高校生や大学生でも農業バイトはできる?基本や実際の求人例を説明!
近年、若い世代の移住・就農希望者が増えており、ひそかに農業ブームが来ているんです!
「地味でダサい」と言われる時代はもう終わりがけ、Instagramでも20代農家として活躍している人がたくさんいます!
今少しでも興味を持ってくれている高校生と大学生が、「試しにやってみようかな」とポジティブな気持ちで踏み出せるように!
今回は、農業バイトの基本から実際の求人例、メリット&デメリットなどを紹介します!
農業バイトの仕事内容は大きく6種類!
ここでは農業バイトに応募する際、「絞り込み機能」で困らないための説明をします!
なお物流や加工、酪農などは除き、作物を育てる仕事のみに絞っています。
露地野菜(畑作)
畑作は麦類や雑穀、豆類、芋類などを育てており、季節に応じて日の出ている時間帯で作業をするのが特徴です。
露地野菜は野外の畑で育った作物を指し、白菜やレタス、大根など寒暖差に強くて霜の影響を受けにくい作物が多いです。
いずれも台風や野生動物の災害を直に受けてしまいますが、日光など自然の恵みを存分に吸収できます!
施設野菜
ビニールハウスや温室で育った作物を指し、トマトやナス、イチゴ、スイカなどが適しています。
天候や気候に左右されにくく通年栽培を行えて、害虫や野生動物の被害も比較的少ないのが大きなメリットです!
ただし、他の栽培方法よりも費用がかかり、ハウスを組み立てる際には人数も必要です。
稲作
稲作には畑で作る方法と、田んぼで作る「水田」の2種類があります。
他の作物(例外あり)とは違い、稲作は1年に1度しか収穫がありません。
そのため農家さんたちは、露地野菜や果樹をしながら余った土地で稲作をしているところが多いです!
果樹
木に実る果物を指し、リンゴやナシ、ミカンなどを育てています。
大きな特徴は、木を植えてから3~5年は何も収穫がなく、ひたすら樹木の手入れを行います。
農業バイトでは、成長中の果実を守る袋掛けや収穫、選果がメインです!
花(観葉)
花や観葉を育てることを、まとめて「花き(かき)」と言います。
一般家庭やホテル、飲食店などに出荷しており、キクやバラ、ラン、ツヅジ、チューリップなど豊富な種類を育てています。
野菜や果樹と同じで、花にも球根や切り花、鉢物などかなり種類があるため、将来お花屋さんなど植物関連の職業を目指す人にもおすすめです!
観光農園
育てた作物を収穫体験や展示形式にして、お客さんに楽しんでもらうことを目的としています。(いちご狩りやバラ園など)
そのため、農業バイトと言っても接客業が含まれ、農業と接客を掛け持ちしているような感覚になりやすいです。
しかし、都会のように「マニュアルをしっかり守って、お客様は神様」といったことはなく、顔見知りや地元民の人がメインで温かい人柄なので、全員親戚くらいの感覚で話せます!
実際に行ってきた!農業バイトの求人例を本音で3つ紹介!
では、実際に私が行ってきた農家さんの求人例を一部紹介します!
四角い枠内が、求人に記載されていた内容です。
掲載内容と現実の違いも本音で話すので、ぜひ参考にしてみてください!
白菜農家さん
収穫は白菜農家というだけあり、白菜8割とレタス1~2割です。
箱詰めはご主人とお母さんが先頭で刈り取った作物を、後ろから段ボールに詰めていくスタイルだったので、同時進行で残業もありません!
また、1度だけ地域のお祭りにスタッフとして参加し、いかにここの農家さんが愛されているのかを実感できて幸せのおすそ分けをしてもらいました!
ただ1つ、求人の記載と面談で伝えられていたので嫌悪感はありませんが、想像以上に仕事が入らない時期があり、収入が数万円未満となることがありました。
梨農家さん
実は、自ら応募したわけではなく「白菜農家さんと掛け持ちできる農家さん」として紹介してもらったんです。
そのため初出勤時に、やっと仕事内容や時給を伺うなどグダグダでした笑
それでも当日急に仕事を入れてもらえたり、半日から全日に変更してもらうなどすごく働きやすい環境を作ってくれました!
仕事内容は袋掛けと収穫を聞いていましたが、農繁期にはJAが雇用主となって一緒に選果も行います。
収穫が終了しても、白菜農家さんの仕事がないと聞くと「雑用でごめんだけど」と言って木の剪定や落ちてしまった実拾いをさせてくれました!
無農薬栽培(少量多品目)の農家さん
オンライン面談で雇用期間を相談し、4月~6月でお世話になりました!
