みんコレ！医師国家試験 予想問題(一般問題編) 第15問
みんコレ！事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
第117回の医師国家試験委員になった先生方の専門や論文等の情報を元に作問しています。ぜひチャレンジしてみてください。
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問題
プリオン病に関する説明で誤っているものはどれか。
a：脳外科手術などの際に使用した器具を介して感染する。
b：異常プリオン蛋白ではα-ヘリックス構造の異常発現がみられる。
c：プリオン病の代表例としてクロイツフェルト・ヤコブ病が挙げられる。
d：プリオン病患者に使用した器具の消毒には3%ドデシル硫酸ナトリウム溶液を用いる
≪この下は正解・解説です≫
解答
b：異常プリオン蛋白ではα-ヘリックス構造の異常発現がみられる。
解説
プリオンとは蛋白質からなる感染性因子であり、変性した異常プリオン蛋白が体内に入り、増殖することで発病すると考えられている。
a：正しい。処理不十分の器具を介して感染することが挙げられる。
b：異常プリオン蛋白ではβ-シート構造の異常発現がみられるのが特徴である。誤り。
c：正しい。その他、BSE（牛海綿状脳症）などが挙げられる。
d：正しい。プリオン病患者に使用した器具の消毒には3%ドデシル硫酸ナトリウム溶液への浸漬、焼却で完全除去ができる。その他、一般的なオートクレーブでは10の-3乗オーダーで除去できる。また、ディスポのものを使い、使い捨てにすることでも対策が可能。
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