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髙地優吾初単独主演「Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~」があまりにも好きすぎたvol.1
初日から16日間全10公演観劇したただの髙地担、観てはXやふせったーに落としていた感想やレポをどうしても纏めたくてついにnoteに手を出す。
語彙力もなく纏める力もなく、ただ自分が感じたことを纏めていつでも見返せるよう、いつでもベーカー家やペギーに会えるよう記憶が薄れないうちにと文字を連ねていたら、もうすでに東京楽から3週間、大千穐楽から2週間が経とうとしていた...
はじめに
個人的に声優オタクをしていた過去もあり、舞台・朗読劇等10代の頃から何回か観劇経験がある。小さいころから舞浜でも生のエンターテイメントを浴びて育ってきたこともあり、観劇で幸せを感じるタイプ。
そのため、いや上から目線過ぎやしないか?という感想があると思うが、髙地の演技が大好きすぎるが故だとしてスルーしていただきたい。
そして髙地担のため、バディが主な感想になってしまうことも許していただきたい。
この作品について
あらすじ等は他の方が上げていたりHPに行けばすぐに分かるので、リンクだけ張り付けておくことにする。
お話の内容は観て知りたかったので、HPに書いてあるあらすじのみが事前情報。
自分としてはディズニーチャンネルでよく見ていたアメリカンコメディドラマに少し時代は古いが似ており問題なく受け入れることができた。
ぼそっと入る小ボケやキャラクターの掛け合い、さらに間合いも、今まで見てきたまさにアメリカンコメディであった。それが画面の中ではなく舞台の上になったような。時々よくあるドラマの笑い声とか入れたくなってうずうずする。
(おそらく髙地のお話を聞いてる感じ3部構成だが、1幕の区切りは一応察しは付いているけど正確にはどこだか不明なため、ここでは全体を1幕・2幕として分けている)
(好きなセリフ、好きなシーンを書きだしながら感想を連ねている。円盤化は恐らくないだろうと踏んでるが念のため、かなりのネタバレに要注意。セリフもメモっていたわけではなく記憶から引き出しているのでところどころ違うかも)
バディが登場した瞬間に思ったことは、「あ、随分可愛らしいキャラクターなんだな」だった
1幕
最初に部屋に入ってくるのは兄のアラン(忍成修吾さん)と遊び相手の女の子、ペギー(松井愛莉さん)。
初見のこのシーンの感想は、恐らく見た人みんな思うであろう、"ペギー(松井さん)脚なっが!"カウチソファに寝そべった時の脚の長さが尋常じゃない。普段大男たち6人の鬼スタイルで見慣れてるはずなのに、松井さんの脚が長すぎてびっくりレベルじゃなかった。
そんなペギーはとてつもなくキュート。動きも喋り方も可愛らしい。そしてとてつもなくおバカさん。
女の私からしたらそう見えるのであえてそう書くが、ペギーに対するアランの遊び人のクズっぷりもよく分かるのがこの最初のシーンだと思う。
ペギー「彼は来なかったけど」
アラン「えだれ?」
ペギー「彼よ!MGMの……」
アラン「ああ……!マンハイムね!」
回を増すごとにここのアランの返しの適当っぷりが増してって良かった。
ペギー「残念だったわ、ホテルに閉じこもってばかりで」
アラン「あれはロッジだよ」
ペギー「あら?でも良かったわ、ニューハンプシャーに行ったの初めてだし」
アラン「あそこはバーモントだよ」
個人的に好きなペギーのセリフは、「弟さん、長いこと居るかしら?」
可愛い。
その後の2人のやりとりも好き。
アラン「じゃあねコニー」
ペギー「ペギーよ!」
アラン「えっ?」(ここ食い込み気味なの好き笑)
ペギー「ペギーよ!3回よ!この週末私のことコニーって呼んだの!」
アラン「コニーじゃないよ、ハニーって呼んだんだよ!」
ペギー「あら!」
アラン「うんじゃあ!」
ここでペギーをほぼ追い出すような感じで扉閉めて「ふう……」と一息つくアランに小さく笑いが起こる会場、もう楽しい。
バディ登場
両手でスーツケースを持ちスーツに上着を羽織ってちょこんと立ってるバディ(髙地優吾)。
「やあ、アラン、忙しい……?」
普段の髙地よりも少し高めの声。
ここで確信した、随分可愛い系のキャラクターだと。
去年の星の王子さまもだいぶ可愛かったが、その時の無垢な可愛さとはまた違った見てる側が母性溢れちゃう系の可愛さ。
ずっと肩を窄めて内股、両手はずっといじいじ、表情はずっとぺしょぺしょ。佇まいだけでも内気な青年というのが伝わってきた。
アラン「出てきたのか?永遠に?」
バディ「靴下8足持ってきた。僕にとっちゃそれは永遠ってこと」
アラン「まさか飛び出してきたってわけじゃないよな?」
バディ「あー、飛び出したってわけじゃないよ、ほら、タクシーで来たから」
この隙間に入る小ボケと、それに対するツッコミもなく普通に進んでいく感じにアメリカンコメディらしさを感じる。
コートとジャケットを脱いだら出てくるサスペンダー。サスペンダー!?
