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私のおばあちゃん
母方のおばあちゃんについて書いてみる。
私がまだ赤ん坊だった頃に、ガンで亡くなってしまったおばあちゃん。
顔も声も覚えていない。
でも、とても可愛がってくれていたことは何度も聞いているので、おばあちゃんのことが大好きだ。
(良いところしか聞いてないので、物凄く美化されてるのかもしれない笑)
「すごく可愛がっていたんだよ。ガンで手がパンパンに膨らんで抱っこできなくて。他の人に抱っこされてるのを見て悔しがってたのよ。」と何度も母に言われてきた。
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亡くなってからもどこかで見守ってくれてるのよと、こんな話も聞いた。
おばあちゃんが亡くなってから3年経った頃。
おばあちゃんが買ってくれていた七五三の着物に合う小物を探しに、母はデパートに行った。
すると、その着物と全く同じ柄の鞄と、着物に合う下駄と髪飾りなどがセットで安く売られていたらしい。
まるでおばあちゃんが「これを買いなさい」と言っているように感じたそう。鳥肌がブワッと立ったという。
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たくさん愛されてたのよと言われてきたから、学校入学・卒業時や成人したとき
もし今おばあちゃんに会えたらなんて言われるんだろうと想像するようになった。
おばあちゃんのお姉さんを、おばあちゃんのように思って、一緒にご飯に行ったこともある。
でもやっぱり、私のおばあちゃんではないという気持ちが湧いてきて、帰り道に少し泣いてしまった。(おばちゃん、ごめんなさい笑)
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でも天国のおばあちゃんに会えなくても、存在を身近に感じることのできる体験があった。
それは大学の卒業式。
おばあちゃんがヘアドネーションで美容室に預けていた遺髪がまだ残っていて
それを三つ編みにして私の頭に飾ってもらったのだ。
遺髪は、黒くて毛の太い私の髪質にそっくり。おばあちゃんのDNAを受け継いでるんだと、とても嬉しかった。
ヘアドネーションとはいえ遺髪と聞くと、怖いと感じる人もいるだろう。
ボロっと頭から落としてそのままにしたら、それを見つける人も怖いだろう。
遺髪を預かっていた美容室ではなく、別の美容室でつけてもらったけれど
怖がらずに大切に扱ってもらえて嬉しかった。
そしてちゃんと頑丈に留めてもらえた(大事)
卒業式におばあちゃんと一緒に出ている気分だった。喜んでくれていたと思う。
また大切な節目の時に、またおばあちゃんを喜ばせられたらなーと思っている。