【minneカレッジ】1期受講生インタビュー(かもめ工房さん)
minneカレッジ1期生として『オンライン講師コース - レッスン動画編』を受講してくださった作家・ブランドのみなさんに、レッスンの感想や、今後の作家活動に活かしたいポイントなどをお聞きしました。
今回は、デザイナー かもめ工房さんのインタビューをご紹介します。
ー普段の作家・ブランド活動や、どのような作品を作られているかを教えてください。
かもめ工房さん:
革のスマホケースやバッグを制作する工房の雑務とデザインを行なっています。また、工房を次の世代に渡せるように育成も精力的に行なっています。
考えることが好きで、まだ世の中にない形や作り方をいつも考えています。最近の一番の楽しみは、50歳を超えた車に乗ってカフェに行き、ゆっくりと考えごとをすることです。なかなか良いアイディアが浮かぶのではまっています。
ーこれまでに「作品の作り方を教える」ことの経験はありましたか?
かもめ工房さん:
1番は自分自身がものづくりで生きていけるようにすることを大切にしており、2番目に若手に技術を教えながら、売れる・儲かるまでのノウハウも伝えています。
作品を制作することが怖くなり、作り込み過ぎたり時間をかけ過ぎたりしないように、できるだけシンプルな作品作りを伝えています。
大手クラフト店や携帯ショップ・携帯アクセサリーショップで場所を借りて教えることもありますが、基本的には工房にお越しいただき、お互いに技術やアイディアを持ちより、どのように掛け合わせたら、他にはない優れた作品ができるかという話し合いからはじめます。
今では、数名の仲間が独立しており、技術を教えていただくこともできるような関係になりました。
ー「minneカレッジのコースレッスンを受講しよう」と決めていただいた動機・理由をお聞かせください。
かもめ工房さん:
北九州の工房に撮影方法を伝えに行く際に、新幹線の中で息子から「minneさんが『オンライン講師コース - レッスン動画編』の受講生を募集しているよ。」と教えてもらったことがきっかけです。「申し込んどいて。」と即答しました。
ーminneカレッジのレッスンを受講してみて、率直にいかがでしたか?
かもめ工房さん:
100点満点中、200点の利益を得ました。
1番良かった点は、道具や設備が整っていない環境でのものづくりを何年も考えたことがなかったので、レッスン動画付き手作りキット企画を考えることで新しい視点を持つことができ、ふたつの新しい技法が生まれたことです。そのうちのひとつは、過去に技術を教えた仲間の環境において、大きく制作範囲を広げられるもので大満足しています。
2番目は、SNSや動画制作をまじめにやることは年齢的にもないと思っていたのですが、自分ひとりではできなかったことが、頑張っている同期の存在に背中を押していただき、できるようになってきたことが収穫です。
現在は、短い動画であれば怖れずに制作することができるようになりました。手作りキットを販売する際はもちろん、加工している様子を短めの動画や早回しの動画で販売ページに載せることで、安心して購入していただけるようになるのではと思い、期待しています。
3番目、もしかしたら0番目かもしれませんが、一緒に何かをしてみたいと思える23名の同期にお会いできたのは、これからの作家活動の中で一番価値があるのではと思っています。
ーminneカレッジのコースレッスンを受講してみて、「大変だったこと」「苦戦したこと」はありますか? また、それはどうやって乗り越えましたか?
かもめ工房さん:
現在も苦戦していますが、動画制作です。
画角をいくつか試したかったので、息子たちにi Phoneでも動画を撮影してもらったのですが、最近のi Phoneは圧縮形式が良くなっている様で、すぐにパソコンで取り込むことはできませんでした。そのため、変換ソフトを使用することにしたのですが、使用しているPCでは上手く動かず、他のPCで変換をしました。また、スマートフォンの画面が小さく確認しづらかったので、動画の制作はパソコンなどで行いました。
大変だった反面、動画や音声を積み木のように組み立てていくのが楽しく、1番印象に残っています。
動画編集に時間が掛かり過ぎることを課題に感じており、現在は動画を工程ごとに分け、作品ごとに必要な工程の動画を選んで組み立てて行く方法を検討してます。
次に、レッスン動画に使用するナレーションを録音したところ、自分の声がminneに向いてないと思い、誰に頼むか悩んだ末に音声変換ソフトにたどり着きました。慣れるととても楽で、今ではこの方法しか考えられません。
最も苦戦し現在も悩み続けているのは、レッスン動画付き手作りキットを販売するかしないかの判断です。(※かもめ工房さんは、布作家さんを対象にした「ビジネスキット」の企画を考案されました。)
かもめ工房のノウハウをさらけ出すことになるため、仲間との調整で悩んでいます。今回minneカレッジの受講をきっかけに思いついた工法が良すぎるため、そこまで出すのは早いのではと思っているところです。ビジネスキットは一旦ペンディングで作製キットになるかもしれないです。
ーminneカレッジのレッスン動画をいつ・どのような環境で視聴されましたか?また、どのような時間配分で学習を進められましたか?