カリカリ優吾が好きなオタク、サスペンダー姿は大好きに決まっています。
どういう経緯で衣装がサスペンダーになったのかは分からないけど、決めてくれた方に大感謝祭開催したい。
ちなみに公演期間中ちょっとずつ痩せていってるようにみえた髙地、あるときからサスペンダーを付けているにも関わらずズボンからシャツの裾が飛び出ちゃってひっそり直している回数が増えた。ご飯を食べてください。
バディ「ゆうべ、午前3時に家に帰ったんだ。そしたらパパ、どうしたと思う?」
アラン「どうした?」
バディ「部屋の前を通ろうとしたら、おんどりみたいな鳴き声出して、コケコッコー!って」
アラン「で?お前はなんて?」
バディ「なにも。ひよこみたいに、ぴよぴよぴよって返す勇気はなかった」
コケコッコー!とぴよぴよぴよの動きが大変可愛らしい。
ここまでパパに対する呆れ感満載だったのに、
「そして!昨日は僕の23歳の誕生日だった!」
ってちょっと拗ねてるのが兄貴に聞いて聞いてしてる弟感満載で良い。
バディ「プレゼント?もらったよママとパパからすんごいの」
アラン「どんな?」
バディ「サプライズパーティー!ママとパパと、それとクリンガーさん」
アラン「クリンガーってだれ?」
バディ「あー……ママとパパが、去年の夏?レイクマホーパックで出会った素敵な夫婦」
アラン「でもなんで?お前の友達じゃないだろ?」
バディ「考えりゃわかるだろ、なんでクリンガー夫妻を呼んだのか」
アラン「あー!娘がいる!」
バディ「いるとも」
アラン「名前当ててやろうか、ネイオミ」
バディ「おお、近い、ルネ」
アラン「ルックスはいまいちだけど頭は良い」
バディ「天才だよ、IQ170」
「…………体重もそのくらいです」
アラン「せめてもと着飾らせてきたんだろう?」
バディ「なにしたって無駄ですぅ」
まじでこういうボケ大好き。
バディ「だから、僕の23歳の誕生日はカシューナッツを貪り食う女の子を眺めて過ごした」
もそうだけど、動作や間合いが絶妙すぎて毎回笑ってた。後記するマンハイムの次に好きなボケかもしれない。
記憶が薄れてきてしまっていて申し訳ないのだが、前後どのシーンか忘れてしまったけど好きな兄弟のやりとりは、
アラン「お前が23の男じゃなかったらキスするとこだった!ん~っま!」
バディ「……アッハハ」(手で払いのける)
ここのバディの表情と間を含めて最高におもしろかった。
バディのしゃべり方も結構癖があって、元々髙地のお芝居は結構語尾が抜けてく感じがあったけど、これまでの状況に呆れてどうすることもできないこのバディとすごくうまく合致していた。
「でも家では(パパは)ドアをバタンバタン閉めて、広間のシャンデリアが落ちた」
「(我が家を博物館と例えるアランの返しで)リビングは今でも一般客には非公開だよ。ほら、20年間ランプシェードにセロファンかけっぱなしのへやぁ~」
とかの絶妙な語尾。
それに実際弟なこともありかなり弟気質が強い髙地の、弟要素をふんだんに発揮されていた「弟・バディ」だった。
スーツが黒くて年寄みたいとアランに言われ、「黒じゃない、チャコールグレー」「ごめん、明日真っ白なスーツを買うよ」と拗ねたり、
アランの真似をしようとして考えた結果、「出ていくしかないと思った!んで!こうしてここにいる訳!」と地団太踏んだり、
アランに諭されてしかめっ面しながら小さく頷いたり。
姉心がくすぐられてたまったもんじゃない。
アラン「お前はもう自由だ!!!」
バディ「うん、あと何分かね………っ!!!!パパがもう少しで家に帰ってくる!!!」
