ソーイングワークショップ
11月に行われる【みんなでファッションショー2022】は
障害がある人たちが 古着を利用して自らが着たい服を
デザインして作る、ランウェイを歩くファッションショーです。
6月には デザインワークが行われ ↓
それを実際にカタチにしていくソーイングワークを行いました。
車椅子がミシンの下に入らず ミシンボタンに手が届かない
視覚障害の人はボタンの位置がわからない
手がうまく使えない 言ってることが聞こえない
などみんな様々な不都合を抱えていますが、挑戦する意欲は
それをも乗り越え、しかも楽しさすら感じてくれたようでした。
自分の持つフィジカルの機能を 最大限の工夫とアイディアで
フル活用していく姿は いつ見ても感動 勇気と自信を与えてくれます。
またサポーターや手話通訳さんの方も 久しぶりに触ったミシンに興奮
立体的に人に布を当ててデザインする新鮮さも感じてもらえたかと思います。中には自分も一緒にランウェイに立つために2着製作してくれる人も!!(ありがとうーー)
この ファッションショーに向けたワークショップはデザインワーク、ソーイングワーク 2回の構成で、基本的に同じペア
同じ人たちが 2回集えるように考えました。
初対面から、「あー久しぶり」という2回目、そして本番。
回数ごとに SNSで繋がり増え そこでのイベントが生まれたり
美術鑑賞の企画が持ち上がったり 信頼や親密さが深まるような気がして
そこにも この企画の開催の意味を感じられます
意味といえば もうひとつ
みんなでアートのコンセプトは 【障がいがあっても 認知症でも 高齢でも 子どもでも 大人でも 自然に混ざり合い一緒に楽しむ、 当たり前の風景が逗子にあります】
逗子文化プラザギャラリーは ギャラリーでありながら、通路に面した開放的なスペース。
そこを利用したワークショップは、入口からイベントホールへ行く通りすがり人たちの目に自然に入ることになります。ここを障害がある人たちと利用することで自然に混ざり合う時間ができないかと考えました。
ギャラリーの向かい側に設置した【みんなでアートパネル】は、
リメイクで出る 古着の端切れを小さくカットして モザイクアートを作ります。題材は 【ムンクの叫び】
今日は ホールでのイベントが二つ重なり、子供からお年寄りまで
たくさんの人が、ワークショップを見ながら 布貼りアートに参加してくださいました。
特に高齢の女性の方々は どの家にもあったミシン 家で服を縫うことが普通だった時代を 思い起こすようで、長く立ち止まりおしゃべりをしていく姿もありました。
この日は前日に 元首相が銃弾に倒れるという前代未聞で衝撃的な事件がありました。多くの人の心がザワザワと 言いようもない不安と悲しみ
力の抜ける様を感じかもしれません。
その不安感をいち早く察知して 語りかけてくれたのも障害のある方の投稿でした。
誰もが誰かに支えられていることを実感しました。
そして誰もが ファッションで自分を覆ってあげるくらい自分を大切にしてあげることができていたら。
みんなでファッションショー リデザインワークショップは、新しいゲストを迎え さらに続きます。