腐りに腐った。暇なので。
ベッドの上から眺める部屋の蛍光灯は、まるで太陽かのように一日中私の体を照らしているが、ビタミンEは日光ほど確実に生成はされないだろう。
暇だ。 果てしなく暇だ。 仕事が無くなった。
俗に言うフリーランスだが、若輩者であることと、緊急事態の出る日までは仕事があったので補償は一切下りない。残念無念。
私は楽観的であるので、まあ来月解除されればバリバリ働いてやるぞという気力だけを胸に今ベッドの上に転がっている。
部屋の掃除も終わったし断捨離も終わったしいつ再開してもいいように仕事の準備も万端だし最近言語の勉強も再開した。
でも暇だ。 果てしなく暇だ。
いや、多分これは暇と言うのではなく心が満たされていないだけなのだろうなと思ったりもする。
1日というものは、料理と勉強とくだらない動画をケラケラ見ているうちにあっという間に終わっているし、達成感が何もないのだ。
特に何もときめかないのだ。
そもそも元来飽き性であるから故のフリーランスだったのに家で毎日同じことができるはずがないのだ。
このままでは腐ってしまう。かといって新しいことを2日と続けられない性格でもあるために難儀していた。
飽きて食べるのを忘れていた腐ったみかんを捨てるか捨てないか悩んだ果てに、いやでも流石にこれは捨てるか。と決めた時、ふと思いつく。
毎日違うことをしてみよう。
お察しの通り今日はnoteを書く日である。お題は特にない。今思うことを思ったままに指を動かして打ち込んでいるだけである。
明日は7年前に2日ほど書いたきり忘れていたベタな黒歴史である小説の続きでも書こうかと思う。成人したあとだからこそ書ける黒歴史もあるだろう。
明後日はヨガをYouTubeで何個かしてみよう。多分五分で飽きるだろうけれど、身体が腐りに腐っているので動かないと朽ち果てそうだから。
こうやって毎日違うことでもしていればいつかは自粛が終わるだろう。その日まで私は自分を腐らせないために新しいことを考え続けるのだ。
数日後だか数ヶ月後だか数年後だかに、私はまたnoteを書くだろう。今度は何を書こうか。
何でもいいのかもしれない。その時思いついたままに。どうせ時間はまだあるのだし、のんびり生きたいものである。腐らずに。