アラン「家を出ることを言ってなかったのか!?」
バディ「いえなかったよぉ!」
アラン「なんで!………あー、怖かったのか」
バディ「そりゃそうさ、兄貴が何日か家に帰ってこなかったからパパは機嫌が悪かったし、それに………パパを傷付けたくない………そりゃね、頑固で古臭い人間だけど、良かれと思ってやってくれているんだ」
ここのシーンのポイントは、腕時計を見るバディ、兄に甘えるバディ、バディの心情を即察して兄貴の顔になるアラン、なんだかんだパパのことを想っているバディ。
アラン「スコッチ?バーボン?」
バディ「……ぅん」
アラン「スコッチ?バーボン??」
バディ「ンン、スコッチ!」
アラン「おけい」
バディ「、とジンジャーエール!!!」
アラン「スコッチをジンジャーエールで割る。お前街中のバーで有名だろうな」
この八の字眉で上目遣いなバディを見て、そりゃ兄として可愛がりたくなるよなアラン、となった。
家賃は30ドルだけでいいから、と言うし。
バディ「でもそれ以外は半分払うよ、食費、ガス、電気、その他もろもろ」
アラン「いいよ。はいこれ、75セント」
バディ「あぇ?」
ここのアランの「いいよ」の優しい声といったら。
でもここ笑ってる毎度人少なかった気がするのはなぜだったんだろう……
この「これ75セント」もそうだが、その後電話がかかってきて「掛けてもいい、美女からだ」や「博物館の館長(ママ)からだ」など、アランの言葉のセンスが結構好き。
スコッチ&ジンジャーエールを飲んで「うげぇ……」という顔をするバディ。アランに感想を聞かれて「ああ、変わってる」
その後掛かってきた電話にアランが出た時にもう一度飲んでまた同じ顔をするバディ。いやなんでまた飲んだ。
結局かかってきた電話はママからで、バディが出ていったことに大混乱している様子のママに対して「ママ?ママ!ママ、ママ!?」なバディ。
バディ「もしもし、ママ?うん、もうすぐ夕飯食べるところ。さぁ?この近所のどこかで………あ、ママ、パパは手紙を読んだ?………あ~まだ工場から帰ってきてないんだ………ママ?手紙を隠しちゃだめだよ!………ママ?ええ!?それはますます事態が悪くなるのは分かるけど………僕にそんなこと頼むのは不公平だよ!………じゃあ僕の人生はどうなるの?ママ?ママ!」
話がよろしくない方向に進んでいそうなことを察したアランは、バディの周りでそわそわそわそわ。
「俺が話す」と変わろうとするも、「アラン、ちょっと、まって!」とぺっしょぺしょの顔で振られる。
その時の「分かった分かった」というちょっとびっくりしたアランの顔、気持ち分かるよ。
「パパが喚き散らかしてる!客の誰かが兄貴に腹を立ててるって!今日の打ち合わせに顔をださなかったからぁ!!!」
「パパはママにあたり散らかすだろう?怒鳴りだしたらどうなるか分かってる?そばにいるだけでア"~!!!死ぬよ!!!」
とんでもない勢い、とんでもない早口。
ここの「ア"~!!!」みんな好きでしょ。親指で首を切る動作をしながら後ろに倒れ、表情もすごいのだが、回を増すごとにすごい顔になっていった。めっちゃ笑った。
そんなことをしているうちに玄関のベルが鳴り、ペギーが来たと思ったアランはこう言いながら玄関を開ける。
「さあランプの精よ、ドアを開けたらそこに世界一の美女が立っていますように~うおあパパ!!!???」
ドアの先には世界一の美女じゃなくてパパ(羽場裕一さん)。
そしてパパが来たと認識した瞬間に上手にある寝室への扉を開けて寝室に逃げ込むバディ。
毎度勢いが良すぎて期間中の後半からはずっと扉にぶつかって「いってぇ!」となるバディ。
