納得するロードバイクが高価な理由
「ロードバイクってやたら高い!」・・・私も初めは訳も分からず漠然と高いなぁと思っていました。これからトライアスロンにチャレンジする皆さんへ、ロードバイクが高価になる納得する理由をまとめてみました!お勉強するよー!
1.重さと値段
ロードバイクが他の自転車より値段が高くなる理由はきちんと存在します。
ひとつ目は「重さ」です。
軽いロードバイクは7kgほどしかありません。軽いロードバイクは女性でも人差し指1本で持ち上げることができます。
厳密には、個々の自転車で重量は微妙に異なります。フレーム(自転車本体の三角の部分)がスチール製や軽量素材のアルミ材でも重量は大分異なります。ちなみに重量の目安として、軽快車(ママチャリ)は一般的に約16~19kgだと思います。
競技用の自転車で平均車両重量は、ロードバイクで7~9Kg、マウンテンバイクで8~10Kgを考えるとママチャリはかなり重いイメージですが、標準装備品や用途、価格面等でどうしても重量が増します。
電動アシスト自転車で標準タイプの場合は幅広のタイヤやバッテリー及び頑丈な車体等で20Kg超える重量となり、6段変速機付きで約22kgで幼児用の座席を取付けして、幼児二人を乗せた場合はかなりの総重量になります。
重い自転車と軽い自転車、その違いはフレームの素材にあります。
目的によっても、素材を選ぶ必要がありますね!
例えば重いものを運ぶママチャリ→丈夫な鉄製やアルミ製が多くなるのも理由があります。
自転車のフレームの素材はそんな感じです。
重い・安価
↑
◆鉄製(クロモリ)
◆アルミ製
◆カーボン製
◆チタン製(めったに見れない最高級素材)
↓
軽い・高価
では、どうして重い鉄やスチール製のフレームはスポーツバイクとして求められないのでしょうか?カーボンのように軽い素材が求められ、そして高いのでしょうか?
テニスのラケットで例えてイメージしてみましょう!
ある鉄の国に、鉄のラケットを使うテニス選手がいました。
この選手はとてもとても努力家で、日々鉄のラケットを振る練習を積み重ねてきました。鉄のラケットを振るための筋肉はとても太く大きく、たくましい選手です。しっかりプロテインも飲んで、休養も睡眠も栄養もケアも徹底して来ました。
ある国際大会で、カーボンの国のテニス選手との試合が行われました。
試合序盤、互角の勝負でしたが、練習を積んできた鉄の国の選手は、何時間も続く試合で鉄のラケットを振り続け、最後は疲れ切ってラケットを持つ事が出来なくなってしまい、勝利をカーボンの国の選手に譲ってしまいました。
試合後、優しいカーボンの国の選手は鉄の国の選手に『カーボンの国にはこんなラケットがあるんだよ』と自分のラケットを渡しました。
鉄の国の選手は驚愕しました。
『こんなに軽いラケットがあるなんて!!』
鉄の国の選手は、それから練習用に鉄のラケット、試合の時はカーボンのラケットを使い、長時間のタフな試合にもバテずにテニスができるようになり、世界一になりましたとさ。めでたしめでたし。
…そうなのです。
持久力を必要とするエンデューロスポーツでは、軽さはベースとして求められる事なのです。
そうそう、鉄の国の選手とカーボンの国の選手は、今でも大親友だそうですよ。
https://youtu.be/O57jZIk5P-M
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GCN JAPANのYouTubeに、カーボンがなぜ高いのかがよく分かるとても素晴らしい動画があったので是非見てみてください!
▼MihoC 2019年レース車(カーボン製)
SPECIALIZED S-WORKS SHIV DISK
2.コンポ…コンポーネントってなあに?
車体重とフレーム素材が価格に関係していることがわかりましたね!2つ目の理由は、「パーツのグレード」が挙げられます。
自転車一台を構成する主要パーツの集合体を「コンポーネント」(通称コンポ)と呼ぶ。変速機(ディレイラー)やクランク、シフター、ブレーキなどからなる駆動の要になるパーツたちで、主要パーツ8点からなります。
▼MihoC愛車コンポーネント(赤枠内)
SHIMANOアルテグラを使用
コンポーネントには各メーカー様々なグレードを出していて、レース用から初心者用まで広いラインナップがあります。高級グレードになるほど軽量かつ高精度で、価格が高く、廉価グレードになるほど重く、レース用と比較すると精度が下がり、変速段数が少なくなっていきます。
ではわかり易くね、今回はMihoCも愛用するSHIMANOのコンポーネントを例に見てみましょうか♪
SHIMANOとは、実用車からスポーツサイクルまでの主要な構成部品を数多く生産し、世界最大の自転車パーツメーカーです。(Wikipediaより)
SHIMANOからは、以下の表の様なグレードが出されています。
▼SHIMANOのロードバイク向けコンポーネントのグレード表(Wikipediaより)
上記でも述べた様に、高級グレードになるほど軽量かつ高精度で、価格が高く、変速段数も増えていきます。
ちょっとここは玄人向けに、各グレードの総重量と値段を見てみましょうか。「今シーズンはレースで表彰台に立ちたい!」そんな選手は是非にしてみてね♪DURA ACE(デュラエース)行っちゃう?!!!
玄人向けに「リムブレーキ」と「ディスクブレーキ」の情報を両方載せておきますね!(参考までに♪)
◆DURA ACE・Di2(リム)
8点セット+バッテリー&ケーブル
¥335,399
◆DURA ACE・Di2(ディスク)
8点セット+ローター・バッテリー&ケーブル
¥363,791
◆ULTEGRA・Di2(リム)
8点セット+バッテリー&ケーブル
¥178,210
◆ULTEGRA・Di2(ディスク)
8点セット+ローター・バッテリー&ケーブル
¥208,886
◆105(リム)
8点セット
¥68,085
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MihoC愛車 New SHIV expert
コンポーネントはSHIMANOアルテグラDi2
コンポーネントの精度とグレードが変わるだけで、約¥30万程数字が変わるんですね!
いかに研究し尽くされ、選ばれた素材を使っているか、、、ロードバイクの世界は深い…。
3.最後はやっぱりエアロ効果!
最後に3つ目。
エアロ効果の話は省けませんでした。
でもこの話、個人的に大好きで、すーーーっごく長い文章になりそうなので、今回は簡潔にいきましょう!笑
エアロ効果、つまり空気抵抗を極限まで減らす事がスピードを上げることに直結しることはイメージできると思います。
スイムであれば、水の抵抗。自転車であれば風の抵抗。
この抵抗をカットすることで加速が増します。
もちろん、この加速は勝敗を左右する選手にとって大切なことです。そしてこの空気抵抗のカットにはたくさんの研究が重ねられ、たくさんの技術が詰め込まれた結果です。
前から見た自転車は芸術!というかもはやイケメン!!!笑
このカッコよさ、私が自転車に恋した理由です。
前からの風、バシッバシ切り裂きそうでしょう???
このためにたくさんの研究費用が使われて、いるんですね!
4.まとめ
安いロードバイクと高いロードバイク、大きな違いは長距離をいかに快適に走れるかに関係します。
高額なロードバイクでないと快適という訳ではありませんが、高額になるほど性能は良くなり、加速もします。より快適に、より速くと考えていらっしゃるのであれば、予算範囲内で良いものを買ってみてはいかがですか?
TRIMING代表
トライアスロンコーチ
MihoC
※MihoCの『読むトライアスロンレッスン』スイスイ水曜日に毎週配信です♩
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