アクティブディーラーシップ 人見隆一郎|人生を変える何かを成し遂げたい!複業で未来を変える【職業図鑑No.007】
大手企業が次々と副業を解禁する昨今。昔から言われ続けてきた「大手企業=安泰」の構図は、もろくも崩れ去りました。しかし、いざ副業を始めても、孤独な思いをしている人も少なくありません。
そんな中で、仲間を集めて新たなビジネスを展開しようとする人がいるのも事実です。今回のインタビューは、人生を変える何かを複業でなし得たいと語る人見 隆一郎さん!
新たなビジネス手法「アクティブディーラーシップ」で何ができるのか、そして人見さん自身が叶えたい夢は何なのかを伺いました。
いくつも試した末に出会った
―― 人見さんは普段、どんなお仕事をされているんでしょう?
私はですね、平日は大手メーカーに勤めています。30年間営業をしてきました。最近品質チェック部門に配置換えされまして…。まあ、本業はそんなところですね(笑)
―― その傍らで、ベネシード社と代理店契約を結ばれていると?
そうです!同じ形態でビジネス展開している会社がないので、説明が難しいのですが、しいて言うと「仕事を作る仕事」「仲間を作る仕事」です。
私は代理店として、個人事業主や企業に対して新規事業のご提案しています。
―― 詳しくお伺いしてもいいですか?
「アクディブディーラーシップ」(以下 ADS)と言いまして……ん~~……(悩) じゃあまず資本主義のお金の増やし方の話からしますね。
資本主義においてお金を増やす方法って3つしかなくてですね、それが「自力」「他力」「物力」です。
「自力」は世間一般の仕事で収入を得るイメージ。自分が働いてお金を増やす方法です。「他力」は自分以外の誰かに協力してもらってお金を増やすものです。最後の「物力」は投資をイメージしてもらえばわかりやすいかもしれません。お金やモノがお金を増やすことです。
で、ベネシードのADSは「自力」と「他力」のバランスを考えてみんなで豊かになろうというビジネスモデルになります。
仕組み自体はMLM(マルチレベルマーケティング)と言って、ネットワークビジネスでも使われていますが、ADSは契約できる相手が個人事業主と法人だけ。さらに審査があるので、誰でも簡単に代理店になれるわけではありません。
―― めちゃくちゃ偏見なのですが、ネットワークビジネスと聞くといい印象がなくて…
まぁ、そうなりますよね。いまだに「ネズミ講」って言われたりします(笑)
でもこれは会社の問題というより、参加している人の中に「きちんと理解している(説明できる)人がいない」ことが大きいんだと思うんです。そして法律を守らない人がいるので会社が叩かれるっていう図ですね。
実際、ベネシード社がサッカーチームのスポンサーになると決まる前もめちゃくちゃ精査されたみたいでして…ネットの評判の関係でね(笑) 結果的にスポンサーになれましたが、怪しまれるのは不思議なことじゃないです。
ただビジネスモデルとしてはMBA(経営学修士)の授業でも取り上げられるほど確立されたビジネス手法。怪しまれてしまうのも分かりますが、MLMの仕組み自体は悪いことではないですよ(笑)
―― そんな中で、なぜベネシードと代理店契約を結ばれたんでしょう?
もともと独立志向があったのと、社会貢献をしたいと思っていました。ただ、そのためにいくつかのネットワークビジネスをしてきましたがどうも上手くいかないし共感できない部分があったんです。
自分には商才がないんじゃないかと思ったこともありました。30年も営業やったくせに(笑)
そんな中でベネシードのADSと出会いまして、これなら頑張れるんじゃないかと思ったのが大きいですね。実際、私もこんなに頑張れるとは思ってませんでした(笑)
ボランティアで知った「ご飯が食べられない子ども」
―― 人見さんはなぜ副業をしようと考えたんでしょう?
独立志向もあったんですが、一番はお金が欲しかったんです。
これだけ聞くと「なんかなぁ」と思う人もいるかもしれませんが、私は子ども食堂をやりたくてこの仕事をはじめました。
―― 子ども食堂ですか?