パパ登場
木曜から仕事に来なかったアランに激怒なパパ。
アランは必死に言い訳をしようとしてヘラヘラ。
アラン「月曜日には帰ってくるつもりだったんだよ。でもまた足挫いちゃって!折れたかと思った~!」
パパ「お見舞いカード送ってやるよ」
アラン「ごめんなさいほんとうに」
めちゃめちゃ早口で謝るじゃん。ここの言い方好きだった。
さっきまでの遊び人の顔や兄貴の顔とまた違った、パパの息子のアランが出てきてた。
アラン「メルツァー(取引先)に電話しようとしたけど繋がらなかったんだよ」
パパ「スキーしながら電話しようとしたのか?」
ここスキーのジェスチャーやるパパが本当に面白くて。
恐らく15日マチネからは確定でこのセリフの後に「オリンピックに出るべきだな」が足されていた。(12日マチネまでは確実になかった。12日ソワレ~14日公演を見た方がいたら教えてください)
アラン「パパ、約束する、ちゃんと注文取るよ」
パパ「ははーどうだか。お前のなくした顧客のリストを見せてやろうか。リストの山でスキーができるぞ」
ここで先ほどやっていたスキーのジェスチャーをまたやるパパ。
ほんとうはお茶目なパパなんだろうな。
パパ「役立たずの遊び人生活を続けろ!」
アラン「待ってくれよ、なんで俺が約立たずなんだよ」
パパ「お前結婚してるか?」
アラン「してない」
パパ「じゃあ役立たずだっ」
パパのこの動きは癖なのか、手刀で空気切る動き……だんだん段々鋭利になってきて位置も低くなってきてどんどんどんどんおもしろくなる……
対して、パパのバディに対する信頼感がすごい。
「あの子はぜんっぜん心配ない!」とまで言わせるバディ。
そんなパパをこっそりと寝室から覗いて様子を見るバディ、アランに「僕がここにいること言わないで!」とジェスチャーで伝えるんだけど、ここのアランの呆れたような顔含めてすごい兄弟だった。
心配ないと断言するパパに、アラン「最近手紙読んだ?」
(バディが家を出てくる際、バディ自身の気持ちを手紙をパパ宛に書いてパパのベッドの上に置いていた)
この後の間合い、お客さんの笑いが入ってちょうどいいくらいの間がちょっと気持ちいい。
パパが帰ってまたドタバタバディ帰還。
バディ「パパは家族全員を殺すよ!新聞に載ってる事件みたいになる!ああ!アラン電話貸して!!!」
アラン「落ち着け、俺メルツァーに電話しなきゃならない」
バディ「メ ル ツ ァー!!!!」
早口と勢いエグ。
バディ「ママに電話しなきゃ!ほらあの手紙を破いてもらう!」
のところもそうだけど、このテンパりバディずっと足ふみふみドタバタ落ち着きなくてずっとおもろかわいかった。
バディ「僕うちに帰る!!!」
アラン「そしたらもう二度と来るな~」
バディ「ねぇ~アラン頼むよぉ~!!!」
兄貴に突き放されそうになったらしょんもり顔で勢いよくアランに迫るバディ。このとき少し身体を右に傾けながらすごい顔してるもんだからそれだけで面白いんだけど、段々傾く角度が下がってきて東京楽付近45度くらい傾いてた。めちゃめちゃ笑った。
メルツァーに電話するアランのシーンは丸ごと全部好き。
アラン「あーもしもし?メルツァーさん?アランです。アラン・ベーカーです。とこに行ってたかって?アトランティックシティですよ!いやぁお恥ずかしい、てっきり僕がそちらに伺うことになっていたと思ってて!」
バディ「兄貴どうかしてる!」(一生懸命抑えたつもりであろう小声)
アラン「黙れ!……女の子たち?いますよここに!」
バディ「どこにぃ!!??」(抑えきれなくてそこそこな声量が出ちゃった小声)
