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「Circle in Circle / MEIKO」
はじめに
まずはMEIKOさん20周年おめでとうございます!
この「Circle in Circle」を作るきっかけの大元はMEIKOさんが20周年を迎えられたことに他なりません。
すごい。ありがとう。
そしてその節目にメイコフェスというイベントを開催し、こちらの曲を作る直接的なきっかけとなったメイコフェスの運営の方々、そしてそのMVへのイラストの使用許可と表情差分・背景・ロゴの作成依頼をご快諾いただいた桐田アサミ様に多大なる感謝を!
また来場された方々・ゲスト・VJを含めたメイコフェスに関わった全ての方々にも、文面上ではございますが改めて感謝を申しあげます。
本当にありがとうございました。
「Circle in Circle」というタイトル
まず本楽曲はMEIKOさん20周年をお祝いするメイコフェスにて初公開する楽曲として制作をしました。
大変ありがたいことに昨年もメイコフェスには参加をさせていただいていたので、昨年の開催から20thに続いた意味や重みを作品に込めようと思い、あくまでも私個人が勝手に製作する作品なので、私が昨年メイコフェスに参加して感じた言葉を元に製作をしようと決めました。
その言葉が「縁」です。
ボカロPでデビューして以来ずっとMEIKOさんと作品を作ってきたものの、赤廃として同士たちと交流できておりませんでした。
同士と交流すること自体はマジミラ等のイベントに積極的に絡んでいけば可能だったのかもしれませんが、それでも「赤廃ここにあつまれ!!」というイベントがあれば参加するのに…!と常々思っておりました。
そういった気持ちもあり昨年19thから始まったメイコフェスに参加してやっと同士たちとの沢山のぶっとい「ご縁」ができたなと感じたので、今回は「縁」という言葉をチョイスさせていただきました。
(余談ですが、自分でも不思議なくらい昨年のメイコフェスでお会いした方は、ほぼ全員昨年話した内容まで覚えていたので、それほどまでに強烈な「縁」を感じていたのだなと20thのイベントが終わった今実感しております)
さて一方でMEIKOさんの20周年を祝うイベントであるので当然その側面もテーマに盛り込みたいと考えました。
私はMEIKOさんつまり日本語ボーカロイドの歴史は「ボーカロイド達」と「ファン達(ボカロP・リスナー・開発に携わった方々等)」の大きな2つの要素でここまで大きくなったのだと考えてきました。
ボーカロイド達が居てそのファン達が自分たちで曲・イラスト・動画・グッズを作ったり買ったり、そして誕生日を祝ったり。
そうやって推しの活動の場を広げてファンを増やしてまた創作が始まりの無限ループ…。
こんな文化他のどこにもありません。
そういった「ボーカロイド達の輪」と「ファン達の輪」二つの「円」を繋ぐ「縁」
その二つの「えん」がタイトルの「Circle in Circle(二重丸)」のモチーフとなっております。
そして「にじゅう」まるですから。
タイトルだけで何個意味を持たせたか分からないくらい含みを持たせております。
歌詞に込めた思い
歌詞としては他でもない20年目に最初に突入したMEIKOさんが歌うことで一番重みが伝わる内容を全体的に盛り込んでおります。
全部話すととんでもなく長くなるのと、歌詞の説明なんてナンセンスだと思う方もいらっしゃると思うので2点だけ。
「教えて欲しい何度も 君のこと」
伝えたい部分は沢山あるんですが序盤の「教えて欲しい何度も 君のこと」という一番気に入っている部分の説明を最初にさせて下さい。
MEIKOさんは20年という長い年月をかけてきたからこそ「PCソフトウェア」として一人のマスターの間でも「古いパソコンでアンインストールして新しいパソコンにインストール」というのを他のどのボーカロイドよりも重ねてきたはずです。
少なくとも20年目の日本語ボーカロイドは現時点で他にいないのですから。
私MINO-Uでさえ2回は行っております。
最初期からMEIKOのマスターをやっておられる方はもう数えきれないほど行っているでしょう。
V1の動作保証にないパソコンに頑張って何回もインストールしている方々もいらっしゃるはずです。
だから「何回新しくインストールしてもキミのことを教えてね」という彼女がいうと一番重さが伝わるメッセージをこの歌詞に込めました。