かもめ工房さん:
倍速で一気にざっと視聴しました。
また、提出課題の内容を確認し、レッスンに遅れずについていくためにどのようにこなしていくか計画を立てました。同時に、動画の制作などは、現在自分が使っているソフトなどを使用するなど、工房の環境に置き換えて考えました。
想像していたよりも時間がかかったのは、minneカレッジに参加する目的や、レッスン動画付き手作りキット企画のテーマを考えることです。また、制作に使用する道具を低コストで集めることにも結構な時間を使いました。
受講期間中に怪我をしてしまい制作が難航したので、ダイジェスト動画の制作はぎりぎりになってしまったのですが、一気に完成させました。
ーminneカレッジで学習した内容で、「これは自分の作家活動に活かせそう」と思ったものはありますか?
かもめ工房さん:
工房の作業風景の動画を制作し作品ページに載せるなど、動画があることで作品にもっと興味を持ってもらえると感じているので、レッスン動画以外にも応用させていきたいです。
また、レッスン動画付き手作りキットの企画を考える際に、お客さまの限られた場所や道具でものづくりを行うということをイメージし、新しい発想が生まれたのでそれらも活かしたいと思います。
また、同期のみなさんのものづくりがとても興味深く、ジャンルを超えたコラボ作品を制作できそうな気がしています。
ー1期生のみなさんとは、実際に会ったりチャットツールを使ってコミュニケーションをとる機会があったと思いますが、なにか良い影響はありましたか?
かもめ工房さん:
オリエンテーションで同期のみなさんと顔を合わせたことで、これから受講するんだというスイッチが入り、上手く気持ちを日常から切り替えることができました。また、既にキットを販売されている方のお話を聞いて、予想以上にキットを購入してものづくりをしたい顧客がいることを知り、オンライン講師の可能性を感じることができました。
不安に思っていたことを共有することができて、ほっとした気持ちもありました。
LINEのオープンチャットでは、同期のみなさんとのやり取りを通じて、頑張っているのは自分一人ではないことを感じることができました。また、受講中に手をケガしてしまったのですが、その際に諦めなかったのは同期のみなさんの連帯感をオープンチャットから感じていたからだと思います。
昼間の仕事や繁忙期などで忙しいときは、同期のみなさんも同じような課題を乗り越えているのだから頑張ろうと思うようにしていました。
工房の中では、minneカレッジのレッスンを受講したのが私だけなので、若手にも受講してもらい、受講生の雰囲気ややる気を感じさせたいと思っています。
ー最後に、minneカレッジの受講を終えて、今後の目標があれば教えてください。
かもめ工房さん:
ブランドとしての目標は成長し続けることです。
一作家としてではなく、価値観の合う異なるジャンルの仲間が集まり、技術を伝え合うことで、ブランドを底上げできるグループになれれば生き残れると思っています。
そして、治具や設備を設計する作家や文字や色のデザイナー、工程設計のデザイナーといったものづくりを支える仕事をされている方々がこの仕事で生きていけるようにすることも目標のひとつです。
また、私の作家活動の目的は、生涯開発者です。
世の中にない作品や新しい工法を考え、制作することが作家活動の楽しみなので、続けていきます。
工房としては、来月から3年計画で行っている育成の最終年度が始まるので、ラストスパートをかけて教え込む予定です。それぞれが作家として生きていこうと頑張っている姿は、私にとってもモチベーションになります。
また現在、工房でカフェを作っており、その隣に小さな小屋を建てて趣味の合う人同士で気軽に教え合える場所にできないかと計画してます。
ーかもめ工房さん、minneカレッジをご受講いただきありがとうございました!
かもめ工房さんはminneカレッジのレッスンを通して学習・習得されたことを活用して、レッスン動画付き手作りキットの作品ページを公開されました!
ぜひご覧ください♪
minneカレッジについて
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