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クロールの入水動作 【トライアスロンスイム編】

右!左!右!左!

ひと掻きスタートすれば、左右同じ動作を延々と繰り返す反復運動。それがクロール。今日は、トライアスロンスイムです。

今日は、「ひとストロークのスタートはどこから始まるのか?」を一緒に考えて行きましょう!そう、それは「入水」から始まります!

まず、なぜこれについて考えないといけないのでしょうか。
スイムフォームを意識して練習する時、自転車と同じように右と左が常に交互に動作が行われるため、ひと掻き(1ストローク)のスタートが定まっていた方が頭の中を整理しやすいからです。
それに、これは後にも記しますが、長距離クロールを泳ぐのに大切なことのひとつとして『リズムの抑揚』が挙げられます。リズムの抑揚が1ストローク毎に伸びて休む時間を作り、伸びる時間は加速につながります。そして抑揚によって、だんだん固まってクセに寄っていく姿勢をリセットし易くします。

これを呼んでいる皆さんは、スイムに課題がある方、スイムフォームを再構築したい方が多いと思います。
行くわよ!
自分と向き合う時がきたわよ!
さぁ今日もMihoCと学んでいこーう!

イメージしながら!読んでくださいね!


1.ストロークのスタートは、『水しぶき』にあり!


皆さんのクロールは、入水(着水)時に水しぶきはありますか?それとも、水しぶきが出るのは雑なクロールだと思って、水しぶきが出ないように静かに指先を入水していますか?

「水しぶきが出ないように気を付けていました!」

多いんです❗️そっと着水させて、アメンボのように水面を滑らせて伸びていたり。

そっと静かに着水させるということは、自分の腕を”荷物”同様に、”運ぶ”という動作にしているという事。腕の重さって、女性は約1.2kg、男性であれば1.5~2.0kgという重さがあります。水中を太腿まで掻いた、この重さのある腕を、前まで運びそっと着水させるのか?それとも、掻いてきた勢いで肘を引き抜いて、腕の自重を利用して指先から”落とす”のか。

どちらも”リカバリー動作”としては正解です。不正解なんてないのよ。

※スイムにおける「リカバリー動作」とは、後方へ水を掻いた後に、水面上を前方へ腕を戻す動作のことを言います。ちなみに、水中を水を掻く動作を「ストローク動作」と言います。


でも、私がもしあなたのコーチなら、後者を勧めて一緒に練習します👆

その理由は、怪我をしてもらいたくない、推進力に繋がらない筋力は使って欲しくないからです。

リカバリー動作で腕を運ぶと肩の筋力を多く使い、三角筋がパンパンになって後半腕が上がらなくなってしまうでしょう。それに、前回の「読むトライアスロンレッスン」でも記述した通り、入水時に力みがあると力を抜いて前に腕を伸ばすことも難しいし、掻き始めにも力みが残ってキャッチが初動負荷になってしまいます。


上記でも記した通り、腕の重さ(自重)を十分に利用しましょう!

よって、入水時には自重を利用して、落として、水しぶきをあげてください!

落としちゃっていいんです!!!

水しぶき、あげちゃっていいんです!

全然雑な動作じゃないですよ!むしろ、「Please your splash!!」です!

水しぶきをあげて、もっと落としてください。水しぶき、いいんですよー!



2.入水位置はどこ??


落として水しぶきをあげながら入水する、ということを実践すると、もしかすると多くの方が今までの入水位置だと遠いと感じるかもしれません。

入水で水しぶきをあげるのは、リカバリーで肩を使わないようにするためと、入水で加速を生むため、入水の勢いでローリングをするため。

この次の動作を生むためにも水しぶきがあがるくらいの勢いが欲しいのです。

なので、遠くに入水してしまうと、ひじが伸び切ってしまい、着水時の面積が広くなってしまいます。そうなると、着水時の摩擦が増えて、入水時の勢いを失ってしまうので、今までよりも8cm程度手前で入水する気持ちで行きましょう!欲しいのは、「一点入水」です。

ひじが伸び切らないように、気持ち自分寄りで入水して、自重の勢いを活かし切れるようにしましょう。


入水位置から水しぶきまでの流れ

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3.”落とす”ためのリカバリーのポイント


考え方は簡単でシンプルに行きましょう!

上記にも記したように、目的は「自重利用」「一点入水」「入水での加速」です。

※「入水での加速」については、「二段階伸び」とか「20cmの層」とか、書きたいことはもっとたくさんあるから、また他の回でみっちり書くね✏️


そもそもリカバリー動作というのは腕を後ろから前に持ってくる動作なので、加速するのではなく、加速を生み出すための準備時間、そして休憩時間です。


とにかくリカバリー動作で疲れて欲しくな〜いのです!


そこで!三角筋を使わないように、太腿まで掻いた勢いを利用して肘から引き抜く。引き抜いた肘は耳の上。感覚としては、肘を引き抜くというより「脇の下を前に開くようにパカッと開く」、三角筋を使わないでね!肘は耳の上まで一直線!ここまで来たら、肘が伸び切らないように気を付けて、腕の自重を利用して入水。水しぶき!←ここテスト出まーす!


この一連の動作を、動画で確認できるように頑張って動画作ってみたよ!教材としてこれからもUPしていこうかな♪(読むトライアスロンレッスンじゃないんかい!笑)


まとめ

(ふぇ〜動画作るのむずかしーいっ!がんばるぅ!)



頑張らなくていいんだよ。

水の中で解放、脱力、水に包まれる感覚を共に感じたい。届けたい。




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いつものプールで水面を見上げた景色。
水の中に包まれる感覚が好き。



伸びて休む時間。それが大切。
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TRIMING代表
トライアスロンコーチ
MihoC


※MihoCの『読むトライアスロンレッスン』スイスイ水曜日に毎週配信です♩

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