アラン「クローゼットに押し込むぞ!……可愛いかって?君のこと可愛いかって聞いてるよ!」
バディ「……エッヘヘ」(何故か照れる)
思わずそこそこな声量で叫んじゃってアランに黙れ、クローゼットに押し込むぞと言われたバディ、慌てて自分の口元押さえててすごくキュート。
よく髙地さんで見るほっぺたプクッ、もたまにやっていてキュートとかのレベルじゃない。
メルツァーに女の子を送ることになり、その女の子を連絡帳?みたいなのから探すアラン。
アラン「あ~結婚した、結婚した、お~ヨーロッパにいった、妊娠した~、あ、あった、チッキー・パーカー」
バディ「チッキー・パーカー???」
アラン「見た目も性格もその名の通り~」
名前を聞いたバディはお口あんぐり(チッキー cheekyはスラングで”セクシーな”という意味も持つ)
開いた口は閉じなくて自分の手で閉じてた。かわいい。
コニー登場
そんなことをしていると下のベルが鳴り、アランが出るとアランの本命の子、コニー(岡本玲さん)が来た様子。
アランがコニーと話している間に指折り数えているバディ、「何人いるの?」とでも言いたげで面白い。
バディ「なんで(部屋に)上げたんだよ?」
アラン「素っ気なくできないからだよ」
バディ「相手はいくらでもいるんだろう!?」
割とひどいこと言うねバディ。
アラン「彼女は別、他の子とは別なんだ」
バディ「あ~……本命ってこと」
兄貴をからかいたい弟の声色で結構この言い方好きだった。
バディ「兄貴が結婚してくれたら家の問題すべて解決するのにな~」
アラン「結婚?俺が?これぜぇーんぶ捨てて?」
バディ「ほんのちょっと思っただけ~ほらそんなに?素敵な彼女なら?」
「ママなんて3年も前からウエディングパーティーの準備をしている
よ」
時代的にも社長の長男は跡取りだもんな~3年も前からずっと待ってるママ健気。
コニーと2人きりで話したいから出かけてほしいとアランに頼まれ、承諾するバディ。一度キッチンの方(下手)に捌け、勢いよく戻ってきたと思ったらアランに放った一言。
「兄貴が午前11時までに出社しないのも不思議はないね!」
マリオのように腕を90度に曲げ、180度クルリと綺麗に回転、そのまま再びスタスタとキッチンから外に出るバディ。
あまりの勢いに「おまっ、」しか言えないアラン。
まじでここめちゃくちゃ面白かった。180度回転するだけなのに結構なバリエーションがあって毎度声を出して笑う。段々動きが大きくなるし。
ちなみに最初の方は腕はやってなく綺麗に回転でもなかったので、途中から足されたアドリブ?とっても良かったです。
アラン「さあランプの精よ、目を開けたらそこに世界一の美女が立っていますように~!」
と扉を開けると今度こそそこには美女が。
いやめちゃめちゃかわいいコニー。膝上丈のコートにロングブーツ、頭にスカーフを巻いててとてもおしゃれ。ていうかコニーに限らず登場人物みんなおしゃれなんだけどさ。レトロでかわいい。
おんぼろ列車で800マイルも仕事で旅してきたコニー、10時間くらい寝ないととのセリフがアメリカンコメディすぎて好き。この誇張表現。
アランがおいでと言うとコニーは「フン」とアランが来るように仕掛け、まんまとそれに嵌るアラン。ここのコニー、下手前方だと特に良く顔が見えたんだけどかわいすぎた。
コニーとイチャイチャしたいアラン、疲れてクタクタだから今は嫌なコニー、今度はカウチの周りで追いかけっこ。
今までやってきたショービジネスを引退することにしたと言うコニーは、なんで?きみ歌手だろ?ショーに出てたじゃないと尋ねるアランに、
