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目指したいゴール地点

約20年間、私は目的の設定を間違えました。
しかしこの1年、様々な出会いやきっかけがあり、幸運にも21歳で気づかせてもらいました。どう生きたいのか、どうありたいのか、自分のゴール地点をしっかり考えることを。

そこで今回は、目的に関する2つのお話をしたいと思います。

私がある企業説明会に参加したとき聞いた例え話です。(省略しています)

“道端でレンガを積んでいる人たちに対して質問しました。
「皆さんは何をしているんですか?」
A:レンガを積んでいます。
B:立派な家を建てるために、レンガを積んでいます。”

Aさんは作業内容を答え、Bさんは目的を述べた上で作業内容を答えています。作業内容は同じであり、2人とも家を建てているのでしょう。しかし、私であればBさんの建てた家に住みたいです。

たった一つの質問ですが、単純に作業をしている人なのか、目的を意識しながら作業をしている人なのか分かり、まだ家はほとんど完成していないのにBさんの家に住みたいと思ってしまうのです。

人は目的があるから、創意工夫ができます。その積み重ねで成果も変わります。ゆえに、Bさんのような人や企業に興味を持ち、関わりたいと心動かされるのでしょう。

この話を聞くと、目的を持つことやそれを意識することは大切なのだと改めて思います。
しかし、目的の設定を間違えてしまうと、思っていた結果にならないこともあるのです。


ここでもう一つのお話です。

約1年前までの私は、真面目であることを目的としてただ生きてきました。

しかしこの目的があるゆえに、失ったものが多くあり、苦しみ、つまらない日々を送ってしまったと後悔しています。まず私にとって真面目な人=ルールを守る人です。ルールが絶対であるため、そのルールができた背景や存在意義など考えたことがありませんでした。

しかし、あるとき言われました。

「真面目なのはいいことだし、大切だよ。でも真面目に生きることが目的であってはならない。あくまで何かを達成するための手段として使わないと。でないと、人生つまらないよ。」と。

これを聞いたとき、肩の荷が下りたような(責任を負っていたわけでもないのに)、何かから解放された気がしました。今でも真面目に、当たり前ですがルールを守りながら生きています。しかし、1年前とあまり変わらない日々であるのに、目的や考え方が変わっただけでその日々が楽しいのです。


ショクバカフェには、顧客一人一人を心から大切にし、笑顔溢れる“ショクバ”とすることという経営理念があります。

顧客一人一人を大切にするにはどのようなサービスができるだろうか、笑顔溢れる“ショクバ”にするにはキャストはどうあるべきなのか、など接客業に携わる者としては日々意識すべきことでしょう。ただ少し前までの私は、ルールやマニュアルにただ従うだけの人、作業をこなすだけの一つ目のお話のAさんと同じだったのです。

まだまだ想像力は乏しく、気遣いや創意工夫ができているとは言えません。しかし、そうありたいという目的をもつことで自分が少しずつ変わっているような気がします。今後も笑顔溢れる“ショクバ”とするために、顧客一人一人への接客だったり、キャストに対する声かけだったり、もっと意識していきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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