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あるキラキラアイドルの話
尾崎匠海の個人公演は最初から最後まで隙がなく、
あまりにも"完璧"だった。
「自分のことをもっと知ってもらう」
を主旨とした今回の公演。
「キラキラアイドル」としての尾崎匠海と「等身大」の尾崎匠海を表現し、今まで秘めていた奥底の感情をさらけだし、その明暗で「キラキラアイドル」としての輝度がより増した、そんな1時間だった。
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noteを開いて頂きありがとうございます。
普段は迅MINIの私ですが、このたび尾崎のソロコン配信を見てえらく感動したため、ツイートに収まりきらない!と思いnoteを書いている次第です。
普段呼んでいる「尾崎」という呼び方で書いているので、苦手な方はUターンするか、苦しみながら読んで貰えると幸いです🙇♀️
ザ・アイドル✨と言わんばかりのオールホワイトの王子様衣装で登場し、まさにライブの始まりにピッタリな疾走感のあるオリジナル曲を初披露。今から始まるアイドル・尾崎匠海の世界を知らせるような幕開けだった。「そのままついてきて?行こう」という煽りも、完璧なほどにキラキラアイドルだった。
VCRでは「アイドルのベールを脱いだ素の尾崎匠海」を示唆し、カフェ風にしつらえられた舞台上に現れたのは先程のザ・アイドル✨️な衣装から一転、シンプルな白シャツ・エプロン姿で、リラックスした様子の尾崎匠海。
「ステージの上でコーヒー飲んでやろうかな✨」と、トークしながらコーヒーブレイクを挟むお茶目さも見せた。
そんな尾崎の作り出すほわほわとした空気の中、事前投票で募っていた「匠海に歌ってほしい歌ランキング」を発表。それぞれの曲との思い出を語りつつ、最後には投票で1位だった「幾億光年」を歌唱した。
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カバー曲を歌い終え、「こんなに1人でたくさん話せる機会なんて滅多にないから」と、MINIに宛てて書いた手紙を読み始めた。
私が震えたのはここからだった。
今まで尾崎がファンに見せないようにしてきた姿を自ら見せてくれた瞬間だった。
尾崎はずっと、ファンが見える場所で絶対に弱音やネガティブな言葉を吐かなかったし、絶対に泣かなかった。嬉し涙ですら、ファンには見られてはいけないと思っているように見えた。
そんな尾崎がファンの前で感情を剥き出しに涙を流しながら手紙を読んでいる姿は衝撃的で、なんだか見てはいけないものを見ているような気持ちになった。
ごまかすように咳払いをしたり、涙を隠すように客席に背を向けたりする姿は、まだ涙を見せることを躊躇っているようにも見えた。
どんな涙であれ、ファンに涙を見られるということは尾崎の中にある「キラキラアイドル」像に反しているのかもしれない。でも、「この姿も見せよう!見せなきゃ!」という覚悟を感じて、その覚悟と誠意を受け止めたいと思った。すべてをさらけ出してくれてありがとう。
「みんなには幸せでいて欲しい」とあまりにも真っ直ぐな言葉をくれる尾崎は本当に光のような人だ。
最後の曲、「幻想」。
「ひとりじゃないからみんな。いつだって、俺がいるから。この曲もあるから。」
「これを聞いて希望の光はあるんだよって思って欲しい。」
という想いで作ってくれた曲。
この曲を制作するにあたって、自分の等身大の部分を出さなきゃいけなくて、過去に絶望を感じたときに歌に支えられたことを話してくれた。
歌の力と、好きなものの存在意義を理解している尾崎だからこその
「みなさん、俺を支えにしていいですよ」
という言葉は重いもので、宝物になった。
「あなたにどんなことがあっても 僕は君の味方だから ずっと一緒にいよう」という一節は、尾崎なりの最大限の「愛してる」なのかもしれない。
今回グループの枠組みから離れ、尾崎1人だけで進んでいく空間で初めて気づいたことがある。
尾崎は、その場の空気の重さを司るのがすごく上手だということ。
くだけたモードから真剣モードに、そしてその反対も。
声色や表情ひとつでガラッと空気を変えられる人。
それって尾崎自身がものすごくそういうことに敏感で、繊細だからできることなんだと思い、尾崎の優しさと器用さを感じる場面だった。
本当に、尾崎匠海というアイドルはすごい。
普段グループでいる時はいじられキャラな尾崎。この時間は誰も尾崎を止められないから、尾崎の持つあざとさを最大限に活かしていて無敵だった...。
INIのキラキラアイドル・尾崎匠海としての覚悟を目の当たりにして、すごく重みを感じた公演だった。
私がもしあの場にいたら、座席から3日くらい立てなくなっていたと思う。(早く帰ってください)
影がある場所には必ず光があるように。
今までファンに見せなかった尾崎の奥底の部分を知って、尾崎のことが今まで以上にキラキラアイドルに見えるようになった。