コニー「あんなのコマーシャルショーよ、2時間のコマーシャルショー!先月は精肉業界のためのショー。ソーセージの着ぐるみを着て”丸ごと食べて~!”って言うの、どんな気がすると思う?」
アラン「面白そう!」
コニー「あなたにはね。でも肉屋さんたちは涙ぐんでいたわ」
カオスすぎる。
ショービジネスを引退したら何をするの?という話になり、
コニー「秘書をするか、ちょっとモデルの仕事をするか……それか、主婦になる!」
アラン「え?」
コニー「ほら、すみこみ、かせいふ……?」
いやいやいや……なアランに今度はコニーが問い詰め、再び追いかけっこ。途中から2人ともスキップしだしてなんか可愛い空間になってた。
結婚したい!なコニーと結婚はまだちょっと……なアラン。
「この子と結婚しようと思っているのか、この子と寝ようと思っているのか、私が言っているのははっきりしてってこと(中略)でどっちなのアラン、結婚式?それともベッド?」
コニーのここのセリフ超長いんだけど、その長いセリフ間にもコニーの感情の起伏や声の抑揚がコロコロ展開していって聞きごたえがあった。一言事に間がなくてずーっと喋っているんだけど、コニーの喋り方好き。
対してアランは必死に誤魔化そうとし、「よしおれたちベッドに行こう!」と間違えるのが大人になりきれていない中途半端さが表れていた。
コニーが帰っちゃって落ち込むアラン、またすぐ玄関のチャイムが鳴って嬉しそうに開けるも入ってきたのはバディ。
おずおずと若干ヘラヘラした顔で「ねぇ、今のが彼女?」と入ってくるバディに、笑いに包まれる会場。ぴょこぴょことした動きがさらにおもしろさを増長させているよバディ。
上の階の子が来たのかと思った、と言うバディにペギーが来ることをすっかり忘れていたことを思い出すアラン。
「地図を作って、どの子が今どこにいるかピンを刺しとくといいよ」
ちょこちょこ毒があるね。
バディ「その子もさっきの子と同じくらい綺麗?」
アラン「ああ、もっとだ。それに面倒なことなんて一切ない」
バディ「おお、なんていいアパートだ。ひとつき30ドルで」
こういうとこ兄弟なんだな、思考回路割と似てんのよ。
お前ペギーに会わないか?と提案するアランに「いやいいよ会いたくないよアラン」と早口で捲し立てるバディ、「ほら僕、修道院で暮らしていたから」と陰キャモードに早戻り。
バディ「僕は兄貴とは全然違うんだ。僕は、女の子が握手してくれたら、それで満足なんだ」
握手するまでに時間かかりそうな人よねバディって。
バディ「会いたいけど残念。今夜僕予定あるんだ」
アラン「予定?」
バディ「国連の緊急会議を今夜テレビでやるんだ。僕それ絶対見たいんだ」
アラン「俺がこれを安全保障理事会に提出したら今夜の会議は中止になるぞ」
バディ「あのね、兄貴は世界で何が起こっているか興味ないだろうけど、僕にはあるの」
アラン「俺はお前に何が起こっているか興味があるよ。なんだ、怖いのか?」
バディ「ウン…………ああ!違う!!!」
バディの喋り方があざとい。
ずっとタジタジバディにお前もしかして………?とにやにやアラン。
「そんな大事なことじゃないだろう!」と拗ねるバディに「大事なことだよ」と諭すアラン、でも機嫌は良くならず「そのうちちゃんとやるもんっ」とそっぽを向かれる。
かわいい笑 そのまま童貞でいてくれ笑
結局「俺のためだと思って」とアランに説得され、「兄貴のためなら………」とペギーと会うことを承諾したバディ。
