
金価格2,700ドル突破。背景にある3つの理由を深掘りして考えていきます。
皆さんこんにちは。Fire Labです。
Fire Labでは皆さんとFireを目指すために必要な記事を書いていきます。
私は投資コンサルタントとして読者の方の資産形成のお役に立てるような記事を書いて行きます。
経済学や金融理論、投資理論、マーケティングなど裏付けのある理論を書いていきます。
私の記事は経済指標や市場のデータ分析と予想が中心で用語解説も交えながら進めてるので初めて投資する人でも直ぐに理解出来て分析や予想は参考になると思います。
個人投資家が普段は見ない或いは見たことがないデータが大量にあり経済や景気、株式市場、債券市場、ドル/円、金利、コモディティなど誰でも詳しくなると思います。
この記事では、金価格がこれから
さらに上昇するのか?
それとも
下落に転じるのか?
深掘りして考えていきます。
金価格とドル供給量の関係

1枚目のグラフは、金価格(ドル/トロイオンス)と米国のマネーサプライ(M1)の推移を示しています。
このデータから、ドル供給量(M1)と金価格は長期的に密接な相関があることがわかります。
特に2008年のリーマンショック以降、金融緩和が進む中でドル供給量が急増し、それに伴い金価格も大きく上昇しています。
2020年のパンデミック以降、M1が急激に増加し、金価格も約2,000ドル付近まで高騰しました。その後、M1の伸びは一旦収まりつつありますが、依然として高水準にあります。
このグラフを見て分かる通り、ドルの供給量と金価格は比例関係にあります。それを元に金価格の適正価格を考えると10,000ドル/トロイオンスまで価格が上昇してもおかしくないと言えます。
このため、今後もインフレやドル価値の減少に対するヘッジとして金の需要が続くと考えられます。
中央銀行の動向

2枚目のグラフを見ると、2024年の各国中央銀行による金の購入・売却状況が示されています。
特に注目すべきは、トルコ、中国、インドといった国々が大量に金を購入している点です。これらの国々は、自国通貨の価値を守るため、またはドルへの依存を減らす目的で金を積極的に備蓄していると考えられます。
一方で、ウズベキスタンやタイなど、一部の国は金を売却していますが、売却量は購入量に比べて限定的です。
この傾向から、各国は今後も金を戦略的に備蓄し続ける可能性が高く、需給バランスの観点からも金価格を下支えする要因となるでしょう。
金価格のテクニカル分析

3枚目のグラフは金価格(米ドル/トロイオンス)の4時間足チャートで、現在2,700ドル付近で推移している様子が見て取れます。
重要なポイントは以下の通りです。
• 短期トレンド:価格は移動平均線(EMA20、50、100)を上抜け、強い上昇トレンドにあります。
• レジスタンス:現在、約2,715ドルのラインで上値を抑えられていますが、これを突破すればさらに上昇余地があると考えられます。
• サポート:下値は2,600ドル付近でしっかりとサポートされています。
短期的には調整が入る可能性もありますが、全体のトレンドは強気基調です。
今後の金価格の予測
ドル供給量に基づく分析
現在のM1と金価格の相関を考慮すると、M1の増加が継続すれば金価格はさらに上昇する可能性があります。例えば、M1が再び急増するような経済政策が取られた場合、金価格は3,000ドル以上に達するシナリオも現実的です。地政学的リスクと中央銀行の需要
中国やトルコなど新興国による金購入の増加は、地政学的リスクが高まるほど進むでしょう。これにより、金の需要は引き続き底堅いものとなり、価格を押し上げる要因となります。長期的なリスク分散需要
インフレヘッジやドル価値下落への備えとして、機関投資家や個人投資家からの金需要も増加する見通しです。
まとめ
金価格は、ドル供給量の増加や各国中央銀行の金備蓄、地政学的リスクなどにより、今後も堅調に推移する可能性が高いです。
短期的な調整を挟みながらも、2024年末までには2,800〜3,000ドルの水準に到達する可能性があると考えます。
投資家は、長期保有を前提に金をポートフォリオに組み込む戦略を検討すると良いでしょう。
今回の記事はいかがだったでしょうか?
私の記事を読むことで、投資の知識を少しずつ深め、将来的に堅実な資産運用ができる力を養っていきましょう。
繰り返し読むことで理解が深まるので隙間時間でリピートするのがお勧めです。
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