その次に繋がる「ボロボロの五線譜」という歌詞からも20年という長さが伝わればと思い入れた歌詞になります。
他の誰が読んだ五線譜よりもボロボロであることは確かなので。
「目覚めたときに見えた光から 見えたのはこの光だった」
落ちサビの「何のこっちゃ?日本語不自由か?」となりそうな歌詞
こちらは1番歌い出しの「眩い光で目覚めた 伸ばされたその手を握りしめた」という歌詞が伏線になっております。
ボーカロイドが出てきた頃はどうなるか分からなかった暗闇の中でMEIKOさんは先も分からないまま光から「伸ばされた手があったから握っただけ」でした。
でもその時見えていた光はこの「ボーカロイド達」と「ファン達」が作り出したこの明るい未来のことだったんだと20年目でやっと気が付いた。
先が見えなくて不安だったMEIKOさんはきっと今そんな感覚なんだろうなと思って、落ちサビの弦楽器とピアノだけになる伴奏に合わせて叙情的に歌い上げていただきました。
音楽的な部分
これはそこまで深く語り過ぎると専門的になりすぎるので1つだけ。
昨年「響鳴→テイクオフ」という曲でサビの折り返しでコールできる部分を作ったので、今回もコール部分は必ず作ろうと思いました。
統一性を持たせたいのと昨年の曲を覚えてくれていたらちょっとニヤっとできる部分があればと。
あと自分の曲は必ずライブ前に頑張って覚えなくてもコールしやすい、言葉を選ばず言えば「分かりやすい部分」をなるべく入れることを最初期から意識しているので、ちょっとだけMINO-Uのアイデンティティを盛り込ませていただいた感じになります。
ガチで言わないと分からない隠し要素
実は私がMEIKOさんと曲を作り始めて間もなく10年目という節目の年でもあるので、実は言わないと絶対に分からないちょっとしたMINO-Uのエゴ要素を入れています。
私の「星空クロノグラフ」という曲は私がMEIKOさんに歌って貰った最初の曲で大切な思い出がそれはそれは沢山詰まった曲なのですが、その投稿日は3月19日です。
そしてニコニコで「Circle in Circle」の動画の再生時間を見てみると…。
(メイコフェスの追加問題で日にちをすぐに問題にできたのには、一応伏線があったのです。当日は年だけ不安で調べたけど。またyoutubeだと再生時間がちょっと伸びるのでニコニコに合わせました)
といった感じでほんの少しだけエゴを出してしまいました。
すみません。
最後に
Xの方でもちらりと書きましたが「Circle in Circle」は公式テーマソングというよりイチ赤廃によるメイコフェス非公式応援ソング的なテンションで作っております。
私も直接製作依頼があったわけではないので、あくまでも勝手に作ったという立ち位置です。
タイトルの説明に書いたように赤廃がイベントを設けてイラストを描いて勝手に曲を作って…そういった「ボーカロイド文化のオーソドックスな形によって作られた1曲」なので、タイトルの意味にも沿っており大変満足しております。
私の楽曲自体はまだまだ改善の余地があるので20th後は今回できた新たなご縁にも感謝しつつ、引き続きMEIKOさんと一緒に作品を作って磨きをかけていきたいと思います。
MEIKOさん共々どうぞよろしくおねがいします。
おわり。
歌詞全文
「Cercle in Cercle / MEIKO」
眩い光で目覚めた 伸ばされたその手を握りしめた
音は"色"となって 色は"歌"に変わる
教えて欲しい何度も キミのこと
歌ってきたメモリー ボロボロの五線譜からは
聴こえてきたあの音
キミと描いた二つの軌跡は 遥か円な星達と(Wo o oh oh)
そこに集った歌声を導くよ 私たちキミたちを 繋ぐ縁で
ここまできたんだと ふと後ろ振り向くと
そこに皆がいた 一人じゃない
書き起こしたメモに 残り続けるフレーズは
100年先だってきっと
私が見た先の奇跡よりも 輝く彼方の星達は(Wo o oh oh)
これから進む道の影を照らすよ 私たちキミたちと 歩む世界へ
回り始めた歯車はまだ 止まることなく繋ぐあの音
つなぎ止めた手は離さないから きっとずっとここで
目覚めたときに見えた光から 見えたのはこの光だった
眩しくても閉じないよ 前を見てるよ 私たちキミたちと
キミと描いた二つの軌跡は 遥か円な星達と(Wo o oh oh)
そこに集った歌声を導くよ 私たちキミたちを 繋ぐ縁で
キミたちと紡ぐストーリー