トライアスロンってどうやって始めるの?
『トライアスロンの始め方って全然想像つかない!』
よく言われます。
ほかにも、
『お金かかりそう!』
『自転車ってレンタルできないの?』
『え!家の中に自転車置くの?!』
そんな声がよく聞こえます。
今日は「トライアスロンの始め方!」をお伝えしましょう!
1.必要な心構えと環境整備
多くの皆さんが「今までこんな感覚はなかった」と言うことがたくさん訪れると思います。
特に、スポーツバイクは値段も高く、安全面や品質保持のためにも屋内の保管が基本です。アメリカのホームドラマに出てくる様なガレージがあれば最高ですが、ワンルームにお住まいの方やお住まいのマンションのエレベーター事情等も確認しておいてくださいね!
基本的に、部屋か玄関に置くことになると思います。
置き方は、床から天井にツッパリ棒を立ててラックを設置したり、または常にインドアバイク練習を行うのであれば、常時ローラー台に設置しておくのも良いと思います。
▼MihoC愛用ラック(4点で突っ張るから倒れにくい)
▼ラックに掛けずしても、MihoCは毎日インドアバイクで練習しますので、この様にローラーに設置したままになっています。部屋のアクセントとしてもおしゃれですね♪
その他の変化と言えば、トレーニングの頻度が増えると、汗をかき、プールに入って、シャワーを浴びる回数が増え、女性トライアスリートはメイクアップの回数が減ることもあるかもしれません。(笑)
Anyway、近い未来のトライアスリートに会えることが楽しみで仕方ありません。
2.やっぱり気になるお金事情(レースに出場する)
多くのトライアスロン大会・レースはJTU(日本トライアスロン協会)に登録しなければ出場できません。エントリー前にJTU登録を忘れずに。年会費が¥3,000程度かかります。
では、エントリー費はどれくらいかかるのでしょうか?
フルのマラソン大会は5,000〜10,000円くらいですね!トライアスロン事情は…
◇国内レース
●オリンピックディスタンス(スタンダードディスタンス)20,000〜30,000円
●ミドルディスタンス〜ロングディスタンス35,000〜50,000円
◇海外レース(IRONMAN)
●IRONMAN70.3 日本円約40,000〜50,000円
●IRONMAN 日本円約70,000〜100,000円
その他に、交通費や宿泊費もかかります。
ほとんどのレースが前日までに選手登録・レース説明会が必要である場合が多く、そうすると1日前・2日前には現地入りしておく必要があります!
2.やっぱり気になるお金事情(3種目に必要なモノ)
これに関しては、MihoCがトライアスロンビギナーセミナーでもお伝えしている内容を、別途しっかり書きますので、今回は”最低限の必要なモノ”として、価格帯がわかる程度に書きます。リアルに書いていきますね!
●トライウェア(3種目通して着用) ¥15,000〜
●ゴーグル(OWS/トライアスロン用) ¥1,500〜
●練習用スイムキャップ ¥500〜1,000
●練習用水着
MEN'S¥3,000〜
WOMEN'S¥8,000〜12,000
●ウェットスーツ ¥30,000〜80,000
●ロードバイク ¥80,000〜1,800,000⁈
(ピンからキリまでってこうゆうこと)
●ヘルメット ¥8,000〜30,000
●バイクシューズ ¥15,000〜40,000
●ビンディングペダル ¥7,000〜
(多くの場合バイクの値段に含まれない)
●バイクウェア一式 ¥30,000〜
(ジャージ、レーサーパンツ、グローブ、アームウォーマー、レッグウォーマー、ウィンドブレーカー等)
●バイクボトル ¥600〜2,000
●ボトルケージ ¥1,000〜
●サイクルコンピューター(通称サイコン)¥3,000〜90,000
●サングラス ¥4,000〜30,000
●パンク修理キット ¥4,000〜
●フロアポンプ ¥3,000〜
●ローラー台 ¥15,000〜200,000
(室内バイク練習用)
●ランシューズ ¥7,000〜
●GPS機能付トライアスロンウォッチ ¥30,000〜
既にスイム・バイク・ラン、いずれかを楽しんでいらっしゃる方は、今愛用のものを使用してもいいと思います。
バイクはレンタルしたい…よく質問を頂きますが、MihoCが多くのトライアスリートデビューをサポートしながら見てきた事を以下に記してみようと思います。
3.「コーチ、バイクはレンタルではダメですか?」
この質問は非常に多いです。
中には、「学生時代から乗っているクロモリ(鉄素材のフレーム)があるからこの子で初レースに挑みたい」など、もともと自転車に乗ってきた方がトライアスロン にチャレンジするモチベーションになっていることが多いのことも実感しています。
トライアスロンのバイクは乗り物である以上に『自分の身体の一部』である感覚で練習してもらいたいと思います。愛するバイクに乗る。これは全てのトライアスリートと共有したい想いの一つです。
さて、では購入の場合はどうでしょう?
これについては、¥80,000から¥1,000,000を超えるものまでピンキリです。
レンタルの場合は¥5,000/day前後です。
トライアスロンの大会に参加する場合、大会の前日からレンタルする必要があったり、翌日までレンタルする必要がある場合ので、予算としては一度のレースで¥20,000程度見込んでおくといいでしょう。
金額だけで見ると、もちろんレンタルの方が安いです。
しかし、それぞれのメリットとデメリットがあるので紹介していきます。
<バイク購入のメリット>
●自分の体に合ったバイクに乗れる
●テンションが上がるカスタマイズができる
●もし傷が付いても自己責任
●とにかく自分のバイクが一番かわいい♡
●レースを重ねる度に絆が深まる♡
●いつでも自分のバイクで練習できる
●交通手段の選択肢がひとつ増える
●大切にする想いからメカニックにも詳しくなる
●買ったからには!とモチベーションに繋がる 等々
上記の中でも特に、自分のバイクを身体の一部としてバイクを乗ると言う事は、安全なライドにも繋がります。
ロードバイクに限らず、初めて運転する乗り物って、なんかいつもと違う感覚がありますよね!前傾姿勢で、細い車輪で走るロードバイクなら尚更です!
