海外からのコミッションを受けた話。
「こんにちは、Vtuberを作るためのコミッションを受け入れますか?」
フリーランスになって1年と8か月目、初めてのコミッションの相談がTwitterのDMからきました。海外から。
日本語だったので、最初は日本からかと思っていたのですが、調査したら(といってもTwitterのアカウントを見ただけ)まさかのアメリカ!英語圏!! 日本語でメッセージを書いてくれてる時点で「あ、いい人だ…」となりました。
ここからは、私の話なので参考になったりならなかったりします。
海外コミッションの流れ
海外向けコミッションを受けるのに必要なもの
ネットで調べて分かったのは、海外との金銭のやりとりは日本円とアメリカドル(USD)での取引が可能な、paypal口座のビジネスアカウントが必須ということ。
paypalのアカウントは誰でも持てるけど、そこから日本の銀行に振り込み…つまり手元に引き出すためには、ビジネスアカウントにしないとダメ。
paypalビジネスアカウントを開くのに必要な書類は、大体日本の銀行と同じ。
ただ「本人確認書類」でかなり手間取った。2種類の確認書類が必要なんだけど、1枚目に運転免許証を入力したら、2種類目には「公共料金の領収書」みたいな、私には提出できない(自宅事務所だけど、家主は父だから名前が違う)書類しか選べない。
とりあえずすべてをやり直して、免許証を2種類目にしてやっと通った。
あとは書類が届けば完了。いいか、運転免許証は2種類目だ。
普通のアカウント(無料登録)は使えるから、お金を受け取る分には、書類が届く前でも大丈夫だよ。
海外向けコミッションを受けるのに便利だったサイト
コミッションしようぜ!(海外向けコミッションをする)
http://kfcommission.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
最初に見つけたサイト。もうこのサイトなかったら、コミッション受けてなかった。海外向けコミッションの例文集がかなり便利。
DeepL翻訳
https://www.deepl.com/translator
フランクな会話から、ビジネス英語まで、何となく察して通訳してくれるサイト。もはや欠かせない。
Bing Microsoft Translator
https://www.bing.com/translator?to=ja&setlang=ja
Google翻訳よりはマシ。
DeepL翻訳で訳されたものがある程度正しいかどうかを、これで確認します。
ChatGPT
上記サイトでうまく翻訳できなかったり、再度確認するために使用します。いまだにGPTだったかGTPだったか毎回思い出せない。
https://chat.openai.com/
Google翻訳https://translate.google.co.jp/
信用しないでください。
海外顔文字一覧サイト
https://mysuki.jp/english-facemark-2036
https://eigo.plus/englishphrase/laughing-tears
:) ←これは知ってる。
<3 ←ナニコレ⁈
ってなったときに必要。相手が使ってきたら返してあげたり、よりクライアントと親密になりたいときなどに使う。ちなみに<3はハートマーク。
海外向けコミッションの流れ
1.commissionをopenにする
今回、私は「commission open」の文字をプロフィールにもどこにも入れていないのに、コミッションの依頼が来ました。
普通は「commission open」をプロフィールや固定ツイートなどに表示しておくようです。
2.コミッションを受け入れているかを聞かれる
「commission open?」「Are you doing commissions?」は「コミッションを受け入れていますか?」という意味。
はい深呼吸、大丈夫、翻訳サイトがついてるよ!
3.詳細を聞き、受けるかどうか決める
まずは詳細を聞きましょう。ここは日本でコミッションを受けるときと同じだね! Vtuberモデルが欲しいと言われたので、Live2Dなら受けられると答えたよ。
二次創作やNSFW(18禁)など、あらかじめ受けられないものを決めておくといいかも。私はコミッション自体が初めてだったから、よくわかんなかったけど!
4.支払い方法と予算を聞く
とりあえずPayPalで支払ってもらえるか、ドルで払うのか日本円で払うのかを決めよう。今回はきちんと日本円で用意してくれたよ。普通はUSDで取引するらしいから、圧倒的感謝。 予算も大体相場っぽいのでそのまま受けたけど、PayPalで受け取るときに手数料を取られることを知らず、少し手取りが少なくなっちゃった。
5.ラフを作成する
金額などお互い納得がいって取引が決まったら、まずラフを制作。
今回は、キャラクターデザインのラフ(顔)は描いて送ってくれたから、そこからLive2D用に描き起こすのと、洋服のデザインのみ。
「金額に納得いただき、ありがとうございます。
今、ラフスケッチを描いているので、しばらくお待ちください。
ラフスケッチを確認したら、お支払いをお願いしてもいいですか?
Thank you for agreeing with the amount.
I'm drawing a rough sketch right now, so wait for a while.
After checking the rough sketch, can I ask for payment?」
こんな感じで「日本語+英語」でやり取りすると、翻訳ミスを防げるよ。
どっちかが怪しかったら、原文を翻訳サイトに投げた方が意味が通じたりするから。
そして、ラフスケッチ描いてる最中に「入金しました:)」って来た。
信頼感が凄いな?!! ラフ確認してからって言ったよね??!!
6.支払いをお願いする
というわけで、私の場合は5と6が逆でした。
ラフ提出→支払い→本制作→納品の方が一般的かな?
前払いや後払いしたり、着手金や成功報酬など、お支払い方法は色んなやり方があって人それぞれだから、ちゃんと依頼主さんと話し合おうね。
ラフはざっとでもいいから色を塗っておくと、カラーイメージの修正も一度のやり取りで済むから楽だよ。
向こうのテンションも上がるし、こっちのテンションも上がるよ!
7.納品して、修正箇所があれば修正する
あとはひたすら提出、修正、提出、修正。希望をできるだけ丁寧にくみ取って、共通認識を作っていく感じ。
あんまりにも修正回数が多かったら、追加料金取ろうね。そのあたりも最初に決めておくといいかも。
8.最終的な完成品を提出して、ミッションコンプリート!
TwitterのDMで送るにはデータ容量が多すぎたので、納品データはgoogleドライブからダウンロードしてもらった。みんな、納品データの受け渡しってどうしてんの?
向こうからOKが出たら、ミッションコンプリート!!
そういうわけで、彼女「DemonicPretty」はVstreamerとしてTwitchで無事にデビューしたよ。応援よろしく!!
DemonicPretty: https://twitter.com/Demonic_Pretty
海外コミッションまとめ
今回は、初めてのコミッションのお話をしたよ。
海外コミッションの流れをざっとまとめると、こんな感じ!
コミッションをオープンにする
PayPalビジネス口座を作っておく
取引内容・お支払い方法を確認する
ラフを作成する
代金をもらう
完成品を納品する
検品してもらう(修正があったら修正する)
まとめてみると、あんまり日本でのコミッションとあんまり変わらないね。
お支払い方法と通貨だけは注意が必要かな。
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(2023年4月25日 更新)