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中国のグループウェア飞书とは?
こんばんは、minminです。
最近、上海にあるIT企業と少し関わる機会があり、留学期間中に中国の労働環境や組織内コミュニケーションについて学ぶ良い経験になると思い、参加させていただいています。中国企業での就業経験がない私にとっては新鮮な体験ばかりで、日々楽しく過ごしています。
今回は、中国国内企業で広く利用されているグループウェア「飞书(Lark)」についてご紹介します。
日本と中国のグループウェア事情
私は日本のIT企業で働いた経験があり、国内で使われているグループウェアについてはそれなりに詳しい方です。市場調査の一環として、さまざまなグループウェアやコミュニケーションツールを試してきました。私の体感として、日本企業でのグループウェア利用状況は以下の通りです。
※あくまで個人の経験に基づくもので、最新の状況とは異なる場合があります。
【デスクワーク企業】
超大企業:自社開発システム、Notesなど
大企業:Microsoft 365(旧Office 365)
中小企業:Google Workspace + Slack / Chatwork / LINE WORKS / Talknote など
【ノンデスクワーク企業】
大企業・中堅企業:Microsoft 365 / Google Workspace + LINE WORKS
中小企業:LINE
こうして見ると、アメリカ発のクラウドサービスが圧倒的に多く利用されています。また、一部の大企業では自社開発システムを導入しているものの、多くの企業ではメール・文書管理用のグループウェアと、コミュニケーション用のチャットツールを併用しているのが一般的です。
中国企業で広く使われる「飞书(Lark)」とは?
一方、中国企業では**「飞书(Lark)」**というグループウェアが圧倒的に多く使われています。Larkは、文書管理、掲示板、チャットツールはもちろん、以下のような機能も備えています。
スケジュール管理
音声通話・ビデオ会議
ファイルの共同編集
勤怠管理
経費精算 など
「Office 365と似ているのでは?」と思うかもしれません。しかし、Larkはシステム管理の専門知識がなくても簡単に運用できるのが大きな特徴です。ITリテラシーがある程度あれば、権限管理やワークフローの構築もスムーズに行えます。
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Larkの国内外での展開
中国国内向け:飞书(Feishu)として展開
海外向け:Larkとして展開
機能面ではほぼ同じですが、プラットフォームやデータセンターが異なるようです(おそらくセキュリティ要件や規制の違いによるものだと思います)。
実際に使ってみた感想
初めてLarkを使ったとき、思わず「なんだこの便利なツールは!」と驚きました。
これまでGoogle WorkspaceやMicrosoft 365をメインで使用してきましたが、それらではチャットツールが別だったり、情報が分散してしまうことが多かったのです。
Larkは、すべての機能が一つのプラットフォーム内でシームレスに連携しているため、次のようなメリットを感じました。
ファイルの権限管理やチームでの共同編集が簡単
過去のやり取りやファイルを素早く検索できる
チャット、文書、タスク管理が一元化されている
このおかげで、ファイルや過去のメッセージを探す手間が半分以下に減った感覚です。
日本企業にもLarkはおすすめ!
日本では「アメリカのサービス=優れている」というイメージが根強く、中国発のサービスは敬遠されがちかもしれません。しかし、少なくともLarkに関しては上位互換」と感じるほどの完成度です。
グループウェアを探している企業やチームがあれば、ぜひ一度試してみてほしいと思います。無料プランでも多くの機能が使えますし、導入コストも抑えられます。
Lark、強くおすすめします!