「いいよ!」ともはやどうとでもなれなバディに上機嫌になったアランは思わずキスをしちゃって、めちゃくちゃ嫌がるバディがおもしろかった。アメリカ圏の人物なのに嫌がりすぎ笑
ペギーに電話するアラン。端っこでぺしょぺしょしてるバディ。デジャヴ。
アラン「やあペギー!ああちょっと待って、良いニュースと悪いニュースがある。まずは悪いニュース。今夜俺出掛けなくちゃならないんだ、仕事で。うんほとんど、一晩中。それで良いニュース聞きたい?彼ここに来ているんだよ!マンハイムだよ!オスカー・マンハイム!」
バディ「だれぇ?」
アラン「うん、MGMの。彼君に会いたいって」
バディ「なにぃ!!!???」
声がでかい。
相変わらず本命以外には口からぽろぽろデマカセが出るアラン、遊び慣れてる感満載。
バディ「彼女マンハイムの顔知らないの!?」
アラン「うん知らない、俺のでっち上げだから」
バディ「でっち上げぇ!!!???ああでも彼女、MGMに電話して確認するかも!」
アラン「彼女電話のかけ方も知らないよ」
最初のアランとコニーのシーンでも思ったけど、コニーとんでもないおバカさん。
でもでっち上げ人物にも騙されちゃうキャラクターがすごくアメリカンコメディを感じて大好き。電話のかけ方知らないのに電話に出ることはできるんだ………
アラン「いつか俺に感謝する日が来るよ。ハッピーバースデー」
兄からしたらかわいい弟に何かしてあげたいって気持ち、よーく分かるけどちょっとズレてるアラン。
そんな兄心、弟は知らず。「なんでみんなみたいにネクタイとかくれないんだろう………」とひとりごちるバディ。
「なんでこんなことになっちゃったんだろう!女の子が来る!?」
普段の髙地よりオクターブ上レベルの高いかわいい声出してどったんばったん慌てるバディ。
ふと立ち止まって「年寄りっていわれたぁ………」とアランに年寄りみたいなスーツと言われたのを気にしていたようで、半泣きで呟くバディに会場から漏れる小さな声。分かるよ、かわいいね。
寝室から違うジャケットを持ってくるバディ。
最初は赤いジャケット。
「ちょーっと違うよなぁ……」
(´◦ω◦`)ずっとこんな顔しながら首を傾げて呟くバディ。なぜかそれだけでも面白い。
次に手に取ったのは青いベルベット生地のジャケット(公式写真で上がってるやつ)
袖を通そうとしたら玄関のチャイムが鳴って、「あぁ!ちょっとま、」
思ったけど声が裏返ることなく普段の髙地と比べてかなり高めの声を出し続けてるって、髙地の声のポテンシャルは一体どこまで行くんだろう。
元々SixTONESの曲でも下ハモから上ハモまで音域が広く、喋っているだけでも色々なタイプの声を出せる人ではあったけど、違うタイプの声色を出しているはずなのに安定感がある。
だから観てる聞いてる側としても耳障り悪くなく、かわいいかわいい愛でられた()のだが。
高い声(素の声)を出しちゃってふと我に返ったバディは、自分はMGMのプロデューサーだと思い出し、一拍置いてこう言う。
「ちょっとまってぇ〜!」
素の声からかなり低めの声で顔もキメキメで言うバディに、多分全公演1幕イチだと思う爆笑に包まれる会場。
いやおもしろすぎる。キメッキメの顔も良いが、素のバディからしたらどっからそんな声出してんの!?な随分低い声。
高い声で魅せてきたと思ったら低い声まで聞けるのか、と。どこまで髙地担にもご褒美な舞台なんだと。
私は髙地に朗読劇に出て欲しいと担当になってから思ってる……という話は長くなるので別で。
さあジャケットもキメて、意を決してドアを開けた先にいたのは、
ママでした。
2へ続く……今月中に1幕分上げられたらいいなぁ……