普通のママチャリよりも乗るのが難しいので「乗り慣れる」ことはとても大切です。自分の身も相手の身も守るため、「乗り慣れる」ことと十分な練習を積む事はトライアスリートとしてのマナーでもあります。
レンタルバイクはとても手軽で、プレッシャーも経費も少なく済みますが、上記の様な危険もある可能性があると言うことを知っておいてください。ロードバイクのコントロールは容易なものではありません。
必要なテクニックは、快調に乗れている時ではなく、万が一の瞬間に対応できるか否かなのです。
レンタルだとしても大会当日のレンタルではなく、余裕をもってレンタルし、事前練習ができるとベストですね!
▼ちなみに参考まで…
▼MihoCの2019年レースバイク(トライアスロンバイク)はこちら。
SPECIALIZED New SHIV DISC ¥1,430,000(税込)
https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g97419-0101/
▼MihoCのヒルクライム・練習用ロードバイクSPECIALIZE TARMAC およそ¥350,000
そもそも「どうしてこんなにスポーツバイクって高いの??」それはとても不思議な事ですよね!私もトライアスロン と出会った当時はそう感じていました。それは次回語ろうと思います。納得しなきゃその価値だってわからないよね!
4.レースエントリーした!道具も揃った!さあ練習だ!
いよいよ練習が始まります!
トライアスロンの練習は3種目あります。
『フルマラソン走れるけど泳げない』
『ロードバイクには触ったこともないけどスイムは得意』
『元プロスポーツ選手だけど3種目とも初チャレンジだ』
いろんな運動経歴の皆さんがいらっしゃいます。
MihoC自身、全く泳げないところからのスタートを多く支えてきました。(顔を水に着けることも苦手だな、怖いな、と思うところからのチャレンジの方もたっくさんいらっしゃいます)
全く泳げない方でもしっかりトライアスロンや海で泳ぐ知識を持つ指導者に出会えて練習が積めたら、6ヶ月あればスタンダードディスタンスの完走は可能でしょう。
もちろん、完走には3種目と共に、トランジットの練習や、バイクとランを続けて行う練習や、プールで泳げる様になればウェットスーツを着て海での練習も必要となります。
初完走ヘ向けての練習量の目安は、週2回以上のスイム練習、週3回以上のランニング、週1回以上のバイク練習、最低週一の体のメンテナンス、です。
レース前には、パンク修理の練習、トランジット練習、海での実践練習1〜2回も必要です。これらをこなしていくことが出来れば、レースへのチャレンジは”楽しみなもの”となるでしょう!
皆さんが感じた通り、トライアスリートって”忙しい”んです!(笑)
もちろんお仕事も家族サービスもその他のプライベートもありますよね!私が感じるトライアスリートの特徴として「タイムマネジメントに優れている人が集まるスポーツ」と言えると思います。
▲MihoC初IRONMANのケアンズの海。サーファーが喜ぶ様なうねる白波の中へ飛び込んで行った。
5.誰と練習するか?が大切
トライアスロンは持久力も求められるエンデューロスポーツです。
練習時間や距離も長くなっていきます。
特にバイクは安全面、エネルギー補給やメカニックのアクシデントなどの可能性もあり、不慣れなうちは誰かと練習することをお勧めします。
トライアスリートって、自分がデビューした時に周りの仲間にお世話になって来ている人も多いため、面倒見がいい人が多いんです。甘えられる、頼れる仲間と一緒に練習しましょう!
その経験を、皆さんがベテラントライアスリートになった時にビギナートライアスリートへ繋いでくださいね!
では、どうやって仲間を見つけるんだろう???
皆さんがお住まいの地域にも、「トライアスロンスクール」「トライアスロンスイムスクール」「○○区トライアスロン連合」などの団体があると思います。
まずは練習会に参加してみると、ひとりのトライアスロン友達ができる。そこから、練習仲間や練習場所を見付けて行けば良いのです。
もし全くその様な機会が近くになくても、トライアスロンのイロハ、トライアスロンに必要なマナーやテクニックや知識はこの「MihoCの読むトライアスロンレッスン」で皆さんにお届けしていきますからね!
今回はちょっぴり緊張感ある文が並んだかもしれません。
トライアスロンは最高にクールで最高に楽しい!
しかしトライアスロンは過酷であることには間違いない。
やるからにはしっかり練習を積み、その成果と自分としての自信を持ち、本番スイムスタートでは『緊張を楽しむ自分』で海に飛び込んで行ってもらいたいのです。事故なく、怪我なく、自分のペースでみんながフィニッシュゲートに帰ってきてくれたら、コーチは両手を広げて笑顔でみんなを迎えるのです。
トライアスロンコーチとしての愛、それは厳しさと優しさと激励と、全てのトライアスリートの努力への称讃。
プールでも海でも自転車の上でも、時に鬼コーチと呼ばれる時があっても、コーチはみんなが本気で頑張る姿を全力で応援し支えます。
誰ひとりとして、トライアスロンで悲しい想いをさせたくない。それがコーチとしてのプライドであり、私の使命。
MihoCは、トライアスロンにチャレンジする皆さんを全力で応援します。
TRIMING代表
トライアスロンコーチ
MihoC
※MihoCの『読むトライアスロンレッスン』スイスイ水曜日に毎週配信です♩
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