見出し画像

みんコレ!医師国家試験 予想問題(一般問題編) 第9問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
第116回の医師国家試験委員になった先生方の専門や論文等の情報を元に作問しています。ぜひチャレンジしてください。
問題は、Twitterアカウントでも発信しています。


問題

精神障害者の退院後支援について誤っているのはどれか?

a. 介護支援専門員(ケアマネージャー)が、精神障害者の生活上の相談や障害福祉サービスの利用のための情報提供を行う。
b. 認知症を除く精神科病院における1年半以上の長期入院でかつ退院困難な患者のうち、3分の1が、精神症状ではなく、居住や支援の不足を退院困難な理由にあげている。
c. 地域生活支援における治療目標は、完全な治癒ではなく、精神障害者が、コミュニティーにおいて、自らの選択によって意味のある人生を生きることができるようになるリカバリーである。
d. 精神疾患による入院患者の数は減少傾向であり、平成29年には、在院期間5年以上の患者数よりも、1年未満の患者数の方が多い。


≪この下は正解・解説です≫


解答

a. 介護支援専門員(ケアマネージャー)が、精神障害者の生活上の相談や障害福祉サービスの利用のための情報提供を行う。


解説

a. 介護支援専門員(ケアマネージャー)は、高齢者とその家族、支援者に対する相談、調整を行い、ケアプランを作成する。精神障害者の福祉相談や情報提供に関しては、障害者総合支援法に基づき、各市町村に相談支援事業所が設置され、そこに相談支援専門員が配置されている。
b. 正しい。病状は落ち着いているが、退院できる環境がないため、退院できない入院患者がまだ多くいる。
c. 正しい。退院後支援の目標は、治癒だけでなく、リカバリーである。
d. 正しい。ただし、1年未満の患者の絶対数は増えている。

作問者から一言
今回は国家試験委員の長尾真理子先生の専門・研究実績を元に作問した。長尾先生は、体内時計、睡眠リズム障害に関する研究の実績がある。一方、現在は、埼玉県立精神医療センターの病院長をされており、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムに力を入れているので、退院後支援に関しての一般問題を作問した。
「入院医療中心から地域生活中心」の理念に基づき、精神障害者が、地域の一員として、安心して自分らしい暮らしをすることができる包括的なケアシステムを作ることが時代の流れであることを理解できると良い。誤答選択肢としては、ケアマネージャーが介護保険制度における調整役であることを理解していれば、正解を選べるか。


【最後に告知】受験生の方へ

みんコレ!は医師国家試験の合否予測サービスを提供しています。
当日のうちに自己採点ができたり、みんコレ!公式の禁忌選択肢予測を発表するなど、試験期間中の受験生の方々に役立つサービスになっています。

現在、事前登録を受付中です。
事前登録をし、みんコレ!サイト公開後に解答入力を完了すると4,000円分のAmazonギフト件も進呈するキャンペーンも実施してます。
ぜひ事前登録して試験に備えてください。
事前登録はこちら
*事前登録は2022年1月16日まで受付しています。