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祈ること。

最近、祈りについて読み始めました。

大ざっぱに言って、祈りは口祷と念祷とに分けられます。ふつうには、「口祷」とは声を出して祈ることを言います。(中略)これに対して、「念祷」とは、ふつうには、口に出さない、心の中の祈りのことを言います。

百瀬文晃著  生涯学習のための「祈り」

マリー=ユジェーヌ師の「わたしたちの念祷という復刊された著書に沿って、ノートルダム・ド・ヴィの片山さんという方の興味深い音声講話を見つけました。

アビラの聖テレサが、祈りに大変苦労された事が語られていて興味深いです。
祈る時に気が散らないための具体的なアドバイスがされていました。

東洋の日本は元々、文化的に祈るという基本的な土壌ができている国だという事が言われていますね。
神社やお寺などへ行き祈っていますから。

講話の中で奥村一郎神父のことが語られましたが、この方は受洗する前、臨済宗(禅宗、鎌倉では円覚寺さまや、建長寺さまなどと同じ派)の中川宗淵老師に師事されたようです。

旧制一高から東大卒業後、駒場の「三昧堂」で一高生たちを指導するため小接心をしていたが、そのときの「教え子」でもあった奥村一郎(のちのカルメル会士、カトリック司祭)が、戦後になって龍澤寺を訪ねてきたとき(昭和23年6月28日)、その話を聞いたのち、「今、あなたはキリスト教がよく分かったと思う。しかし、まだ頭でしか分かっていない。体で分かるためには洗礼を受けなさい。」と述べたという(奥村一郎のエッセイ「出会い」)。

Wikipedia 中川宗淵老師について

中川老師のアドバイスの自由闊達さを感じます。否定しない。その人にとっての必要なことをアドバイスすること。

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