勤務時間はオンライン面談時に「基本6時~12時、カフェなどの接客業の場合はそれに合わせて変更する」と口頭で伺いました。
しかし、実際に農業バイトが始まると「6時30分~8時30分、14時30分~18時30分」が1日の流れなどかなり内容は違います。
とはいえ、光熱費含む家賃無料や突然お隣さんからウサギを譲っていただいても許可してくれたり、出勤日が減る前に近くの農家さんと兼業する話を持ってきてくれたりと待遇の良さは目立ちました!
『高校生・大学生向け』農業バイトのメリット&デメリット5選
学生時代から農業バイトをするメリットとデメリットを見ていきましょう!
『高校生・大学生向け』農業バイトをするメリット3選
進学や就職活動の際にアピールできる
農業学校などを除き、「農業」という分野は挑戦したがる人が少ないため、しっかり志望動機や感じたことや学んだことを話せれば、周りと差別化できます!
また1年生のように進路に急がない人でも、農業バイトをきっかけに興味を持ち、将来の選択肢も増やせるんです!
学校のアルバイト紹介制度を活用できる
農業に関わる学校が主ですが、「アルバイト紹介制度」を活用できます!
繋がりのある農家さんや農業関連企業を紹介してもらえて、学校と企業の両方に意欲をアピールできる、まさに一石二鳥です!
学校や普通のアルバイトにはない出会いがある
農業を学びに来る人には、踏み出したからこその考え方や経歴、所有資格など個性豊かな出会いがたくさんあります!
中には海外から学びに来る人もおり、国際交流もできちゃうんです!
『高校生・大学生向け』農業バイトをするデメリット2選
収入が不安定のため貯金はあったほうが良い
農業は自然を相手にしている仕事のため、いくら人間が「頑張れる」と言っても、そう都合よく育ってはくれません。
そのため、仕事が突然無くなる日や週が出てしまい、収入が半分近く減る可能性があります。
1ヵ月以内はそこまで影響がないかもしれませんが、2ヵ月以上滞在できる人は固定費プラス2週間分の食費程度は貯金をすることをおすすめします!
地域や人によってプライベートなことまで踏み込まれる
これは本当に行ってみないと分からないのですが、普段の生活から家族構成、恋人の有無、将来像などかなりプライベートなことまで踏み込まれる場合があります。
私は社会人として農業バイトに行き、恋人がいないとわかると「選り好みなんてしちゃだめよ」と農家さんを除く地域のおばちゃんたちにやや強制的にお見合いを組まれかけました。笑
押しに弱い人やパーソナルスペースを大事にしたい人は、注意が必要です。
高校生と大学生はどこで農業バイトを探してるの?
高校生や大学生は、どこで農業バイトを探しているのでしょうか。
今回は、安全に踏み出せる方法に絞って紹介します!
学校のアルバイト紹介制度を活用
大学がメインになってしまいますが、アルバイト紹介制度を活用できる学校があります。
例として、東京農業大学は学校独自のパイプを活用し、農業バイトや研究関連の農家さん、酒蔵などを紹介してもらえるそうです!
きつい言い方の人や相性の問題はあると思いますが、基本的に学校側から紹介される求人なので、極端なブラック企業や法律を犯している企業はありません!
自分の学校がどれほどのパイプを持っているのかを把握するチャンスでもあります!
各地域のJAサイト
グーグルなどで「〇〇県(市) JA 農業バイト」と調べると、市町村にあるJAサイトが出てきます。
農業バイト専門アプリやサイトには載っていない地元求人もあり、電話や現地案内で親身に対応してくれる場合が多いので、人間関係の不安がある人にはおすすめです!
また、どこまで干渉してくるのか、感覚のルーズ度合いなど地域柄も一気に確認できます!
農業バイト専門の求人サイト&アプリ
「あぐりナビ」や「農家のおしごとナビ」など、農業バイト専門の求人サイトもおすすめです!
特に「あぐりナビ」は畑仕事のような農業以外にも、法人農家さんの事務やマーケティング、酪農、配送など「農」に関連する仕事が豊富です!
一括りに「畑仕事はちょっと......」と思う前に、是非1度覗いてみてください!
まとめ:農業バイトは高校生や大学生もできる!楽しくおいしく将来の選択肢を増やそう!
農業バイトは、基本年齢制限がないため、高校生からシニア世代まで幅広く挑戦できます!
住み込みとなると、高校生(16歳以上)と記載されている場合もありますが、直接オンラインや電話で面談してみると、案外できちゃう場合も多いです笑
当然法律的なこともありますが、農家さんからすると若いからこそいい加減な作業やバックレてしまうのではと思ってしまうものです。
若さをデメリットとせず、若いからこその感受性や体力、活気をどんどん使っていきましょう!