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『コンビニ人間』を読み終えて

ちょうどメルマガで村田沙耶香さんの『コンビニ人間』の話が出てきたので、アマゾンを見て読みたいと直感し、購入。
作家さんについては何も先入観なしで読み始めた。
1ページ目からコンビニの描写が細かい。それも「音」を事細かに描かれている。目で見えるもの、音、その時に古倉さんの頭の中での判断までの課程を見せながら行動までの描写。
一気にコンビニの世界に引きずり込まれていく。

「普通って何?」それを考えたこともない周りの人たちが、普通を押し付けてくる。普通のレールを選ばない人を平気で見下してくる。

主人公の古倉さんが白羽さんとしゃべってる時に言った言葉
「普通の人間の皮をかぶって、そのマニュアル通りに振る舞えばムラから追い出されることも、邪魔者扱いされることもない」
「皆の中にある『普通の人間』という架空の生き物を演じるんです」

みんな心のどこかでわかってる。だから、みんなが好きなアイドルが好きになったり、みんなが見るテレビを見て、近所のママ友と一緒にいたりと共通項を認め合う。なんてことをグルグル頭の中で思いながら読み終えました。

村田沙耶香さんが気になるので、この後何冊か読んでみます。


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