新型コロナウイルスが流行するまで、娘が通っていた小学校で「青少年育成ボランティア」として活動していました。もうそろそろ復活すると思いますが、かれこれ2年はできてないですね…。
で、そのボランティアを通して初めて、経済的理由でご飯が食べられない子どもがたくさんいることを知ったんです。同時に子ども食堂のことも調べたんですが…。
―― …ですが?
私の住んでいる地域には子ども食堂がないことがわかりました。「それなら自分で開業しよう」と思って、子ども食堂をされている方にお話を伺いにもいきました。
しかし、やはり最初に資金難といいますか、お金の問題を抱えているところが多いと聞いてあきらめかけたんです。NPO法人を作るにしても最初の何年かは自費で実績を作ることが必要みたいで…。
本業では転勤族だったこともあって人脈がありませんでしたし、当然お金もなくて、とてもじゃないですけど実現不可能だったんです。
―― そこに代理店のお話が来た、と。
まあ、もっというと子ども食堂がゴールではなく、子どもにご飯を食べさせてあげられない親をなくすのが夢です。
ベネシードは社会貢献事業にも力を入れていまして、強力なチームをビジネスを介して作ることができます。ただ商品を売ってほしいだけではなく、共感した仲間を集められること。それは社会を変えるためにも必要な「数」につながります。
私はここに共感して、代理店契約を結びました。だから私利私欲のためというより、社会を変えるために始めたんです。
それまでは社会を変えるなら政治家にならないとできないと思っていました。「そこまではできないなぁ」と思っていたので、本当にありがたい出会いです。
人の喜び・笑顔のために残りの時間を使いたい
―― 先ほど堂々と「お金が欲しい」とおっしゃっていましたが、なかなか聞けない一言ですね。
日本人はどこかで「お金儲けは悪いこと」と思っている節があるからでしょう。私が子どものころの話で言えば、休みの日に百貨店にあるレストランでご飯を食べた。テーブルに置かれたお会計を見ようとしたら、親が「子どもは気にしなくていい」と言って見せない。子どもがお金に触れる機会を少なくしてしまっているんです。
そんな経験がつもりにつもった結果、お金の話=タブーだという認識が出来上がってしまうと思うんですよね。日本人の多くの人がそうだと思います。
―― 触れる機会を大人が奪っているんですね。
お小遣いの使い方もそうだと思います。日本では1,000円渡して「これで好きなもの買っておいで」となりますよね? でも欧米だと「これを使ってお金を増やせ」に変わります。
つまりお金を増やすことを良しとしない文化があるんじゃないかと…。その結果、海外が日本の土地や事業を買いたたくような事態が起きているのではないかと思います。
―― なるほど。その日本人のタブー的なことを口に出しても、人見さんは子ども食堂を実現したいんですね。
私は今まで生活するために仕事をしてきました。言い換えれば、仕事は生活を守る上での手段に他ならない存在です。いわゆる「ライスワーク」ですね。
しかし、今では違います。私の中では「しごと」は「志事」と書きます。掲げた志を達成することが、私の使命です。自分のビジネスを通じて、人に喜んでもらったり笑顔になってもらうことですよ。これが「ライフワーク」です。
「夢を叶える」と「人生を変える」の違い、お分かりですか?
―― いや、考えたこともなかったですね。
「夢を叶える」っていうのは、頭で想像できることが現実になることを言うそうです。一方の「人生を変える」は、想像もつかないような変化をすること。
私は、残りの人生の時間を使って多くの人を喜ばせたり笑顔にできたりする「人生を変える」可能性を持ったこの志事に、誇りを持っています!
編集後記
非常にパワフルで理路整然としており、世間の風評もものともせずにビジネスに邁進されている人見さん。世間一般に言われるビジネスの問題点も冷静に見たうえで、それでもこの仕事に賭けよう、賭けたいと思った熱量を強く感じました。
子ども食堂を実現したい目標から始めたという今回のお仕事は、副業ではなく複業と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか?
「残りの人生を使って…」とおっしゃっていた人見さんですが、その厚みあるお話は、編集部も学ぶことが多かったことは言うまでもありません。
人見さんのお仕事について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
▶ 株式会社ベネシード様 ホームページ
【取材&ライティング】
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