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VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)ってなに?

 皆さんこんにちは、ETFが好きな人です。昨今の投資ブームにより、金の卵を産む鶏と揶揄される高配当ETFですが、初心者にとっては種類も多くどのETFがどのような特徴を持っているのか把握しにくい状態にあると思います。

そのため今回は、話題になりやすく、多くの人に愛されている米国株高配当ETFであるVYMの特徴やどういったETFなのかについて解説していこうと思います。

※この記事は投資初心者が読むことを想定して書いています。できるだけ難しい言葉やややこしいことは入れずに作っています。あしからず。

VYMってどんな商品なの?​

 VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)※以下VYM は、FTSEハイディビデント・イールド・インデックスという、REITを除いた米国株式のなかで高配当利回りの銘柄で構成される株価指数に連動するように管理していくETFです。

配当利回りの上位400社に投資しています。(時価総額加重平均)

簡単にいうと、アメリカの不動産投資信託以外の高配当株をたくさん買うよっていう詰め合わせパックです。

高配当な株を分散して購入しているため、個別の高配当株投資よりもリスクを少なくして配当を得ることが可能となります。

ETFですので株式市場に上場している投資信託、つまり購入は株式市場にて行う事になります。上場しているのは米国の市場になります。米国の商品になりますが、米国でしか購入できないという事はなく、普通に日本のネットの証券会社から購入可能です。

VYMの配当利回り

皆が気になるのはVYMの配当利回りだと思います。

2021年6月執筆時点では、配当利回りは2.46%になります。

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今年は、コロナショックからの劇的な回復で値段が上昇しているため、現在の配当利回りは低めとなっています。

ちなみに、年間配当利りを確認すると、2011年から2020年の間は3.06%~3.64%となっています。利回りで考えると現在は購入には割高であると考えられます。

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高配当株は、インデックス投資のような積み立て投資ではなく、下落タイミングや、増配タイミングを狙い、配当利回りができるだけ高くなったタイミングで購入することをお勧めしています。(これくらい増配するだろうと高を括ると予想が外れた時にがっかりするので気をつけましょう)

さすがに高配当と言われていても2.5%前後の配当金は低い・・・。などと思うかもしれませんが、毎年7-8%前後の増配があります👌
過去10年の増配率は10%を、超えています

VYMは配当金とともに値上がり益も狙う事のできるETFとなっているため、配当金も値上がり益も欲しい方は積み立ててもいいかもしれません。

VYMのリターンはどれくらいなの?

年平均リターン(値上がり率)は、1年で37.85%、3年で12.03%、5年で12.2%,10年11.89%となっています。これは、人気高配当株ETFである、HDV、SPYDよりも高い水準となっています。(1年のリターンがこんなに高いのはコロナのせいなので今後はもっと落ち着きます。)

配当金のみでなく、リターンが高いのが素晴らしいですね。

VYMの特徴

構成銘柄のセクターは、金融が1番高く、次いで消費財、ヘルスケア、テクノロジーと続いています。セクター別にバランス良く配分できている、という特徴はありますが、しいて言うなら金融セクターの占める割合が高くなっています。ポートフォリオのリバランスは年に1回です。

トータルリターンでは、VTIには劣ってしまうものの、高配当ETFの中では断トツで高いです。つまり、配当金をもらいながら、株価の値上がりによる利益も受けやすい特徴があります。

また、信託報酬が0.06%と他の高配当ETFと比べて最安の基準となっています。

まとめると高配当を狙えて、値上がり益も狙えて、かつ信託報酬がとても安いETFです。

VYMのデメリット

・他のETFに比べて配当利回りが少ない

他の人気高配当ETFと比べると配当利回りは低めの水準になっています。が、VYMの場合、配当金のみでなく、値上がり益も狙うことができるという特徴があるので、そこは住み分けできていると考えています。(大きなデメリットではない)

・複利効果が得にくい

これは高配当株すべてに言えますが、配当金を出すとそれに対して税金がかかります。これを再投資しても税金分損をしてしまいます。値上がり益も狙えるからと言って配当金全てを使ってしまうと複利もききません。

バランスを考えて投資、再投資をしましょう。

さいごに

投資している銘柄数が約400と、比較的分散がきいており株の暴落局面でも他の高配当ETFに比べて強いので精神的な安定は得られると思います。(SPYDェ・・・)

トータルリターンはVTIに劣るものの、より高い配当金を得ることができますので、米国の成長による恩恵を受けつつ、配当金を得たい方にはぴったりだと思います。

しかし、配当金利回りは現在高いとは言えないので、タイミングを見て購入することをお勧めします。(2021年7月現在、私個人は購入をお勧めしません。高配当株を狙うならキャッシュを厚くしてタイミングを待ちましょう。)

増配や値上がり益もあるので、積立かタイミングを見て購入するか迷うと思いますが、ここは好みだと思います。

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