2人の親友の話。〜海外旅行の失敗談を添えて〜
いきなり親友の数をカミングアウト。
タイトルの通り、わたしには親友が2人います。
親友のようにいろいろ話せる人たちとして、青年海外協力隊員の人がいますが、そこは友達とか親友ってより、仲間だと思ってます。
麦わらの一味、みたいなね。
さて、この2人は大学時代からの友人で、名前をMちゃんとSちゃんといいます。
Sちゃんとは東京で暮らしていたときに2年間、ルームシェアをしていました。
Mちゃんは実家が私たちの家に近かったので、よく遊びに来ていました。
ある日仕事帰りに、家に帰ったらMちゃんとSちゃんが宅飲みしてて飲みすぎてリビングに倒れてたことがあります。
そんな関係です。
Mちゃんとスペイン旅
大学時代に初めて海外旅行に行きました。
スペイン語を第二外国語でとっていたので、Mちゃんと2人でスペインに行きました。
わたしは日本で平和ボケしてたので、海外がどんなところか分かっていませんでした。
地下鉄に乗ったらスリにあってしまったのです。
電車が駅に停車中に、若いグループに周りを取り囲まれ、あれよあれよという間に財布が抜き取られ、集団が電車から降り、電車が出発のためにドアを閉めるときに、現金を抜かれた財布がドアから投げ入れられました。
ショックすぎました。
そのときMちゃんも取り囲まれたんですが、必死に逃げたので、逃げ遅れたわたしが被害者になりました。
わたしはけっこう沈んでたのですが、まあ首から別にしておいたお金を下げてたのでそっちのお金は守れたし、今考えると良い勉強になったという感じです。
Mちゃんは、沈んでるわたしに対して、お茶の一杯をおごるでもなく、その日のスケジュール変更することもなく、そのまま観光しました。
そのとき、こんなに態度取られるなんて、一緒に行った相手間違えたわって正直思いました。
でも、もうこの話も10年以上前の話。
今思い返すと、Mちゃんがそういう子で良かったと思います。
わたしのために、せっかくの旅行の1日が台無しになって、ただ慰められる思い出になるよりは、そのくらいドライの方が良い。
だって、一緒に旅行に行く人間違えたって思ってたのに、それからも10年以上仲が良いんだから、これは、そういうことでしょう。
スペインの思い出話はスリの話もあるけど、ピカソの絵を見に行ったこと、パエリヤを食べたこと、いっぱいあります。
ちなみにMちゃんはシーフードが嫌いなので、パエリヤを頼む時は、わたしが上の具の部分を食べて、Mちゃんは下のサフランライスを食べてました。
Sちゃんとモンゴル旅
スペイン旅行から2年後、Sちゃんとモンゴルに旅行に行きました。
ちょうど旧正月の時期(安かった)に行ったのですが、その時期のモンゴルはマイナス20度なることも!
空港でたら、冷たい空気が肺に入ってきてむせました。
モンゴル語も英語も出来なかった私たちは、モンゴル人のガイドさんについてもらうことにしました。
その人は日本語を勉強してる大学生でした。
モンゴルではお正月に、親戚の家をまわる風習があるそうです。
わたしたちはノープランの旅だったので、ガイドさんの親戚まわりについていくことにしました。
モンゴルは寒いので、ウォッカを飲みます。
親戚まわりしていると、歓迎の意でウォッカをショットで3杯飲むのが決まりです。
何件かまわって、さらに夜はご飯を食べるときにもウォッカを飲みました。
ウォッカって後から効くんですね。
その日、(その時までの)人生で1番お酒に酔いました。
電柱に吐く人って信じらんないって思ってたけど、自分もそうなる日が来るなんて...。
滞在先のホームステイのおうちに帰ってから、わたしは死んだように眠りました。
Sちゃんは、わたしが死んだかと思って夜中に何度も呼吸を確認してくれたそうです。翌日は二日酔いのわたしのために、日本語も英語も通じないガイドさんの友人と一緒に薬を買いに行ってくれました。
朝鮮人参のエキスが入ったドリンク、ありがとうね。
次の日の帰国便の飛行機で、知らない日本人から外国で酒を飲むときは気をつけなさいよって怒られました。
わたしを怒ったその人は、モンゴル人の彼女に会いに月1でモンゴルに行く男性でした。ちょっとお金のにおいを感じる関係だったなぁ。
外国旅行に行くときは、スリに気を付けて、お酒を飲みすぎないようにしてくださいね。
この二人とは、毎年一回どこかに旅行に行っています。
そのたびにわたしとMちゃんは不穏な空気を醸し出し、Sちゃんが間に挟まれて困ってます。
直近の四国旅行では、朝急いでるときに、八百屋に寄ったらMちゃんが怒って朝ごはんの間、口をきいてくれませんでした。
だって、見たことない柑橘類があったら、寄りたいじゃない!
わたしはSちゃんの、だれも否定しないで肯定的に話を聞いてくれるところが好きです。
Mちゃんとわたしは似ていることがあるので、自分の非に気づくことができます。
わたしが環境(未来)のために、まず「牛肉をやめる」ことを伝えたときに、Mちゃんは理由もきかずに「わかった」って言ってくれました。
Sちゃんは「なんで?」って聞いて、環境問題について調べてくれました。
二人とも、わたしのことは否定はせず、自分のペースでごはんを食べています。
そういう関係って大切だなぁって、たまに思い出してうれしくなっちゃうので、今日はそんなことを書いてみました。