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ライターの顔出しをした方がよいパターン

Webメディアではライターが顔出しして、インタビューしている記事が少なくない。

例えば、ジモコロサイボウズ式では、ライターとインタビューイーの丸写真があり、吹き出しのような形式で受け答えをする構図をよく使う。

参照:ひろゆきさん「天職なんてないんじゃない? やりたい仕事より、苦じゃない仕事を選ぶくらいがちょうど良い」

個人的にはこの形式の記事は読みやすくて好きなのだが、素人のライターが同じことをやろうとすると、かなりの確率で大やけどしてしまう。

というのも、そもそもライター(インタビュアー)は黒子に徹してインタビューイーの声を引き出す存在だからだ。かつては、ライターが表立って顔を出して取材することなんて、ほとんどなかったのである。

そして、ほとんどの素人ライターはそのことを理解せず、なんとなく「これが今風だ」と思い込んで顔出ししてしまっている。それゆえに、よくわからないイタい記事を出してしまうことが多いのだ。

というわけで今回は素人ライターに向けて、ライターが顔出しした方が良い3パターン(目的・理由)をざっくりとまとめてみたいと思う。

1.ライターが有名人である

ヨッピーさんやカツセマサヒコさんのように、既にライターとしての実績が認められていて、その人自体にファンがついているパターン。

この場合、その人の書いた記事を見たいというニーズが一定数あるので、アイキャッチやトップにライターの顔を出しておくことで、読まれる可能性がぐっと上がってくる。

2.わかりやすさを演出する

テキスト情報だけだと、読み応えが強く(読むための敷居が高く)なり、アレルギー反応を示す人もいる。そうした人でも読みやすくするためのパターン。

ライター自身をキャラ化したり、吹き出しのようなインタビュー形式にしたりすることで、キャッチーでわかりやすい雰囲気を演出する。

ただこの形式は簡単そうに見えて案外難しい。出しているのはテキスト情報とはいえ、マンガ的な空気感やテンポを引き出さないといけないので、普通のインタビュー記事よりも大幅に時間がかかってしまう。

記事として成立させていくには、それ相応のセンスとスキルが必要なので、初心者は避けておいた方が良いと思われる。

3.知名度を上げる(諸刃の剣)

ライターのファンを増やすことによって、会社やメディアの知名度を上げたいパターン。もとはLIGブログでよく行われていたことである。

しかし、「そもそもあなたは誰?」と思われる可能性があるので、これは諸刃の剣でもある。

キャラ立ちするライターであれば、面白がってくれる人はいるかもしれないが、あまり特徴のない人がやってもあんまり効果はないどころか、イタイ感じになってしまうので、これも人を選ぶ。

そもそも取材記事の主役は、インタビューイーである

取材記事の主人公はインタビューイーなので、基本的には彼・彼女らの表情がわかる写真を選ばなければならない。

有名ライターが顔出ししているの真似して、なんとなく顔出ししてしまっている(目立ちたがりの)素人ライターもいるが、一般の人からすれば、ライター(インタビュアー)なんて重要じゃないのだ。

その記事が本当に良くなるためには、読者に喜んでもらうためにはどうすればいいのか。そこをしっかり考えてみて、つまらないエゴを切り捨てる覚悟がライターには必要なのである。

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野阪 拓海
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