同角は△6九角から即詰みです。

大駒は離して打て

その後ようやく△4五龍に気づいて同様の手順となり、相手の投了となりました。



まとめ

三間飛車vs右四間飛車の戦型となり、相手の居玉からの速攻に対して反撃を行う大乱戦に。結果的に相手は居玉・▲2六歩がたたり、こちらは玉を二回移動させていたのが活きた展開となりました。

右四間飛車の居玉速攻は対応を間違えるとあっという間に潰されるため、受けはもちろん反撃も視野に入れて対抗するのが大事なのかなと思いました。

なお、この記事を書いた後ソフト検討をしたところ、色々形勢判断が誤っていることが判明しました()例えば、△4七歩のたたきをせずに△2九飛成の攻め合いで良かったみたいです。今後ソフトを活用した検討ももちろん行いますが、あくまで記事を書くうえでは対局中の形勢判断を振り返りとして書いていきたいです。

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